僕にとっての君という存在。
――俺は君が好き。
その事実は、今も昔も変わっていない。
波が押し寄せるように、気持ちにブレはあった。
それは否定できない。 素直に認めよう。
だけど、それでも、気持ちの奥底には君がいた。
好きだった。 口に出すことはなかったけれど。
別れてから君を忘れようと、他の女を抱いたとしても、
長年付き合っていたからこそ、枕に残っている君の香り。
いくら他の女で取り繕ったとしても、何か感じる違和感。
君がそこにいないだけで虚無感。 君の代わりはいない。
どこの誰かも詳しくは知らないような女に、
「ねぇ、聞いてる?」「どこ見てるの?」ってよく言われる。
悪いが、お前は違うんだよ。 アイツとは違うんだよ。
そんなこと、口が裂けても言えない。
だって、その女に罪はないんだから言ってはいけない。
――俺は君が好き。
その事実は、絶対に変わらない気がする。
俺が悪かったと反省している。 自分の事しか考えてなかった。
お前と別れてから、何人もの女と付き合った。
俺も忘れなきゃいけないと思って。
少しでも前に踏み出さなきゃいけないと思って。
だけど、それも無駄だった。1ヶ月も続かなかった。
何度、思ったことか。 『もしも、お前だったなら』
一生懸命、喜ばせようと努力した。 幸せになりたくて。
だけど、俺が見たい笑顔とは別のモノが、そこにはあった。
努力したところで、手は届かない。 失って気付く大切さ。
戻りたい。でも、戻れない。 それがもどかしい。
もう、他の女としたところで意味がない。 気付かされた。
俺の隣にはお前がいなきゃダメだ。 自分勝手なのはわかってる。
だけど、もう同じことはしない。 もうお前を離さない。
ありがとう。 君と出逢えてよかった。
言葉にしていれば。 言葉にできてれば。
後悔したところで時間は戻らない。 だけど、俺は待ってる。
俺にとってのお前という存在。 それは他にはない存在。
代わりはいない。お前しかいない。 大切で唯一の相手。