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僕と私のもえもえ大作戦  作者: 大手 雀
1章 少年少女
3/3

萌えに挑む者

「さぁみんな席に着いて」

先程歓迎してくれた男はどうやら担任の先生だったらしく、ここにいる全員に号令をした。

ここにいる生徒達は全員萌え萌えクラブの生徒で、萌えで世界を救おうという同じ目標を持っている人達だ。

生徒の人数を多くて、国外からも多くの人がこの学校に通っているらしい。

まぁそれはそうだろう。

萌え萌えクラブは全国各地に拠点を置いていて、萌えに影響された人も多くいて、今の世の中は『衣食住萌』という言葉があるほど萌えは生活の一部と化している。

それほど生活に浸透しているからこそしているからこそ競争率も高いのも伺える。

「突然だが君達に試練を受けてもらう。それは『先生』を萌えさせなさい」

「…はぁ?」

意味が分からなかった。

右も左もわからないのに唐突にそんな試練与えられても困る。

それに同級生の名前は誰一人として知らないし、先生の名前も知らないのにいきなりこれは無理難題だろ。

現に他の生徒も同じ様に困惑している。

「じゃあそこの君から」

「は、はい」

先生は真正面にいた男子生徒を適当に指定して試練をやらせようとしている。

その男子高校生を筆頭に芸を披露していたが、先生が萌える様子は一切ない。

セーラー服着てセクシーポーズ取ったり、何故か『にゃ~ん』と猫の鳴きマネをしたりしていた。

論点がずれてるだろうが。

こんな気色悪い行動取ってるだけの奴らに萌え要素なんてあるわけねぇだろ。

と思っていたら、

「次、そこの君」

「…え?」

先生に指定された僕は困惑してしまう。

だからこそなのか僕は当たって砕けろの精神で芸を披露する事にした。

それは、

「萌え萌えきゅん♡」

「ぐっぐはっ」

僕は甲高い声で両手でハート型を作ったのだが、先生は鼻血を出しながら撃沈した。

どうやら先生は萌えたようだ。

僕はこれでよかったのだろうかと思ったのだが、試験をクリアした達成感を感じた。

ちなみにこの試練をクリアしたのは僕と同じクラスの1人の女子と合わせて二人だけだったらしい。






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