5話 修行スタート
ついに、3年間の1人での修行を終え、2人での修行となる。
1人で行っていたのは、主に魔力関係のことだった。
しかし、これでは体術が身に付かず、近距離での戦いの時に遅れを取ってしまうだけではなくて、魔法で遠くにいる敵を倒すから、などと言って、油断して再び……、なんてことになる。
おっしゃー、気合い入れよう。いや、入れていくわよー(棒読み)。
それから、3時間後にライリーさん登場!ここで一言。
「ごめん、遅れた。待った?」
恋人か!それならこっちもこう返す。
「いや、ぜんぜんまってない。」
「アメリアも起きるの遅いな。もっとはやく起きるようにしろよ。」
ライリーさん…。
今日はまだ会話してない。今日はまだ会話してない。今日はまだ会話してない。
よし、まずは挨拶から。
「ライリーさん、おはよう。」
「?、言うタイミング、もっと前だろ。」
今日初めての会話だからね。そんなことよりはやく始めたい。
「はやくはじめようよ。」
「そうだな。だけどまずは、何を伸ばすか決めないといけないから、ステータス見せて。」
「ステータスって、ほかのひとにみせられるの?」
「両者の同意が前提だけどな。その時、見せたくないステータスは隠すこともできる。」
「へー。」
「見せてもらうときは、自分も見せなきゃいけない。」
「わかった。見ていいよ。」
ライリーさん驚く。2日連続だ。
「アメリア!魔力と知力高すぎだろ。しかも、特殊魔法ってなんだよ。」
「ライリーさんもいろいろヤバイじゃないですか!」
ちなみにライリーさんのステータスはこちら。
名前 ライリー・ファテマ・セビン
性別 女
称号 人外
レベル 280
体力 1247/1247
魔力 102/152(若返りにより常に50使用)
筋力 280
知力 8
攻撃力 555
防御力 478
知力8って、他のと比べて低すぎる。
若返りを使ってるから、200年以上生きてるのか。
200年生きてたら、知性がもっと多いような感じがするけど...。
基準がちょっと分からないけど、体力とか攻撃力とか高いんじゃないかな?
レベルは280だと、1年に1くらい上がるって言う感じか。
「アメリア、とりあえず特殊魔法について言ってよ。」
「じぶんだけのへやをつくれるっていうかんじ。」
「結構、大胆な感じだな。まだ、3歳くらいなのに色々数値が高いのは、そこで鍛えていたからか。」
「そういうこと。」
「そしたら、基本的な動き方を教えて、アメリアが自分で出来る修行の仕方を教えていくっていうやり方がいいか。」
「それがいい。」
「わかった。じゃあ、今からはじめようと思うけど質問ある?」
「なんでしょうごうのところが、じんがいってなってるの?」
「...わかんない。いつの間にか付いてたからな。もしかしたら、人間をいつの間にか辞めてたのかもな。わっはっは。」
特に気にしてないっぽいな。確かに生きているなら、人間でも、動物でも変わんないか。
「さっそく、始めるか。」
「はい、ライリーさん。いや、ししょう?」
「面倒だし、ライリーさんのままでいいよ。」
「いや、ししょうとよばせてください。」
「いや、ライリーさんと呼べ。」
「じゃあ、ライリーさんで。」
※いつも魔人とよばれているため名前でよばれるのが気に入っていたライリーであった。
「よし。本当だったら、体力作りからなんだけど、魔力で強化出来るし魔力がなくないかけても、『食べ放題』を使えば魔力は回復できるから大丈夫だろ。だから、まずは回復魔法からやるか。」
「なんで、はじめてやるまほうがかいふくまほうなの?」
「別に、自分が死にかけた時に回復して貰いたいとかじゃないぞ。本当に。まず第一の理由は仕事があるから。第二は水魔法と相性がいいから。最後に光魔法が使えるようになる。光魔法については知ってる人が少ないから誰にも言うなよ。」
なぜか、理由が4つあるように聞こえた。前半が無ければよかったのに。ライリーさん、さすがです。
「ひかりまほうについてどうして、、しってるの?」
「最近、見つけた。何か関係してることについて考えてたら、光魔法を使えるヤツの共通点は、回復魔法が使えることだったから、まさかと思って修行してたら使えるようになった。だけど回復魔法も、光魔法も魔力が膨大にいるから、この森では練習できない。そこで魔力が大量に使えるアメリアにやってもらおうと思ったわけ。」
「じゃあ、まずかいふくまほうをやろうかな。」
「よし、やり方は、結構簡単。アメリアが言うとこの『ウォーターボール』を出してそれに向かって回復させるというイメージを持てばできる。自分が作った物体に対して、イメージするのがやりやすい。火魔法とかにイメージを持たせるのも、やりにくいだろ。だから水魔法が回復に向いている。」
大胆な説明の仕方だけど理解できた。要はイメージ。やってみよう。
「こんな、かんじ?」
「できるようになるの早いな。変な魔力の感じがしなかったから特殊魔法を使った訳でも無さそうだし。うーん、でもこれだと、数字で言うと体力が1くらいしか上がんないぞ。」
「えっ!これでもまりょくをたいりょうにつかってるけど。」
「魔力が多ければ多いほど、回復する量も多いけど一番は効率化。効率がいいと少しの魔力でも多く回復できるようになる。コツを掴めば効率よくできるらしい。その為には、多くの修行がいる。」
「わかった。ちょっと待ってて。」
「できるようになった。」
「⁉︎早すぎだろ。いや、今の感じ...特殊魔法か。これならどんどん進められるな。次は一応体術もやっておくか。戦いにおける勘は体術によって磨くことができるからな。」
「じゃあ、とくしゅまほうのなかにはいる?まりょくの9わりぶんつかったら、ひとりまでつれていけるから。」
「それは、便利だな。そうしよう。ある程度できるようになったら、こっちに戻ってきて、魔物を倒せばいいし。」
アメリアは地獄の日々が続くことをまだ気づいていなかった,,,。
次の話は、「〜年後」的なのにしよう。