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2話目 タコ部屋兼Gの巣窟本棚倉庫宿泊施設は騒動の元 後編

「えっと、カメさんが宿泊ショックシンドロームに陥ってしまったようなので、やっぱり中隊長として私が説明するわね。」


「先ほどカメさんからもあったように現状は豪華絢爛長期滞在にうってつけ駅近飯うま従業員も親切対応王室御用達ホテルを建設して、明日から営業を始めるところね。」


また、ありえない称号が本棚倉庫に加わった気がするのだが気のせいだよね。


「第32師団のメンバーの他に視察と称した迷惑な客がこれからわんさかやってくるはずだわ。


この迷惑な客というか石つぶしね、実戦に参加しない軍人なんてそんなものよ。


偉そうにきっと一日じゃ視察が終わらないというか何度も往復する魔力がない石つぶしなんだけど、そいつらはきっと宿泊したいというはずだわ。


当然、そんな石つぶしのためのに来客用宿舎はもったいないのではそれは旅団がさっき接収したわ。


皆、今日午後に引っ越してちょうだい。


シュウも一人部屋よ。

でもどうしてもエリナと一緒が良ければ私用に確保した3LDKを譲ってもいいわよ。


ただし、寝るときは二人一緒のベッドでということを約束しほしいわ。

うれしいでしょうシュウ。私って話の分かる上司だわ。」


「一人部屋でおね。」


「何言っているのシュウ、この甲斐性なしが。

一人部屋でも一緒のベッドにね・る・の。妻の命令よ。」


「でも、ここは命を懸けて戦う最前線だよ。

俺たちだけそんなイチャイチャするのは・・・・・・ねぇ。

まずいですよね、乙姫さん。」


「いちゃいちゃの内容を詳しく。何ならお昼のおかずを一個譲るわよ。」

「そんなのいらん。何でこんなときに良識の塊のタイさんがいないんだ~ぁ。

誰もこの流れを止めらんねぇぞ。」


「あっ、タイさんはさっき教会本山の黒魔法教会内にある旅団本部に報告書を提出しに行ってもらったわ。


ちゃんとシュウの退路は絶っておいたわよ。エリナ。

私って、できる上にいい上司でしょ。


まぁ、イチャイチャの中身は後で乙姫さんがシュウを拷問しても何してもいいから吐かせて。

詳細な報告書は必須ね。


さっきの続きだけど、その石つぶしってのが、世の中不条理なものでね、たいてい軍の幹部だったりするのよね。


そうすると、石つぶしの宿泊先が第32師団の幹部宿舎になるのよね。

そうすると第32師団の幹部は余っている一般用宿舎に入れば問題ないので、ここまではいいわね。


問題は石つぶしについてきた太鼓持ち供よね。

太鼓持ちがまたいっぱいくっついてくるんだなこれが不思議と。

一人でもうっとおしいのにね。G並みにわいてくるのよね。


そのGも泊まるんだけどさすがに第32師団の一般宿舎を接収するわけにもいかないから、宿泊先がないのよね。


そこで登場するのが我が旅団の誇るホテルに申し訳がなくてホの字も使えない従業員も受付で金をとるだけで何にもサービスがなくキャンプ飯をとりあえず食っとけ本棚がベッド代わりの倉庫宿泊施設なわけね。


ここに泊まるしかないわね。

石つぶしが最前線に留まっているのにGたちだけが帰るわけにもいかないわけね。」


あれっ、闇の死神大魔王様は例の施設をさっき、豪華絢爛長期滞在にうってつけ駅近飯うま従業員も親切対応王室御用達ホテルとか言っていなかったけ。

いつの間に卑下しているんだ。

最後まで頑張った最高司祭様がかわいそうだろ。


「そこは一泊3食付き3000バートというもう、守銭奴の神様がいたら卒倒しそうな格安なわけね。」


食事は3食とも第32師団のキャンプ飯だろうが。


「あまりの快適さに住み着く輩もいるかもね。」


Gだったらね。


「でも長い間住んでいるとやっぱり個室が欲しくなるものなのよね。

一人がおならをしただけで全員宿泊施設から出で行くことなりかねない狭い所もまた住めば都なんだけどね。」


・・・・・・、俺にこれ以上何を突っ込めというのだ。

もう、ダメです、皆諦めてください。俺を応援してくれた皆さん。


「わかった、シュウよく頑張った。今回はほんとに頑張ったな。」雷神様


「まぁ、漸く及第点じゃな。

あと、イチャイチャの内容を口で言えたら86点、実際にできたら99点じゃ。」

「きゅび。」「お疲れだって。」


「そして、お付きのGたちに泣きつかれた石つぶしが第32師団の施設設置部隊に申し入れというか地位を利用した体のいい脅しをするわ。


当然、第32師団の施設設置部隊は私のところに嘆願に来るわ。

新しい一般外来者向け宿泊施設を作っても良いかと。」


「まぁ、石つぶしの意見としてはそうなりますよね。


でも、旅団が所有するホテルに申し訳がなくてホの字も使えない従業員も受付で金をとるだけで何にもサービスがなくキャンプ飯をとりあえず食っとけ本棚がベッド代わりの倉庫宿泊施設の利用者が新施設に流れてしまい、旅団施設の利用者がおそらく0になるわけですから、ふつうは新たな宿泊施設の許可を出しませんよね。


でも中隊長は許可を出すと言っていましたね。」


「もちろん出すわよ。その上、内装も設備も最高のものにしなさいと指示を出すわ。」


「そんなことをしたらますます・・・・・・、いや、ますます儲かってしまうということですね。


更にもう二度と一般外来者用の宿泊施設の建設許可は出さないということですね。」


「シュウ、何だ、わっているじゃない。

だだぼ~っと生きているわけじゃなさそうね。


ぼ~っと生きているとエリナに嫌われて離婚よ。

私はその方が面白いから良いけどね。少し期待しているわ。」


ひどい。


「えっ、話が見えていないんですけど私だけ。


なんで、第32師団に新たな一般外来者用の宿泊施設の建設を許可するとますます儲かるのかしら。


明日から営業する旅団のタコ部屋兼Gの巣窟本棚倉庫宿泊施設にお客が来なくなって、大損ということになると思うんだけれど。」


「エリナ、だからわらしべ長者作戦なんだって。

この場合、長者になる方が強制的に交換してしまうのが、ちっと本筋じゃないとこだね。」


「えっ、つまり、第32師団に新たな一般外来者用の宿泊施設を完成させたところで、軍の施設だから例の取り決めに基づいて強制的に旅団のタコ部屋兼Gの巣窟本棚倉庫宿泊施設と交換するということなの。


何てあくどい。いえ、まさに守銭奴の鏡。」


「エリナ漸くわかったようね。


でもね、私のことを守銭奴の鏡だとか守銭奴教の聖女なんて言ったら3LDKを譲ってあげないからね。」


聖女なんてどこから持ち出した。誰も言ってないぞ。

一度は言ってもらいたいんだろうな。

いつもは死神だしね。


「いえ、中隊長は守銭奴の鏡だとか守銭教の聖女そんな生易しいものではありません。後光が見えます。

中隊長は闇の死神大魔王守銭奴教聖女の鏡です。」


訳が分からん称号になったな。14歳ごろの思いっきり香る人でもつけんぞそんな二つ名。


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


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