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こちら次元間 チャンネルわん・にゃん放送局 報道特集 あの世界の秘密 第9回放送 延長1回目

「8時30時になりました。こんばんは。今日は報道特集の第9回目を、放送時間を延長しても終わりませんでしたので、そのまま続けて特報をお送り致します。

キャスターはコンプライアンス研修から帰ってきましたまねき猫です。

現地のkiさん、先ほどの続きをお願い致しますにゃ。」


「kiです。それでは先ほどの続きをお送りいたしうます。」


「龍さんはどう思われますか。当事者としてこの企画。にゃ。」

「我は任せるが、ただし、ビオラさんが嫌なら断るだけだ。」


「とっ、龍さんはビオラさんが嫌なら断るとおっしゃっておりますがどうされますか。


私としては龍さんがなぜビオラさんに確認を取ったかをよ~く考えてお返事をしてほしいところですにゃ。」


「ええっと、私は嫌です。龍さんが多くの妙齢な女性に囲まれるのは。

どうしてでしょうか。

ものすごくイラっと来ましたわ。怒怒怒」


「わかりました。お二人のお気持ちがよ~く見えましたのでこの企画はなしとします。

ごめんなさいね。変なことを聞いて。にゃ。」


「我は別にかまわん、一人でいる時間が長かったせいか、こうしていろいろ話するのは楽しい。

でもな、ビオラさんと話すのはもっと楽しいがな。ハッハッハッ。」


真っ赤になるビオラ。


"テロップ: よく本音を引き出した。えらいぞki。by Cプロデューサー "

"テロップ: そう言う関係だったとは。毎回見ているが知らんかった。 by A社長 "

"テロップ: さすが時期社会部のエース候補のki。敏腕記者。 by  社会部部長 "



「お二人の関係が全宇宙にまる分かりになりましたところで、もう一人の現地ゲストの熊さん。

あれ、熊さんがいませんねぇ。

人里に現れた本物と間違われて、ハンターに狩られちゃいましたかねぇ。ご愁傷さまですにゃ。」


フリップ「kiとビオラさんたちの話が長くて、我慢できずに先にあそこの居酒屋に入って行ったぞ。こん。」 by 今日は音声のK特派員(狐族の方)


「えっ、もう行っちゃったの。

全く獣はこれだから。人の事情何てお構いなしだわ。

仕方がないので紹介を続けます。


今日の居酒屋メンバーで特派員側からの居酒屋案内人は龍さんといつも飲み歩いているN特派員です。


Nさん、お尻が完治するまではつまみに辛いものを頼んじゃダメですよ。

よって、もつ煮と焼き鳥は禁止です。

一味をいっぱいかけるでしょ、N先輩は。ふみぃーっ。」


「Nです。

皆さん、今日はよろしくお願いします。

精一杯居酒屋の魅力を語りつくしたいと思います。


kiちゃん、そんなに背中の毛を逆立てなくとも一味はかけませんぜ。

信用してくださいにゃ。」


「本日のカメラマンはKさん(犬族)、音声はKさん(狐族)、そして司会は私kiが勤めさせていただきます。


それではさっそく、熊を追って、居酒屋に突撃したいと思います。皆行くぞ~ぉ。にゃ♡」

「「「「「「おーっ。」」」」」」


「N先輩、突撃するお店はここですか。居酒屋「明日の朝日」。何にか意味深な店名ですねにゃ。」


「私もここはお初ですね。確か熊さんのご紹介ですよね。


ちなみにさっきご紹介ができませんでしたが、熊さんはここ門前町の居酒屋帝王と呼ばれておりまして、門前町ののんべぇの間では知らないやつはもぐりだということでした。


何のもぐりかまでは聞き出せませんでしたにゃ。」


「一応、念のためにお聞きしますが、熊さんは人ですよね。

サーカスから逃げ出して門前町に勝手に住み着いて、玉乗りの大道芸でのみ代の小銭を稼ぐ熊ではないですよね。

不安だから聞きたいですにゃ。」


「あの方は一応、多分、確認したことはないですが人類の枠に入っているはずです。」


「ビオラさん、それは確かな情報ですかにゃ。」


「なんでも白魔法協会の総帥、ソニア様が飼っている熊さんだとか。あれ、やっぱり熊ですわね。飼われていますものね。」


「生物学的にという意味ではかの御仁は人であったぞ。

飼われているのは熊と社会学的に定義するならばまちがいなく熊だ。」


「わかりました。まだよくわかってませんが、もう熊ということで行きましょう。

さっそく、「明日の朝日」に突撃だ~ぁ。にゃ♡」

「「「「「「おーっ。」」」」」」


ガラッ。

「いらっしゃいませ。あっ熊公のお連れさんですね。お待ちしていました。

それではさっそく、駆け付けの防具を付けてください。」


「駆け付けの防具?、ですか。

駆け付け一杯のまちがいなのでは・・・・にゃ?」


何故かお手拭きとお通しではなく、鉄製の盾とヘルメット、胴丸を渡された。


「これを付けるのですかにゃ。」

「そうですよ。この店ではこれが正装です。」


「確かに他のお客さんは皆さん、完全防備ですね。

余興で熊さんと格闘するのでしょうか。


熊さんは普段着のままですね。

腰に両手剣を下げているだけで。

何か事件が起こるような気配がして来ました。にゃ。」


「スタジオのまねき猫です。kiさん、あまり危険なところには立ち入らないでくださいね、にゃ。」

「いえ、ジャーにリストとしてはこのような場面こそをお伝えしなくてはなりませんにゃ。」


「この兜と鎧、重くて着ると動けないわ。」

「大丈夫ですよ。私があなたの盾となりましょう。

我はこんな盾で防げる攻撃などで傷ひとつつかぬわ。

だから安心して居酒屋の酒と料理を楽しむがよい。」


「ありがとう、龍さん。でも龍さんも無理しないでね。

私のために龍さんが傷付いたら申し訳なくて。」

「心配してくれるのか。我の心配などしてくれる女性がおるとは。

ありがたいことだな。」


「何をおっしゃいます。

誰もが心配しなくても、私はあなたのことをとても心配していますわ。

その強さ故に傷付くこともあるかもしれませんわ。」


「強さ故に傷付くとは如何に? 」

「身体的に怪我はしないかもしれませんが、圧倒的な強さに周りが引いてしまうかもしれませんわ。

それがあなたに孤独感をもたらし、そして一人という事実に傷付く。


それでも私がそばで支えますけどね。

あれ、私何を言っているんだろう。これじゃまるで・・・・。」


「はいはい、告白ですね。

もうっ、こんな盾一つで良くそこまで二人の世界を作れますね。

もう、ごちそうさまです。


それではビオラさんは龍さんが守ってくれるとして、私は誰が・・・・。


「視聴者の皆さん、大変申し訳ございません。

放送時間を延長しても終わりませんでした。


しかし、このまま特報を続けろとの当局のトップからの指示ですので、そのまま再々度放送時間を延長してこの特報をお送りいたします。


チャンネルはそのままで、特報再々延長戦を引き続きお楽しみくださいにゃん。」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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