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40話目 魔法属性覚醒の秘密 前編

「駄女神さんを本当の女神として扱う、でもやっば駄目だな。

一応人間だもんな神にはなれんな。神と比較すると戦力的には紙だもんな。髪にはなれるかもしれんが。」


「では、シュウ君たちがこれから向かう風の神殿への転移魔方陣の社を、なんでしたっけ、美と慈愛と風の女神の神殿として改装して、駄女神さんをその巫女として転職させるのはいかかでしょうか。」


「シルフィード様、せっかくのご提案に、誠に言いにくいのですが、やつをこのままエルフ領に留めておくのはいかがなものかと。

豹の前に飛び出しちゃった間抜けな鶏のようになりますよ。

もちろん、鶏はエルフ男若衆のことです。」


「シュウ君、ちょっとわからないのですか、その鶏はどうなってしまうのですか。」

「豹においしく食べられてしまいますね。

言い換えると、エルフ男若衆ごっつっあんです状態ですね。」


「ということは、食べられるというのは隠語として、エルフのハーフが誕生するということですね。


それはそれで大変喜ばしいことですわ。

人類とエルフの絆がより深まるということで、私たちエルフの見守り人としては大変歓迎いたします。


駄女神さんを例の社の"美と慈愛と子宝と風の女神の巫女"として表向きは扱ってもいいように思いますが。」


だんだん称号が盛られていく件に関して、誰が一言。


「シルフィード様、では、駄女神の裏というか本当の扱いは何。」

「ソニアちゃん聞きたい?」

「えっ、一応聞きたい・・・・・・、でももういいかなぁ。

駄女神の扱いだからなぁ、ちょっとは興味ありということにしておこうかなぁ。」


「あのね、いろいろシュウ君たちをひっかきまわすのがうざいので、好きなエルフの男性と社を守っとけ、ボケがぁ、というところかしら。」


「納得です。」俺

「当然です。」エリナ

「仕方ないです。」ソニア


「エリナ、その当然ですはどういう心境でございましょうか? 」


「シュウにエルフ女子牧場とか、エルフメイド戦隊なんちゃらの設立の口実を与えていた駄女神さんが隔離されるのは当然です。

これで、シュウも駄女神さんのエルフ男若衆牧場をだしに言い訳ができなくなるわ。

一安心、ふうううっ。」


やられたぁ。そこに結び付けてくるとは。さすがだ。

さすが、真の魔王様の血を直接受け継いでいることはあるな、エリナ。

手ごわい嫁だ。

普段は天然平目ちゃんなのにな。


「駄女神さんの扱いは、まぁ、これで決着したとして、どうして私が新たな属性魔法に目覚めたかの考察に戻りましょう。ねっ、ダーリン。」


満面の笑顔を俺に向けるエリナ。すっげぇ、かわいいんだけど。


まぁ、それは後でいいとして、ここで駄女神さんの扱いが風の女神の巫女で社を守っていくということになると、俺の目標であるエルフメイド戦隊以下略の設立の根拠がなくなってしまうぞ。

まずい、ここは話を戻さないと。


「その前に駄女神・・・・・・もがもが。」

「お兄ちゃん、駄女神の処遇は決定したの、今更蒸し返さないの。わかった。」


「わかりましたです、はい、でも・・・・・・。」

「わかったの、お兄ちゃん。」

「もちろんです。

しかし、何で今頃エリナが覚醒したんだろうな。はははははっ。」


「何か引っかかるわねぇ、その言い方。

お姉ちゃんが覚醒しない方が良かったとでもいうの。」


「いえいえ、そんなことは胡麻粒ほども考えてはおりませんです。はい。」


「甲斐性なしの末路じゃ。よ~く、見ておくのじゃ、新入り。」

「甲斐性がないとあそこまで卑屈にならなければいけないのですね。

何と恐ろしいことでしょうか。」

「そうなんですの。ほんとにいつになったら赤ちゃんオオカミをこの手に抱けるのやら。あっ、どうやって抱くのというお約束の質問はしないように。」

「俺はこのままのシュウがいいな。なんか俺とだんだん立場が似てきたな。

似たもの愛人同士というわけで、ちょっと嬉しいぞ。」


「ゴセンよ。追い打ちをかける様で申し訳ないが、シュウの甲斐性なしは老若男女、種族を問わず伝染するから気を付けるのじゃ。

ちなみに女子に伝染すると雷ちゃんのように考え無しになるのでな。」


「えっ、それじゃシュウの背中に居るおばばにも感染するんじぁ・・・・。」


「妾は大丈夫じゃ、ダメだったのは鞘氏だな。ご愁傷さまじゃ。」

「じゃ、鞘氏って・・・・・」


「最後まで言わないの。察してあげることも真のレディの大事なたしなみですわ。よろしいですね、ゴセン。」

「風神様、了解です。ゴセンは察することにします。」


「まぁ、自分でゴセンと言っているところで大分シュウに感染しておるようじゃ。それ以上は悪化させないように養生いたせ。」

「お気遣い、ありがとうございます、おばば様。」


こいつら人の背中で好き勝手なことを。言い放題、やり放題だな。


「シュウ君、風の神殿で変なものをはやらせないでね。お・ね・が・い。」

シルフィード様まで本気にしちゃったよ。


「で、なんでお姉ちゃんが属性魔法に覚醒したかはどうなったの。」


「そうだ、その話をしなければ。

甲斐性なしの感染ついて考察しても全く得るものがないぞ。

ソニアとエリナの覚醒したときの共通点を考えるのがまずはいいかな。」


「シュウ、誤魔化したわね。まぁ、良いでしょう。」

「ゴセンちゃん、何を悟っているのかな。」


「だって、私はソニアちゃんの覚醒の時はいなかったんだから、一人だけ話に入れないじゃない。

その辺の機敏がないから甲斐性なしが解消なしなのよ。」


「・・・・・・自分でうまく言ったはと思っておるのか、ゴセンよ。

つまらんぞ、考え無しが感染したようじゃ。もう取り返しがつかんのじゃな。」


「えぇぇぇぇぇぇっ、マジ。私、感染してしまったの。どうしよう、このままじゃ、お姉さんから外されちゃう、一生ついて行くって決めたばっかりなのに。」


「ゴセンはもう、ほっとこうぜ。

で、なんで急に覚醒したんだ。」


「おほほほほっ、そんなこともわからないの。この考え無しは。

私がお姉さまに身に着けてもらったからに決まっているじゃない。」


「は~っ、やはり手遅れじゃったか。この考え無しが。

仕方ない、考え無し枠にどっぷりはまったゴセンのために詳しく解説してやろうかのう。

ついでに、雷ちゃんもようく聞くのだぞ。」


やばい例のフレーズがさく裂したぞ。

天変地異の幕開けだ。


「これまでアーティファクトを身に着けても、とんと属性魔法に覚醒しなんだエリナが、どうして急にゴセンを身に着けて覚醒したのかが問題なのじゃ。」

「そんなの当り前ですわ。私がおばば様より上級のアーティファクトだからですわ。」


「それはおかしいわねぇ。アーティファクトに優劣はないはずなのに。

それに例えそのようなものがあったとしたら、覚醒するのはゴセンちゃんの土属性でなければおかしいわ。」


「だよな、おばちゃんの言う通りだぜ。ゴセンが上級だったら質で流れてこねぇよなぁ。」

「かび臭い雷ちゃんはお黙り。」

「埃っぽいゴセンはお踊り。」


「・・・・シュウの考え無し感染は恐るべしなのじゃ。意味が分からん・・・・」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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