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13話目 大精霊の力を宿すもの、大精霊の力を使う者 第3編

「えぇっと、大精霊で残っているのは闇の大精霊シャドウさま。

わかったわ、闇属性です。」


「正解なのじゃ。よく、わかったのう。」


本気で言っているのか、本気でバカにして言るのかノーム様の態度だけじゃ判断できないな。


「よって、月の女王を探しあてるには、闇のアーティファクトとその力を使う者を探すのが手っ取り早いのじゃ。わかるな。」


「「はいっ。」」


「返事だけは元気じゃな。

問題に正解した天然平目ちゃんにはご褒美を上げようかのう。」


「シュウの愛人抹殺券を一枚?」


やべ~ぇよそれ。


「そんなわけないじゃろが。まったく。

自分が愛人役をやっているときに、危ないじゃろが。


褒美は情報じゃよ、情報。

良いか心して聞いて、聞き漏らしがないようにするのだぞ。


闇のアーティファクトとそれの力を使いし者はお前たちのすぐ身近にいるのじゃ。まだ、そのどちらも力に目覚めていないがな。


さぁ~て、それは誰と何でしょうか?


天然平目ちゃん、同様に1分以内に答えるのじゃ。

かなりのサービス問題なので、誤答は愛人を囲うことを許可する券を2枚、シュウに進呈することになるのじゃ。」


「ええええっ、こっちのほうが難しいよ~ぉ。」

「それではお答ください。」


闇の関係者、俺たちのまわりにいる闇、あっ、芦高さんだ。


俺が答えて正解すると何がもらえんだ。

やっぱり愛人許可券か。ほしいような、ほしいような、ほしす。

でも、もらったら即取り上げられて抹消されるだろうが。


「死神さんです。」

「正解です。正解をしたあなたには、次の情報を聞く権利が生じます。」


「それじゃ、あの巨大鎌が闇の大精霊のアーティファクトで、死神さんがその力を使う者か。

似合いすぎて怖いんですけど。」


「闇のアーティファクトはもう一つあるんじゃ。大鎌以外に身に着けている物があるじゃろ。」


「あっ、フード付きの黒マントだ。」


「その通りです。正解したとシュウには特別愛人を囲っても許可します券を3枚差し上げます。」


「どういうことよそれ。いくらノーム様でも許しませんよ。

私の正解の商品が情報で、シュウの商品が愛人許可券なのよ。

ひどすぎるわ。その上、特別の愛人ってなに、誰のことなの。」


「ちんちくりん3姉妹に決まっておろうが。たわけめ。」


「なんでたわけとまで言われなきゃなんないの。

あなた方ちんちくりん3姉妹は愛人になりたいの。


無理よ、シュウに私の他に3人もの愛人の面倒を見るなんて。

私でさえまだ押し倒していない甲斐性なしなのに。」


エリナ様、確かにそれは事実なんだけれどもう少し言い方が。

俺のガラスの心が割れそうです。


"天然平目ちゃん、おまえあの偽最高司祭に騙されすぎていなか。


お前は風の魔法術士なんだよな。

その風の魔法術士が情報よりも現金や現物の賞品を欲しがるとは思いもしなかったぞ。


やっぱり、お前じゃ無理なんじゃないか。光の公女になるのは。


シュウがその愛人許可権を行使して、愛人を一杯囲って、その中から光の公女を探した方が良いじゃねぇか。

どう思う、ノームちゃん。"


「アクアちゃん、まだそこまで手遅れではないんじゃないかのう。

さっきはシュウと二人で頑張ると言っておったしのう。

もう少し気長に見てみてはどうかのう」


「ありがとうございます。

私は先ほども言いましたように光の公女と成れるように頑張ります。

礼拝も祠で行います。」


「そうか。そうか、祠で礼拝をするか、頑張るのじゃぞ。応援しているぞ。


やった、光の公女候補が我が土の神殿で礼拝を誓ったぞ。

ちんちくりん、聞いたか。ふふんっ。」


"やられた~ぁ、作戦だったのか。

ちんちくりん×2卑怯だぞ。"


「じゃ、俺は泉の前で礼拝をしますから、それでこの卑怯なだまし合いをおしまいにしませんか。」


"聞いたか、輪廻の会合に集いし者どもの中心たるシュウが泉での礼拝を誓ったぞ。

さすがは中心になるのが確実な奴だ。


候補とは違って、本物を見抜く力が候補よりもはるかに上だ。

候補はいらん。確実が良い。ふふんっ、ベーっだ"


「あの追加情報をプリーズ。」


「愛人を4人も5人も囲えないような甲斐性なしは、横で腕立てでもして黙っとれ。


くっそう、そっちを取られたのじゃ。

天然平目ちゃんだけを抑えとけば甲斐性なしはおまけで付いてくると思った儂の戦術みすじゃ。

ここまで甲斐性がないとは知らなんだ。」


「あの~ぉ、甲斐性がないのと泉で礼拝をするのは全く関係ないと思いますが。多分。」


「あ~あぁ、これだから素人は。困るのじゃ。

よく聞くのだぞ。」


あっ、おばちゃんの得意のフレーズだ。

その後はろくな話がないからな。

アーティファクトであれだから、その生みの親の大精霊はもっと偉大なしょうもない話を振ってくるに違いない。


"「すべて聞こえているのじゃ、シュウ。"」


「良いからまず儂の話を聞け。


まず、シュウが愛人、例えばじゃな、おおっ、ソニアちゃんを愛人にした場合にな。そこの天然平目ちゃんにばれそうになったとするぞ。


そうした赤信号を渡り切るような非常に危険な駆け引きになるわけじゃ。


良いか、儂は土の大精霊じゃ。儂のところに礼拝をしに来るやつは、さらにうそをついて、つまりだなぁ、う~んと、おおっ、そうだ。


俺が愛しているのは天然平目ちゃんだけで、愛人なんかいないとウソをついてしまうわけだ。


これはウソの上塗りと言って、とりあえずその場しのぎの土魔法の究極奥儀、嘘の上塗り、あるいは嘘を嘘で固めるという技を繰り出すわけだ。

わかったか。」


"俺んとこに来るやつはどうするかというととだな、同じように水魔法超究極奥儀、嘘はなかったことにして水に流してしまえを発動するわけだ。


具体的に言うとだな、まぁ、天然平目ちゃんに土下座とプレゼント攻撃、熱い抱擁、キッスで、愛人の噂を彼女の心から洗い流してしまおうという、土魔法では及びもつかない究極の方法を使って、誤魔化すということをするわけだ。


シュウは泉で礼拝をするのだからこの究極奥儀を使うように。

抱擁とキッスは散々今日練習したようだから、あとはへそくりの準備と土下座の練習だな。


おおっ、丁度良いじゃないか。シュウの礼拝は土下座を100回しながらすれば完璧じゃないか。

俺って、天才大精霊だなぁ。照れるぜ。"


「俺、礼拝は魔族の社でします。魔族の炎の元で礼拝をします。」


"ちょっとまってくれ~ぇ。

何が気に食わなかったのだ、水魔法超究極奥儀、嘘はなかったことにして水に流してしまえの。


あっ、わかかったぞ。財布のひもを天然平目ちゃんに握られているので、へそくりがないと。

甲斐性なしだからこれからもへそくりができそうにないから、プレゼント攻撃は無理というんだろ。


わかっているぞ。

まぁ、そう言うこともあろうかと水魔法ちょっと究極奥儀、嘘はなかったことにして水に流してしまえも用意しておいた。


これは威力は少し劣るが、なかなかのもんだぞ。

プレゼントを金のかかるものから手作りのものに変えればいいんだよな。


具体的には肩たたき券とかお手伝い券だな。


一般家庭の父の日や母の日に絶大な威力を発揮すると聞いたことがあるぞ。

もしかしたら、高価なプレゼントよりもいいかもしれん。"


「ちなみに、天然平目ちゃんは何の件が券しいのじゃ。」


「それはもちろん、胸を揉んで上げる券と牛乳を飲むときに応援してあげる券だわ。


揉んで上げると大きくなるんだって、死神さんが言ってたもん。


あとは私は牛乳の一気飲みが苦手なのでシュウに横で声援を送ってもらえると一杯飲めるような気がするの。」


"まあ、人それぞれ事情があるからな。


シュウ、その胸を揉んで上げる券と牛乳を飲むときに応援してあげる券をいっぱい用意しておくといいぞ。


後は土下座の練習だな"


「おっぱい、もみもみアゲアゲ。おっぱい、もみもみアゲアゲ。おっぱい・・・・・」


「なんじゃ、シュウがトリップしてしまったのじゃ。

妻のおっぱいをもんでもおらんのに、想像ごときで動揺しおって、全く甲斐性のないことじゃ。」



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