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万能の一部  作者: hope
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商店街にて

「例えばだけどさ、水が欲しけりゃ水珠、火をおこしたけりゃあ、火珠、これが便利さ。」


ガラス細工の玉に、魔法をかける。

触媒として必要な物と、魔力をささげて作る。


水珠みずたまは、この街のもう一つの特産品だ。


屋台のおじさんが発破をかけている。

僕たちはそれを聴きながら通りを走る。

商店街、屋台の群生を駆け抜ける。


「おばさん、水珠ください。」


僕たちの生活に魔法は不可欠だ。

生きていくのに必要な水でさえ、この球体がなければ手に入らない。

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