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予感
「じゃあ、さっそく基地に戻って、今日の成果の報告だ!!」
「うん!!」
商店街の通りを抜け、山を登ると人の気配はもうない。
山の上、さらにその上の大木の上に僕たちの家はある。
「今日は水珠二つに、モグラとアオムシがいくらかか……。」
「まあ、量は結構あるし、今日はいいんじゃね?!」
兄貴はいつでも前向きだ。
「うん。」
たき火で焼いたモグラのステーキを食べながら、夜空を見ていた。
「どうしたコモン、何か考えてんのか??」
「うん。いつまで今みたいな生活ができるんだろうって。売店の叔母さんもいってたろ。」
「地震が最近多いって。」
「コモン……。」




