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8話目 それぞれの恋愛観

「てめぇら、人の前で何をやらかしているんだ。

しばらく、黙って、ぼ~っとしていると思ったら。

突然、抱き合って、抱き合って、だだだた・・・・・、げほっ、げほっ。」


「異性との抱擁に慣れていない、実は全くしてもらったことのない特攻隊長さんには刺激が強すぎたようですね。」抱擁に慣れているような口ぶりの死神さん、ほんと?


「じゃぁ、てめぇは抱擁に慣れているってのかよ。」


「ふふんっ。解剖するときにちょっと抱き着いて組み伏しいるから、殿方は抱き慣れているの。

ふふんっ。うらやましい? 」抱擁の意味が違うんじゃねぇ


「それって、抱擁っていうのかよ。どっちかというと痴女が幼気な男子を襲っているという図だよな。


まぁ、か弱そうな死神隊長に組み伏されている時点でお察し野郎だけどな。」死神に襲われた時点で全員か弱い人だわな


「わかってないわね。リンダ。


どうせ、あなたも、男にぐっと抱てもらったことなんてないんでしょう。ふふんっ。」


「そりゃないけどな。

でもいままでの話だと死神隊長も抱いたことはあっても、抱いてもらったことはないんだろ。」本質を考えるとむなしい言い合いだな


「失敬な、この薬で眠らした後、ぐっと組み伏して、腕を私の背中に回して、こうね、そそっ。あ~ぁっ、そこ女子同士でやらないように。やるならカメさんを犠牲にして試してみなさい。


どうしてもというなら、この睡眠薬を分けてあげるからね。一瞬でころりよ。


説明が長くなったけど、私はしょっちゅう殿方の腕手に抱きしめられています。」

カメさん、義理でいいので死神さんを抱擁して上げれませんかね


「「「「・・・・・」」」」


「ぼっ、ぼっ、僕は猛烈に突っ込みたい。


でも、旅団のおまけ扱いの僕が雲の上の存在である黒魔法協会の参議でもある死神中隊長に突っ込んでも許されるのだろうか? シュリさんどう思う。」いいと思うもうぞ、思いっきりハリセンチョップだ


「・・・・、今度二人でやってみようか。ききききっすはまだむむむむりだけど。ちょっと腕を背中にまわすぐらいならららら・・・・・いいいいいいかな?。」あっ、シュリさん声が震えたので2行もしゃべった


「あんたら清いお付き合いじゃなかったの。

いつの間に抱擁するような間柄に進展したの。

シュリ~ィ、そこんとこ詳しく。そこに至った経緯を詳しく。


わたし、あそこのアラサー二人のようになりたくないわ。

だから今後の参考に詳しく。おね~ぇ。」何故か別の意味で危機感を覚えているリンカさん、まぁ、あの二人をまじかに見ていると焦るよね、意味もなく


「わたしくもそこのところは興味がありますわ。

なんなら、向こうの隅で聞かせていただけないかしら。


わたくしは炎属性の魔法術士でしょ。水属性のように家庭的な魔法が使えないのが悩みなんです。


風属性のシュリさんがあの~ぉ、その~ぉ、抱擁するような殿方を捕まえた経緯をぜひに、ご参考にお聞きしいですわ。」タイさんに好きですと言われればたいていの男は直ちに結納金、結婚式場、婚約指輪ついでに結婚指輪、最後に婚姻届けにサインをして持ってくると思うが


「タイさん、炎はまずいのか。

マジか、油断していたぜ。


俺は好きな男は後ろからぶん殴って、とりあえず捕まえて既成事実を作って、最後に「責任取って」というのが炎属性の魔法術士の女の恋愛の王道だと聞いていたぞ。」そうなの、そうなの、リンダさんなら抱き着かれた瞬間にその胸の弾力の魅力で男はまいちゃうと思うぞ


「えっ、そうなんですか。やっばり、炎の女性は待っていたらいけないんですね。」タイさんは好きですの一言で男は十分


「漸く分かったようだな。そうだ。

風の女子に経験談を聞くよりも、俺たち炎の女にはやるべきことがある。


それは剣技を鍛えることだ。

好きな男を一発で気絶させる剣技だ。

やりすぎてはならん。そのあと、役に立たなくなるからな。」自分の仲間を作るのに必死な特攻隊長


「わかりましたわ。恋愛師範さま。ちなみに剣技の後は何を鍛えればなりませんか。」本気か、本気で恋愛についてのレクチャーをこいつに聞く気かタイさん


「次は腕力だ。

腕力がないと気絶させた相手を闇に引きずり込めないだろ。


まさか、道のど真ん中で堂々となんだ、それだ、あれだを致すことはできないだろ。」なにを言い出す気だ、それ以上はR25になっちまうだろ特攻隊長


「そっ、そっ、ですわね。

あれをさすがに人前では。ぽっ、ぽっ、ぽっ。」きっとあれをキッスのことだと思っているぞタイさんは


「そうだ、致すことのために俺たち炎の女はまずは基礎体力作り、そして剣技を鍛える。」致すことによってはそれでいいが、お前たちの言う致すことの前にやることがあるだろうが、女を磨けよ


「「あい、あい、さーっ」」リンダ、君も納得しているのか、それで


「「恋愛師範、その次は何を鍛えるべきでしょうか。」」


「その次は、演技力だ。実はこれが一番難易度が高い。」


「「と、言いますと。」」


「相手を気絶させて事に及んだ後はどうするかわかるか、リンダくん」わかるのか


「はい、口に酒を注ぎこみわずかに酔っぱらわせます。」口移しで飲ませた方が良くね?


「そうだ、そこが肝心だ。

相手に酔っぱらって寝込んしまったというように思わせなければならん。

ここ大事だから、ちゃんとメモするように。」メモが必要なほど重要なことなのか


「「はい。メモとった上に、脳のど真ん中に叩き込みました。」」


「よろしい、さて仕上げはどうする、リンダ塾生。」いつの間にか恋愛塾化している転移魔方陣の部屋のかたすみで


「はい、片方の肩を出して、両手で衣服を掴み胸のとこに持ってきます。

そして、涙を出します。

涙が出たら、男を蹴飛ばして起こります。」何をする気だ


「いいぞ、次がほんとに大事なところだ。よく聞いておくように、タイさん塾生。」男にとっては貞操の危機になることかなぁ


「はい、心して聞かせていただきますわ。」タイさ~ん、今なら戻れる、それ以上聞くんじゃない、恋愛の暗黒面の深渦にはまり込み、浮かんでこれないぞ


「男が起きたら、涙目、上目使いで、「責任取って」といいます。」最悪です、やってもいないのに、最悪です、やったあとでやればいいじゃなかぁ、そしたらみんな幸せですね


「ちゃんとわかっているじゃないか、リンダ塾生。

これで、逃げていく男は止めとけ。肝心時に役に立たん。次を探せ。いいな。」やりたい放題、し放題ということですね


「「イエス、サーッ」」あ~あ、ついにあの純情なタイさんも暗黒面に落ちたか


「要するに最後は演技力だ。

これについては教会本山の幼年魔法職校の演劇部の指導を来週お願いしてある。


タイさん隊員も訓練に参加するか? 」中学生の演劇部に指導してもらうの? それはどうかなぁ。せめて職校の演劇部にしようよ


「是非、参加させてください、恋愛師範。」行くんだ、行くんだったら他のやつらを止めたください、おねがいします


「それではまずは基礎体力作り、ランニングからだ~ぁ。ついてこい。」やっぱここに行きついたのね


「「はい、この星の果てまでもついて行きます。」」恋愛にランニングが必要なの、そうか、出合頭の出会いに期待してんだな、とりあえず会った男にタックルだ~、ブロックしちゃだめだぞ



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