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3話目 エルフ領に行く予習 中編

「これからエルフ領に行くつもりならば、まずは風の大精霊との会合じゃな。

その場にソニアちゃんが風神を身に着けていればもしかしたら風の使徒として覚醒するかもしれんのじゃ。


エリナはアーティファクトが何もないと寂しければ吹雪でも背負っておけ。」い


「妾はおなごの背中は好かんのじゃ。」


「ちんちくりんめ、なんでこんな偏屈なアーティファクトをこさえたのかのう。

偏屈な婆さんだからじゃな、きっと。

そのおかげで子供まで偏屈じゃわ。」


"このう~ぅ、人が昨日のことを真摯に反省し、大事だからもっかい言うぞ、真摯に反省しておとなしくしていることをいいことに泉の一族を好き勝手にいじりやがって。


後で覚えてろよっ。ぜってぇ今日のことを後悔させてやるぜ。"


「興奮するのは良いが、もうちびらんでほしいものじゃな。一緒に居ると恥ずかしいのじゃ。」


"くっそぅ~っ、それは結露だっちゅうの。"


「まぁ、泉の神殿でちびってもわかんないので、そのことは置いといて、まずはソニアを連れてエルフ領に行き、風の大精霊に面会に行くということでいいのかな。」


「それでいいのじゃ。

そのついでと言ってはなんだか、風の大精霊に月の女王、水の使徒、土の使徒の居場所の見当がついているか聞いてみたらどうじゃろ。

あと、闇の大精霊シャドウの行方も気になるのじゃ。」


「残るは炎の大精霊だけどこれはどこにいるのか見当はついているの? 」


「奴はきっと魔族の皇帝のところにおるわい。

いずれ魔族領に行った折にでも遊びに行けばいいのじゃ。

シュウとエリナ、そして、月の女王の面会についてはやつも歓迎してくれるのじゃ。」


「歓迎してくれるかなぁ。」


「もちろんじゃ。我ら大精霊は今回2000年ぶりの輪廻の会合が行われ、人類、エルフ族そして魔族が滅亡の運命から救われることを望んでおる。


その輪廻の会合に集いし者共の中心にいる者のシュウ、その脇を固める光の公女エリナと月の女王は我々大精霊の庇護下にあると思ってよいのじゃ。


それをあのチンチクリンめ、シュウを亡き者にしようとは絶対許さんのじゃ。」


"ごめん。わざとじゃねぇんだ。

ちょいと生意気になった吹雪を懲らしめようとしただけなんだ。

んっ、わかっているよ、俺はここの神殿の隅でGのようにじっとしているさ。"


「アクア様完全に拗ねちゃったね。でも拗ねてもダメ。

私の恕をまだ鎮めるまでには至っていないもの。」


「とっちが大精霊だかわかんなくなってきたね。」


「んっ、四大精霊の使徒が覚醒し、その力を持ってエリナが光の公女として覚醒したら我々大精霊の力など光の公女の足元にも及ばん。


また、覚醒した闇の使徒を従えた月の女王もしかりじゃ。


覚醒した光の公女と月の女王を付き従えたシュウの力はまた想像を絶するものだと思うのじゃ。


前回の輪廻の会合では光の公女と月の女王はその持つ強大な力を使い、そして果てた。


しかし、輪廻の会合に集いし者どもの中心にいる者が力を使ったようには思えなんだ。

力を使うのをためらったか、或いは、使うことができなかったのかは今ではわからんのじゃがな。


シュウよ、前にも言ったが、力を付けよ。

そして力をどう使うか判断できるようになるのじゃ。


その為には他人の力ばかり頼らず、自らの耳で情報を集め、自らの足で歩き回れ、自らの手で事をなせ。


その経験の一つ一つが貴様の糧となろう。」


「おおっ、言わんとしていることはわかったよ。

まずは、エルフ領に入ることからだな。


冒険だな。

冒険と言えばこの頃死語になりつつある冒険者だな。」


「そうね。そうして冒険者が冒険すると言えば・・・・」


"パーティだな。パーティメンバーはどうすんだ。"


「出たな泉の片隅に蠢くもの。」


"俺をG扱いするのはやめろ。まぁ今日は仕方ないか。"


「実際のメンバーはまずは俺、そして、エリナと芦高さん。家族は一緒だな。

それとソニアは必須として、それだけでいいか? 」


「炎属性がいないわね。」


「エルフ領では炎属性は敬遠されるが、防衛のためと昨日のようなことがあるのじゃ。

連れて行くのがいいじゃろ。

誰か心当たりはあるか。」


「エルフ領では炎は嫌がられるとか言ってたけど、他の属性はどうなの。」


「一番好まれるのはやはり風じゃ。

それとエルフ領は緑豊かな地域と聞いておるので好まれるのは水と土じゃな。


逆に嫌われるのは炎じゃ。緑が侵されるからのう。

闇も光を遮るということで好まれん。」


「と言うことは、エルフ族は魔族が好きでないと。」

「まぁ、そうなるのじゃな。」


「炎は嫌われるけど風が好まれる。

でも、炎属性は一人は欲しい。やばい。」

「どうしたのシュウ。」


「やばいやつの顔が浮かんだ。」

「えっ、だれだれ。」


「ほら一人いるだろ。炎と風の白魔法術士が。」

「がぁぁぁぁ。」


「えりな、若奥様らしくない声が漏れているよ。」

「でも、あれでしょ。腐れと言うか似非と言うか。」


「そうなんだよな。その前に誘っても来るかなぁ。」

「エルフ族って、どんな感じの人たちなのですか。」


「美男、美女。年をなかなか取らん。頑固。自然を愛する菜食主義。

などと言う噂がちらほらと。」


「じゃぁシュウは留守番ね。」

「俺が留守番? 」


「だって、エルフ領には美女で、巨乳で、美脚が一杯存在しているんでしょ。

そんなところにシュウを放り込めないわ。


どんだけ無意識に口説きまわるかわかったもんじゃないわ、天然口説き男と評判だもの旦那様は。


しかも、巨乳谷間が見放題じゃないの。

全くつまらないとこね。

今すぐ行くことはないわね。


ねっ、シュウ。エルフ領に行くのはもっと年を取って足腰が立たなくなってからにしなさい。

わかったわね。」


"「「・・・・・・・」」"


「いろいろつこみどころが満載じゃな。

この突っ込みどころ満載の天然ちゃんなところに惚れたのじゃな。そうかそうか、


シュウは天然ちゃんエリナが好きなのじゃな。」


「そんなぁ、褒めても何も今は持っていませんよ。ノーム様。」


「どこが褒めているところがありましたか。ノーム様。」ボソ


「あるとすれば、シュウは天然ちゃんが好き、と言うところしか思いつかないのじゃ。


しかし、自分を天然と言うことを自覚していないから天然なのであってじゃな。つまり・・・」ボソ


"つまり、シュウは天然ちゃんエリナが好き → シュウはエリナが好き 、とエリナの脳内で自動短縮されたとしか思えんぞ。"


「「おおっ、それなら納得だ。

さすが天然平目ちゃんだ。」」


「んっ、私をもっと褒めても良いわよ。

シュウはかわいいエリナが好きとか。

シュウはエリナの料理が好きとか。

シュウはこの頃大きくなってきたエリナのおっぱいが好きとか。

シュウはエリナとキッスするのが好きとか

シュウは夜エリナと・・・・・・モガモガモガ・・・・」


これ以上天然平目ちゃんを放置するとまた俺の負のイメージが膨れ上がるかもしれん。


こいつら勝手に記憶玉で録画していることが多々あるからな。


"ちぇっ、いい証言が得られるところだったのにな。

余計なことをシュウめが。"


やっぱりなんか企んでいたよ。


「エルフ族には巨乳はほとんどおらんで、スレンダーな美女が多いということじゃ。


だから安心するのじゃ、エリナ。


巨乳谷間のガン見はありえん。

あるとすればエリナのやつじゃな。」


「えっ、そうなの、えへへへへ。

それだったらシュウもエルフ領に行ってもいいかな。


エルフ領でなくても私の谷間はいつでもガン見していいからね。」


「なんかすげー疲れたんですけど。」ボソ


"「シュウがとてつもなくエッチな事だけは今日理解できた。」"


「いや違うから、普段そんなことをしていないから。


てめぇ~ら、その記憶玉を止めろ~ぉ。

人のないうわさをでっちあげて、記憶玉を門前町で売り付けて自分たちのケーキ代をかせぐのやめてくれ~ぇ。」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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