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修行するぞ。美少女様応援よろしく。 1話目  初めての夜は期待の野宿

次の章に進みます。


190310 本文を書き足しました。

俺とエリナは簡単な昼食を済ませた後、探索を続けた。200m進んで探索の繰り返し。


ちなみに、俺の昼食はよーく冷えたサンドイッチ。

中身のサラダは凍っていて、かぶりついたら歯が欠けそうでした。


エリナの昼食は昨晩泊まった教会で、今朝自分で作ったおにぎり。

具は焼き鳥でした。たれがたっぷりかかった。

そのため、たれがご飯に染みて美味でした。


サンドイッチを食べるのをあきらめた俺に、「どうぞ」とエリナが言って分けてくれた。

聖女様まぶしすぎ。

デ、デートみたい。


ちなみに、おれも歯が欠けそうなサンドイッチを差し出したが、丁寧にご遠慮されました。


それからいくら探索しても新たな魔物は見つからなかった。

魔物もお昼寝の時間かしらとかわいいことをおっしゃる美少女様。


一度、エリナにシュウの方は何か見つけたか聞かれた。

そこで俺は答えたね。

俺は野生の感で魔物を見つけるんだと。

今はエリナにもらったおにぎりでおなかが一杯なので何も感じられんと。

わかってくれているとは思うが、俺は適当なことを言って、ただ美少女様の美しいお姿を堪能しながら、のんびりと歩いているだけだ。

デ、デートは楽しまなきゃ。


そういえば、おばちゃんたちは静かだがどうしたのだろうと思っていると。


「ガガガガガ、ガガガガガ、ガガガガガ。」


おばちゃんはお昼寝中です。気楽なもんですな。

もう一度魔物を探してもらおうと思ったけどこれじゃ無理ですね。


まさか、夜の外出に備えて寝だめしているんじゃないよな。

人が汗水たらして働いている時に寝ているなんてうらやましい。


だんだん日が傾いてきた。朝ゴタゴタして出発が遅くなった上に、途中でのゴタゴタもあり予定がどんどん遅くなった。


次の町には門が閉まる前に着きそうにないな。これは野宿か。

野宿!!! 野宿、野宿。

旅の初日に美少女様とと2人きりで野宿。


あっ、ないな。おばちゃんの監視付きだった。


しかーし、夜出かけると言っていた。

使えない鞘氏はヒツジ、じゃない、執事なので当然おばちゃんに付いていくとしてと。


やったー、2人きりの夜。

どうしよう。

旅立ち初日で大人になっちゃったら。


「これ何を一人で悶えておる。エリナがドン引きしておるぞ。」


「ダンのご子息ですからい致し方ないと。」


何でもおやじのせいに・・・・、この際して下さい。


あまりの恥ずかしさにうつむく俺。


「どうしたの? 疲れたの? 」と天使のささやきが聞こえる。


美少女様エリナ様、マジ俺の天使だー、俺のエロい妄想を疲れたための幻想と解釈してくれたのね。


おほんっ。はしゃぎすぎた。


「このままじゃ、町の門限に間に合いそうにないんだけど。」


「じゃぁ、野宿ね。

シュウと一緒なら大丈夫ね。夜盗が出ても魔物が出ても。

心強いわ。安心して野宿できるわ。

むしろ楽しみです。覚悟はいい。」


何の覚悟ですか。お大人になる覚悟ですか。

ちょっと待ってください。

そういうのは正しいお付き会を経てですな。


まあ、美少女様が良いのであれば、俺はいつでも大人に見なる覚悟はできています。


・・・・・・今の俺じゃオオカミは無理です.小心者ですから。

ごめんなさい。妄想が爆走しました。


「そうせい、そうせい。今日は野宿じゃ。朝まで、騒ごうぞ。」


おばちゃんはできれば野宿の場所から500mぐらい離れて、そのまま周囲をぐるぐる巡って、鞘氏と勝手に盛り上がってほしい。


夜、剣が飛び回っているところになんて誰も怖くて近づけないだろうから、俺らはゆっくり2人だけのあまーい夜を満喫できる。

おばちゃん、巡回よろしくお願い致します。


「今夜は交代で見張りをしながら寝ましょう。

シュウは初めての実戦で、疲れているでしょうから、初めは私から見張りをしますね。

シュウの寝顔が楽しみね。まずは野宿の準備からね。」


寝顔から始めましょうでした。


野宿の準備。まずは水と食料の確保からですね。


昼間の戦闘に巻き込まれたエアラビットを4匹確保済み。

昼の戦闘でいっぱい魔物を倒したのだが、魔物は超火力戦闘に巻き込まれ、バラバラになってしまい確保できたのはこれだけだった。


水は魔力があればどんだけでもエリナが出してくれます。

問題はこのメンツを考えれば明白だ。火がない。


枯れ枝を集め、転がっている石を使ってかまどをつくり、持たされた火打石を使い、何とか火をおこすことに成功した。


俺は旅用の小さな鍋でお湯をわかしながら、エアラビットの処理を行い肉に加工した。


メニューは何にしよう。野宿だし、できるものは限られている。

そうだ執事の鞘氏はなんかか知っているだろうか。


「食事は魔力を注入してもらうだけですので、詳しくありません。」


使えねぇー。


できることは限られているので、エアラビットの肉をさっき探してきた野草と一緒に鍋で煮込む。

肉の柔らかいところは小枝にくし刺しにして焼肉に。

味付けは塩とその辺に生えていたハーブ類を。

これと非常用の固焼きパンで夕食の準備は終了。


お腹が減っているので、あっという間に食べちゃった。

エリナもお腹がすいていたようでいっぱい食べてました。

下手に小食をアピールして我慢するより、いっぱい食べた方が健康的で素敵だと思う。


例の冷凍サンドイッチはまだ凍っていたので、明日の昼に食べる予定です。

溶けてたらね。


体と衣服の汚れは水魔法使いであるエリナがクリーニングで綺麗にしてくれた。

炎魔法が使えないので調理には若干苦労したが、後片づけはもちろん、歯まで一瞬にきれいにしてもらえたことは非常にありがたかった。


本当はもう少しエリナと話したかったが、今日は疲れたので先に休ませてもらうことにした。


「適当な時間で起こしてくれる。見張りを代わるから。」


「今日は疲れたでしょうから交代までゆっくりと休んでね。ダーリン。」


また、将来を縛るような小悪魔の囁きを聞いたような気がするが、俺は一瞬で寝てしまったようだ。


「zzzzzz、ZZZZZZZ」


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