はじめての大仕事(1)
読者の皆様、始めまして 白鳳と申します。この作品が処女作ですので至らない所が多々あると思いますが、ご愛読いただけたら幸いです。
尚、不定期更新となりますことをご了承ください。
―深夜、某所にて―
「こんな時間に呼び出すなんて勘弁してくださいよ、明日に差し支えるんですから。」
「いやぁ悪い悪い。だがな、それほどに重要なことなのだよ。」
「それなら勿体つけずに言ってくださいよ、支部長。」
「ぐっ…、いつものようにしてくれんか?君に支部長といわれるのはどうもイカン。」
「わかりましたよ、おやっさん。」
「うむ、やはりそうでなくては。では本題に入るが…君に仕事を頼みたい。」
仕事?仕事ならいつものように電話で直接いえばいいのに、そうでないあたりきっとなにかあるのだろう。
「今回の仕事では、とある要人を始末してもらう。」
なんだ?その要人が超大物だとでも言うのか?
「だが、ここで問題が一つ。この要人の側近には『八部集』の者が居るらしい。」
「!!…でもそれなら綾さんに頼めばいいのでは?」
「なんだ、やりたくないのか?」
やりたくない、といえば嘘になる。
「いえ、そういうわけでは…。」
「ならば決まりだ、詳細はまた後日連絡する。」
「………はい。」
建物を出て家へと急ぐ。
家に着いたら窓から自室に入り、布団にもぐりこみ、寝たふりをする。
深夜の仕事明けはいつもこんな感じだった。
っとまぁ、こんな感じで地の文が少ないため、会話が中心で話が進んでいきます。