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9話目 それぞれの恋愛観 続編

「ふん、バカどもはランニングに行かせて、我々水と土軍団は本気で恋愛を求めましょう。返事は? 」一番常識枠のリンカちゃん、君だけが心の支えだ


「あ~っ。」全くやる気のない最高司祭


"ぶん、ぶん。"やる気があふれすぎて、鎌を振りすぎの死神さん


「マジであなたたち、一生一人でいるつもりなの。」やる気のなさに呆れるリンカ、君は正しい、しかし、炎のチームよりももっとひどい面子なことを自覚すべき


「あ~ん、金よりも大事なもんがあるんかこら~っ。」まぁ、お約束ですな


「私一杯、男持っていますよ。それも裸ですよ。」それまじ、ほんとマジなの、あの地下、地下19階の噂、ガクブル


「女の幸せは何かを真剣に考えないと。

結婚してもおかしくない年なのよ。」もうほかの二人はほっとこうよ、君だけが幸せであればいいじゃないか


「まずは金じゃねぇ。何にするにしても。

私は封筒張の内職はしたくないわ。」でも、家に居ながら出来るお仕事って貴重だよね


「私は地下に居る男たちと一緒にくらしているわ、結婚はしていないけど。

同棲、きゃ、やだぁ~、私は女の勝ち組じゃないもしかして。

ブラックの更に裏の方だけど。」ほんとに、まじで、あの噂はほんとなの


「いい、聞きなさい。ここで諦めたら幸せは訪れないわよ。


30過ぎても軍や魔法協会でお局様よ。

お局様でもいいわよ、家に帰れば石つぶしでも旦那がいれば。


このままだと、家にいるのは石つぶしじゃないわよ、米虫よ。

夜中に独身官舎に帰って、お腹がすいても何もなくて、しょうがないからご飯を炊いて、塩おにぎりを食べようとしたら、唯一の同居人の米虫を発見して、ただいまの挨拶をしたの。


それが家の中で今日初めて他人? に口をきいた言葉なのよ。


それでもいいの、あなたたちは。」


「米じゃなく、金の間に沸いた金虫だったら最高だな。

もうそれで人生終わってもいいな。」金虫ってなに、お金を生むの、それほしす、絶対欲しいよ~う


「だ・か・ら、私は一人じゃないって言ってるでしょ。家に帰る、家じゃないわね、オフィスに帰るとわんさか男が裸で待っているのよ~ん。


どうだ、私、究極の勝ち組だしょ。」だしょ、じゃないでしょ、どんだけ持っているの裸標本


「リンカ、逆に聞くけどあんたの考える女の幸せって何なの。」おおっ、ついに最高司祭の反撃か、どうせ碌なもんじゃないけどね


「わたしは、素敵な男の人と、もちろんイケメンで、お金持ちで、高給取りで、高貴な生まれで、優しくて、ご両親は他界していて、小姑もいなくて、今まで全然もてなくて、誰とも付き合ったことがなくて、それと、・・・・」はぁ?、はぁ?、はぁ?

、耳が腐って来たぞ


「それって、Gの王子様のことを言っているの。人類じゃありえないわよ。


そんなのがいいの。マジで、信じられない。

少なくても人でなきゃまずいんじゃない。


結婚式で新郎が丸めた雑誌で司祭に叩かれて、いきなり未亡人よ。

Gの財産何て、たとえ王子様でもたかが知れているし、人生甘くないわよ。


それにでき婚だったらGの繁殖力から言っても子供が一人じゃないわよ。

まぁ、30匹?、人?は覚悟しないと。


リンカ、あなたはそれをすべてやしなっていけるわけ?

夢見るのもたいがいにしな。」相手がGだとそうなるわな、でも、最高司祭の仮定がすごいな、いきなり相手がGだもんな、まあ、リンカの条件に合うのがそれランクになってしまうのはしようがないけどな


「う~え~ん。ごめんね。もうそんな夢は見ないわ。


だから、貧乏で、無職で、朝から酒を飲んで、暴れて、しょっちゅう警察によばれて、警察って何?、サツマイモの新種か? 前妻と前々妻の子供が8人いて、祖父母と小姑が6人いて、家は橋の下の不法建築住居で、毎日川で食料の沢蟹を取って、主食は野生の粟でも私のご主人様は人間がいいわ~ぁ。」


それもまたGの王子様なみにすげ~ぇな、そんな奴いるのか、いたらそれだけでゴールダンタイムの情報番組で珍重されそうだな、大家族枠でな、あっ、死神さんが飽きて、鎌を振りながらリストを眺めながら外に出て行った、第1軍団の駐屯地に居たんだ、ランク上位者


「いいこと、私の言葉に真摯に耳を傾けなさい。

すべの幸せの元は、金だ。

金があればリンカの言ったネガティブな条件も気にならなくなるわ。


金を持って。

そうすれば男なんて選び放題だわ。

どんな下種な男もあなたの金の前では黄金に輝くわ、

疑っているのね。良いでしょう。あなたの男への条件は次のとおりね。


"貧乏で、無職で、朝から酒を飲んで、暴れて、しょっちゅう警察によばれて、警察って何?、サツマイモの新種か? 前妻と前々妻の子供が8人いて、祖父母と小姑が6人いて、家は橋の下の不法建築住居で、毎日川で食料の沢蟹を取って、主食は野生の粟"


これがあなたがお金を持っていると次の点まで問題点が減るわ。


"朝から酒を飲んで、暴れて、しょっちゅう警察によばれて"


困った事実が残ったと思うでしょ。


でもね、お金があると変わるわ。気持ちに余裕ができめわ。余裕ができると仕事に対して真摯になれるわ。

そうすると、仕事での嫌なこともお酒に逃げずに済むようになり、正常な量のお酒をたしなむ程度に減るわ。


わかったわね。そう。すべての懸念事項がお金で解決できたわ。


一緒に頑張りましょう。

千金の道も一金から。

アルバイトのお金を少しづつ溜めて、将来の幸せな結婚に備えましょう。


相手に頼ってはいけないわ。あなたの幸せはあなたのもの。

すべてはお金が第一よ。」言っていることは正しい気がするが、釈然としないのはなぜ


「わかりました。

千金の道も一金から。

感動的なお言葉です。


私もその教えを心に刻み、将来の幸せな結婚のために備えたいと思います。


お金があれば男は好き放題できるってことですよね。」まずい、まずいぞ。まともなキャラのリンカさんが守銭奴教の教えの暗黒面に引きずり込まれてしまった、もはや手遅れなのか~ぁ


「お互い、理解し合えてうれしいわ。

あなたも立派な守銭奴教徒よ。

教義は厳しいけれど、それをまもってお金持ちになり、幸せな家庭を築きましょうね。」結局は信徒集めの時間に使われたかぁ~、まぁ、良いけどね


「なんか、みんなそれぞれに幸せを掴む方法を探し始めたようで良かったね。エリナ。」


「旅団のみんなが幸せになってくれるといいわね。


幸せは待っていてはダメよ。

私のように積極的にならなきゃ。

シュウを捕まえたようにね。


シュウ、結婚式のことはごめん。

だました上にあんなことになるなんて。


でも私はあなたを放さないわ。

旦那様が私を捨てようとしてもむだですからね。


私の旦那様はシュウと言います。

大事な大事な人です。

例えGのように他人に嫌われても私だけは、私の深愛のすべてをささげます。」


「ありがとう、エリナ。

もう、この世を破壊するようなことは言わないかな。


俺は今もいっしょに、そして、いつまでもエリナといたい。


好きです。大好きです。

エリナさん、俺と結婚してください。

お願いします。必ず幸せにします。」


「もちろんです、いまさら何を言ってるんだか。

私の気持ちはあのあなたの故郷のあの小川で出会ったときに決まっていました。


好きです。旦那様。大好きです。

末永くあなたのそばに立っていられるように私と結婚してください。

必ず幸せになって見せます。」


二人は先ほどのようにお互いを抱き寄せると、改めて、唇を重ね合った。

そして、特別な祠による転移魔方陣が発動した。


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