あとがき
まずは、お読みいただきありがとうございました。
このころは、なぜかタイトルに「と」をつけようと躍起になっていたのでこんな微妙に語呂の悪いタイトルになってしまいました。
これまでの自作と比べるとびっくりするくらい評価されたお話でもあります。そしてちょっと調子にのるきっかけになったものでもあります。
調子に乗ったとはいえ、そう大したことはしてません。恋愛ものってやっぱり受けるんだなーと思ってしばらく(自分としては)媚びた(つもりの)お話を考えていた程度です。
初めて感想もいただきました。みなさん優しくて、面白かったと言ってくれますね。面白いと思ったからこそ感想や評価を残そうと思うのであって、面白くないものにわざわざ指摘など親切なことはしないということでしょうか。
しかしいまだに自作で評価が高い(もちろんすごく評価されている作品とは比べるべくもありませんが)ものと、そうでもないものとの違いがわかっていません。自分では文章も内容もそう変わらないと思っているだけに、どうして本作がそれほど評価されたのか不思議です。恋愛要素かな、と思いましたがそうでもないようです。難しいですね。
ルイという名前は前から考えていたのですが(実は涙と書いてルイでした)、男の方は思いつかず適当に「外国人の名前」で検索してつけました。その報いというかなんというか、なろうで他の方の作品を読んでいると、かぶってますね、ものすごく…。同じく適当につけたエリクはそうでもないのですが。
叙述トリックが結構好きで、隙あらばいれようとしているのですが、今回は「一目惚れ」でした。アルドが一目惚れかと思いきや魔女もだった、という。もちろんミステリ好きな方から見ればこんなの叙述トリックでもなんでもないでしょうが、作者にとってちょっと勘違いさせたり二重の意味を持たせたりが関の山なのでお許しください。
ちなみに今作で一番好きな魔女の仕草は「彼女は足下に咲いている花を摘んで、小さく振りながらいつもの柵によりかかった。」です。
ありがとうございました。次話からは書き下ろし短編や拍手お礼の再掲などを置く予定です。気が向いたときにでもお読みいただければ幸いです。