萌えの始まり
「あ~、やっぱマホたん可愛いし面白いな」
僕はスマホで『魔法少女マホたん』というアニメを見ながら歩いている最中だ。
本来歩きスマホはやってはいけないのだが、今みたいという衝動に駆られてついアニメを見てしまった。
僕はこの世の全ての物でアニメが一番好きで毎期全てのアニメを見てるし、あの某有名同人誌即売会だって毎回行ってるほどの筋金入りのアニオタさ。
「おっぎりぎり間に合うか」
僕は目の前に建ってる大きな白い建物に向かってそう言った。
すると僕はその建物の前にある開口してる門をくぐり抜け、さらにその建物の中にも入る。
「受け付けはこちらです」
「はい、わかりました」
玄関に入ってすぐの場所にあった受け付けで受付嬢に紙を渡され、名前や生年月日を記入し、目の前にいる受付嬢へ紙を提出した。
「さぁ行くぜ」
僕は案内書を見ながらある所へ向かう。
そして少し歩いて行ったら目的地にすぐに着き、ある部屋に入室した。
すると、
「さぁようこそ萌え萌えクラブへ」
「おー、ここが萌え萌えクラブの教室か」
そう、ここは僕は目指していた萌え萌えクラブの教室だったのだ。
それで僕は教室に入った途端一人の男に歓迎されてた。
「あー、君の席はここね」
「はい」
男に席を誘導された僕は自分の席に向かってすぐに席に着く。
「これから楽しみだな」
僕は周りに気づかれないようにそう呟いた。
萌え萌えクラブは主に萌え萌えパワーを使って人々を幸せにしようという活動なのだが、詳細まではまだ知らない。
ただ僕は興奮のあまり胸の高鳴りが収まらないでいる。
だって僕はずっと萌え萌えクラブに入って絶対に成功してみせる何も怖いものはない。
そう誓ったから。