こちら次元間 チャンネルわん・にゃん放送局 報道特集 あの世界の秘密 第7回放送 放送延長分
「8時40分になりました。こんばんは。9時のニュースの前のローカルニュースの時間ですが、今日も報道特集の第7回目放送が予定通りに終わりませんでしたので、放送時間をさらに延長してお送り致します。キャスターは今日は狛犬です。
私のメイン番組の時間ですので、この時間は非常に落ち着きますね。
それでは、続きを始めさせていただきます。わん。」
「現地のKiさん。聞こえますかわん。」
「はい聞こえていますよ。
それでは時間が押していますので、さっそく乙姫さんに先ほどの続きを聞いてみたいと思いますにゃ。」
「それではお願いいたしますわん。」
「えっと、今一番人気の演目の話でしたねにゃ。」
「そうですね。
今日のインタビューの初めに、Kiさんがもっていると言わせてもらいました。」
「はい、そうでしたね。
どういうことでしょうかにゃ。」
「だって、これまでで一番のヒット演目の公演中にですよ、娯楽について調査しているなんて。
まさにこのインタビューがヒット間違いなしを暗示していますよね。
何か視聴率というんでしたっけ、番組の人気度を示すの指標が。
もう視聴率100%でKiさんのボーナスがウハウハですね。
ウハウハだったら、ハの先っちょでいいのでなんかおごって。」
「あっ、はい。もちろんウハウハになったら、ウの尻尾とハの真ん中ぐらいで、門前町のケーキ食べ放題ではどうでしょうかにゃ。」
「やった~ぁ。
さっ、はりきってインタビューしよ。」
「では、今一番の演劇の演目は何でしょうかにゃ。」
「今一番人気の演目は゛騙されて、結婚式。それでも二人は永遠の愛を誓った"
です。略して、"だま婚"と言われて超が1万個つくぐらい大人気です。」
「だま婚ですか。なんか結婚詐欺みたいなタイトルですねにゃ。」
「詐欺ではないんですよ。
愛し合う二人がいるんですが、男の方が煮え切れない阿呆で本気で好きなのになかなか女の子、それも奇跡の美しさを持つ美少女で家事も完璧、その男がいないと死んでしまうくらい大好きオーラを常に男に放っているのにですよ、告白をしないんだなこの駄男は。
まぁ、駄男の方も人間でいることをあきらめたような強さ、だいたい一人で人類の2個軍団ぐらいだったら瞬殺するほどの強さなんだけどね、もの凄く優しくて、稼ぎもお医者様並みの高級取り。
顔は、まぁ、顔だけはね、ここで石を何気に投げて当たったやつの顔をみたら、というような1000人並なんだけどね。
まっ、私としてはお医者様並みの高給取りというだけで、身も心もささげられるけどね。
強さと顔はいらんわ。」
「乙姫さん、だめですよ。
ご自分を大事にしないと。
あなたのような魅力的な女性は、金も力も顔もすべて要求しないともったいないですよにゃ。」
「ふふふっ、ありがと。
それで続けると駄男なんだけど、天然の女たらしなのか気が付くと自然とあちこちの女を口説いているのよね。
駄男本人が口説いていることに気が付いていないところが、駄駄駄駄男の所以なんだけどね。」
「そんな駄駄駄駄男がここ名無し星には存在するんですか。
これはもう宇宙の七不思議のひとつといってもいいですねにゃ。」
「宇宙て何?」
「えっと、私たちが住んでいるここ名無し星よりも広い世界のことです。」
「へ~ぇ、そんな広い世界があるんだ。その駄男はそんな広い世界でもまずいない珍獣ということですね。」
「そのとおりですね、その駄男は全宇宙、全次元間の女性の敵ですにゃ。」
「すみません、スタジオのBです。
駄男の連打は、何か同じ男として切なくなるものがありますので、実態は駄連打男かもしれませんが、駄は一つの駄男で以降の説明をお願いできませんかくま。」
「「お前も駄駄駄駄男か。引っ込んでろ。」にゃ」
「ひ~ぇっ。くま」
「きっと、明日は星間市民団体ウーマンリブ促進協会から当局は表彰されますね、きっとにゃ。
でも男としてはせめて駄は一つにできないでしょうかにゃ。」
「「しょうがねぇなぁ。今日だけだぞ。」にゃ」
「その駄男はどうなりましたかにゃ。」
「まぁ、ここからが話の本番なんだけどね。
がははははっ。
思い出すと腹の皮がよじれる。やめて~ぇ。駄男。」
「できれば落ち着いて、お話の続きをお聞かせ願いたいのですがにゃ。」
「あっ、ごめんね。あまりの駄男ぶりを思い出すとね。つい。
もう駄男劇薬指定だわ。守銭奴教の最高司祭である私が駄男を劇薬指定にしてあげるわ。」
「「・・・・・・かわいそ。駄男さん。わん」くま」
「その駄男の煮え切らなさと浮気性に激おこなわけよ。奇跡の美少女様が。
煮え切らない男に止めを刺す、表現が合っているかなぁ、まぁ、駄男に気を使う必要はないわね。
激おこの美少女様が母親と一緒に一計を案じたわけなの。
まぁ、聞いてよ。この母親が真の魔王様で、美少女は一人娘なの。
私だったら、大事な一人娘を駄男に嫁がせるなんて考えただけでむしずが走るけどね。
まぁ、親子で一計を案じて、何とできたばっかりの教会の前で、その教会の初の仕事でその駄男から美少女に永遠の愛を誓わせることに成功したのよね。」
「それはどうやってですかにゃ。
私にも使える手ですかにゃ。
私にも煮え切らない駄にゃんこが一匹いますの。にゃ。」
「あっ、バイトの時間だわ。」
「そんなぁ、もうちょっとだけお願いできませんかにゃ。」
「まぁいいわ。バイトの一環になるしね。」
「へっ。にゃ」
「さぁ、駄男の運命の続きはこの記憶玉でお楽しみください。
この記憶玉は今門前町で絶賛上演中のあの"だま婚"の真実を写したものをダビングしたものです。
上演中のものよりも真実を写したものの方がはっきり言って、888倍は笑えます。
キャストは個人のセキュリティの問題から美少女様のお父様が顔を変形させています。
特に駄男は初めはGだったんですが、それを見たに美少女様と魔王様の逆鱗に触れ、本人よりも110105倍良い駄男に仕上がっています。
これ一つでご家族が向こう100年は笑い転げられるという守銭奴教最高司祭のお墨付きです。
この劇場版はver.1.2です。
お値段は定価3000バートのところ何と、6000バートです。」
「ちょ~とっ、まった~ぁ。
定価より価格が倍になってますよ。
これは噂のぼったくりではないですか。にゃにゃにゃ。」
「ちっ。ちっ、ちっ。
ねぇちゃんは物の価値というものを全くわかってねぇなぁ。
よ~く聞きなよ。
だま婚正規版はなぁ。今は予約殺到。通常、半年待ちなんだよ。
それが俺が生徒会のコネを使いまくって、版元のリーナ様様に土下座と上納金を納めまくって、漸く、市販品のそれも第一回重版をわずか40セットだけ手に入れたんだよ。
倍額何てどんだけ良心的なんだよ俺。
守銭奴の神様に申し訳ないぜ。」
「そんな貴重な品だったんですね。ごめんなさい、事情を知らないでダフ屋まがいの行為かと思って。
倍額とはなんてお安いんでしょうにゃ。」
「「誰か止めろ。Kiが守銭奴教の暗黒面に引きずり込まれ始めているぞ。にゃ」くま」
「おまえ、素直ないい子だなぁ。
そんなお前に俺のとっておき物を見せてやる。
ただし、お前にしか売らないからな。売った後は知らんがな。
じゃ、じゃ~ぁん。これだ。これがわかるか、小娘。」
「司祭さま、この裸のレーベルは、海賊版ですかにゃ。」
「馬鹿言ってんじゃねぇぞ。
これはオリジナルの第1回目のダビング品だ。
それも、版元のリーナ様様のお墨付きの品だぞ。
全く手を加えてない正真正銘のver.0.2だ。
ちなみにその場で撮影したオリジナル記憶玉はver.0.1だ。
ver.0.1は当然一つだけ、そしてこのver.0.2が実は10セットしか世の中にないらしい。
お前だけに特別に教えているんだからな、誰にもしゃぺねなよ。」
「わかっております司祭様、にゃ。」
「「この特番で流れているので、その秘密を全宇宙の視聴者が知っていることになるのだが、まぁいいか。にゃ」くま」
「このver.0.2は第一回目のダビングで無修正、わかるな、美少女と駄男がそのままわかる品だ。
これを俺が6セット持っている。
どうして持っているかは秘密だ。
このうち1セットは俺の身の安全と守銭奴教の安寧を確保するために俺が持っていることにした。
そして、2、3セット目は版元から駄男の実家に送るように言付かっている。
4セット目は職校の生徒会で永久保存だ。まぁ、新人生徒会役員用に駄男の見分け方を教えるために使われるようだ。
そして、5~6セットは俺の自由にしていい、つまり今回の俺へのアルバイト代だな。
これの1セットを200万バートでおまえだけに売ってやる。
だだし、そのためにはおまえとカメラマンには守銭奴教に入信してもらう。さぁどうする。
いらなきゃ、他を当たるだけだ。その場合は2000万バートになるがな。」
「ちょっとお待ちください、ええぇと、また、フリップが出ました。
" 放送時間が終了しましたが、さらに放送時間を延長して、特報をお送りいたしますにゃん。 by Cプロデューサー "
ということでこのまま特報を続けさせていただきます。」