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11話目 エルフの村へ行こう はちみつ酒のために by 熊さん エルフ男を狩るために by 駄女神様

「そういえばまだ、2人の名前を聞いていませんでした。」

たらこになる前に何とかエリナを振り切って、話し合いにと言うか雑談に復帰したぞ。


んっ。もう袖を引っ張るなよ駄女神

「・・・・・」

「ナイスな質問だってぇ~。

自分の神官候補なんだらかもっと早く自分で聞けよ。」


「・・・・・・哀・・・・・怒」

「もうめんどいから通訳はなし。」


「ええと、私はこの数十年ぶりに動いた特一転移魔法陣、風見鶏を管理しているクルトです。こっちは部下のパキトです。

よろしくお願いします。」


「・・・・・・ポッ」

「いい加減、慣れろ駄女神。


こちらこそよろしくお願いします。」


「ところで皆さんはここエルフ領に来た目的は何ですか。」

「わかったから、通訳してやるから、袖を引っ張るのをやめろ駄女神。」


「・・・・・・」

「駄女神さんの目的は美と慈愛の女神の教えをここエルフ領で広めるために、まずは手足となる神官(独身男限定)を集めたいとおっしゃっている。」

「信仰を広めたいということですね。」

「・・・・・喜・・・・・期待」


「俺はエルフ領の絶品はちみつ、特にはちみつ酒があると言うのでそれを飲みに来た。早く飲ませろ。」

「絶品かどうかはわかりませんが、自然と共に生きる我々エルフははちみつを集めるのが得意です。もちろんはちみつ酒も作っています。


ただ、ここにはないので近くの村に皆様をご案内したいと思います。」


「俺たちのような異種族を簡単に信用して、そんな一般のエルフさんたちの村に連れて行っていいんですか。」


「構いません。結局はその大蜘蛛様をけしかけられたら、我々は何もできません。


抵抗はするかもしれませんが、なすすべもなく一瞬でやられるだけです。

それでしたら、あなた方の望みを叶えて友好関係を築いて行くべかと思います。」


「クルトさんは、そのう、こんなことを聞くのは大変失礼かもしれませんが、そういうことを判断できる立場にある方んですか。」


「我々エルフ族は自由に生きることを望みますが、皆がただ気ままに生きているわけではありません。

まぁ、人類ほどでははありませんが、ある程度の組織化はされています。


私の権限としては人類との交渉役でしょうか。


ここの風見鶏は人類側のそれと対をなしています。

ここを管理する役割と言うのは人類側との交渉も含めて任せられているということなのです。


昨日まではただのお飾り的な役職でしたが、あなた方が現れたので、人類と交流が始められそうです。

そういう意味では私は人類との交渉役として大きな権限を持っていると言えますね。」


「そうですか。あなたとパキトさん以外に人類との交渉役はいるのですか。」


「今からはちみつをもらいに行く村の村人全員がその役割を負っているという感じですね。

実際交渉のするのはその一部ですが。


あなた方人類がいつこちらに現れるかわからなかったので、このように村を作って生活しながら待っているような状態でした。


私はその村の代表をしています。もう面倒なので村長と呼んでください。」


「村長さんですか。」


「はい。いつもはうんともすんとも言わない風見鶏がなぜか動いた気配を感じたので、もしやと思い、村で一番の狩人であるパキトともにに様子を見に来たというわけです。」


「・・・・・・」

「だから、そういうことは自分で聞きなよ。駄女神さん。

しょうがないな、駄女神がお二人は独身かどうか聞けとうるさいです。

うるさい駄女神で申し訳ないです。」

「・・・・・怒」


「はははっ、恥ずかしがり屋さんですね。」

「・・・・・ぽっ」


「私は既婚者です。」

「俺はまだ独身です。」

「・・・・喜・・・・高笑い」

「何を勝ち誇っているんだ、駄女神め。」


「それでは村に案内いたしましょう。」


「あっ、それは待った方がいいと思います。

いきなり芦高さんを村に連れて行くのはどうかと。

逆に芦高さんだけここに残していきたくはないので。」


「そうですね。いきなりメタル大蜘蛛様が姿を見せたのでは村がパニックを起こして、それが他の村に伝わるかもしれません。


我々エルフ族は風魔法が得意なので、そういう危機的な情報はあっと言う間に伝わってしまうのです。

全エルフ族がパニックになると困りますから。」


「それではうるさい駄女神さんと熊師匠をパキトさんと同行してもらい、村で事情を話してもらうのはどうでしようか。


駄女神さんと熊師匠は早く村に行きたいみたいだし。」


「確かにその方がいいですね。


大蜘蛛様、なんだが扱いが邪魔者のようになってしまい申し訳ない。お許しください。

エルフ族は大蜘蛛様を大変恐れています。


始めに下手な誤解を招くと、もっと不快な思いをするかもしれませんのでここは我慢してください。


大丈夫なことを村の皆が理解できれば、このように仲良く話をできるようになるでしょう。」


「僕のことは気にしなくていいんだな。

もちろんエルフ族の皆と仲良くなれるのが一番なんだな。


ご主人様もクルトさんも一緒に残るのなら寂しくないし。村から迎えが来るまでいろいろエルフ族について知りたいんだな。」


「わかりました、待っている間いろいろお話して、人類とエルフ族、そして大蜘蛛様との絆を深めるとしましょうか。


パキト悪いが、この女神様と熊師匠を村に案内してくれるか。


そして、副村長を含めて今の状況を説明してくれるか。

特に大蜘蛛様のことは十分に話をしておいてくれ。


村の皆が理解できたら誰かをここによこしてくれ。

その者に村の状況を確認して、残りの方々を村に連れて行ってもよさそうなら帰るとしようか。


説明が不足しているなら、明日に私が村に出向いてもう一度説明することにする。」


「クルト村長、わかりました。

そでは女神様、熊師匠、参りましようか。


歩いて15分ぐらいのところに村がありますのですぐにつきます。」


パキトが駄女神の手を優しく取った。

「きゃぁぁぁぁぁぁっ。

・・・・・・・・・嬉し過ぎ」


この駄女神、どんだけイケメン耐性がないんだ。

こんなのを村に先行させて良かったのか。


「はちみつ、酒、はちみつ、さけ、酒。」

熊さん、酒はわかったけど、さけって、鮭のこと?

飲み過ぎて人類の恥を・・・・、熊だからいいか。


超怪しげな人類側の二人を連れてさっそうと歩くパキトさん。

そのさわやかさがずっと続くことを祈っています。

その内、胃痛で苦しみそう。あの二人が相手じゃね。


「さっ、シュウ殿、邪魔なものはいなくなりました。

あなたたちがエルフ領を訪ねてきた本当の目的を話してはいただけないでしょうか。」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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