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神秘の子 ~数秘術からはじまる冒険奇譚~【書籍発売中!】  作者: 裏山おもて
第Ⅳ幕 【夢想の終点】

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賢者編・30『記憶』

 

 今日一番の衝撃とともに、天空の塔が『悪食の山』に叩きつけられた。


 メ˝ェェエ˝エ˝エ˝!


 塔全体に亀裂が走ると同時に、『悪食』の叫びが轟いた。

 断末魔を上げた不可視の怪物は、地面に吸い込まれるようにして体積を減らしていく。街の瓦礫が、塔が、ゆっくりと異物を地面の下に追い返していく。


 その光景はまるで、世界そのものが敵を排除しようとしてるようにも見えた。

 やがて巨大な獣が溶け、天空の塔が地面に横たわると、その役目を終えて崩壊を始める。

 もはや『悪食』の気配は完全に消え去っていた。


「勝っ……た?」


 本当に勝てたのか。

 不可視の相手だから、どこか疑う気持ちは消えなかった。でも確実にその脅威は、巨大な圧力は霧散していた。

 だが呆然とできたのは一瞬だった。


 俺の隣で、落下していく影がひとつ。


「ミレニアさん!」


 そうだ。

 彼女は最後に、天空の塔を操作するため『生成想操(マニュピレイト)』を使ってしまった。

 無生物の操作には自身の生命力を付与しなければならない。このデカさの物を動かすために、ミレニアのすべての生命力を注いでもおかしくはなかった。

 そして『悪食』に触れてしまった。


 俺は急いで落下するミレニアを追う。

 ローブがはためいて減速していたから、すぐに追いつけた。

 幼児の姿のミレニアは気を失っている――どころではない。

 息すらしていないその姿が、どんどん小さくなっていく。


 五歳、四歳、三歳、二歳――マズい!

 あっという間に赤ん坊サイズまで退化したミレニア。このままだと、その存在自体が無くなってしまう!


 どうすればいい。

 治癒じゃ直らない生命力の消失。レベルを上げることができれば対応もできるかもしれない。だがミレニアはカンストしていてステータスは増えない。

 もはや、俺にはどうしようも――

 


『つ  って!』



 ふと、幻聴のような声が聞こえた気がした。

 最近時々聞こえる、俺を助ける謎の声だ。

 懐かしいような、それでいて聞いたら忘れてしまうような声。まるで女神様が語り掛けてきているように、俺にしか聞こえない美しい声だった。

 藁にも縋る思いで耳を凝らすと、今度はハッキリと聞こえた。


『彼女と繋がって!』

「っ! 『領域調停(マルチレギオン)』!」


 声に従うことに、なぜか一片の迷いも生まれなかった。

 その言葉の真意はミレニアと同化する瞬間に、俺も気づいた。

 同じ個として認識したらハッキリと分かった。もう、ミレニアには搾りカスのような生命力しか残ってなかった。このままいけば胎児状態も通り越してその魂ごと消失するだろう。


 でも、俺なら。

 この俺の数秘術――〝境界を司る権能〟があれば。


「ミレニアぁああああ!」


 いけるはずだ。

 深く。もっと深くミレニアとひとつの個として繋がれば、同じ個として完全に境界を取り払ってしまえば、()()()()()()()()()()()()だ。


 もっと深く。

 もっと、もっと深く。

 俺はミレニアの魂の奥に手を伸ばす。


 すでに赤ん坊の姿のミレニアに、俺の声が届いているのかはわからない。

 だけど、このまま逝かせてなるものか。

 さっき言われた言葉を最期になんか、させてやるつもりはない。


 ミレニアが背負った覚悟は俺なんかじゃ足元にも及ばなかった。それは紛れもなくロズから継いだ精神性。世界を守る者の心の在り方だった。


 ロズの後継者としてどっちが相応しいか?

 彼女は俺を認めてくれた。

 でも、俺も彼女を認めていたのだ。

 だから。


「死ぬんじゃねえ! ()()()()()()!」


 俺は繋げる。

 深く。

 さらに深く。

 俺の生命力を渡せるように、魂すら触れ合うレベルまで。


 上空から落下しながら、俺は赤ん坊になったミレニアを抱えて全身全霊で祈った。

 繋がれ。

 届け。

 頼む、届いてくれ!


「――ッ!」


 何かに触れた気がした。

 その瞬間、俺はできる限り俺の命を渡そうともがいた。

 そして俺の視界は、突如として真っ白になり――






「――ねえ、聞いてる? ミレニアってば」


 肩を叩かれて、ハッとした。

 どこかの森の中だった。


 俺は何が起こったのか分からず呆然としていたが、体が勝手に動いていた。

 後ろを振り返り、こう答える。


「聞こえておるわ。体はなんともないし、そもそも妾に魔素毒は効かん。深度Ⅳだろうが平気と何度言えばわかるのじゃ」

「それならいいけどさ。一応、定期的に毒消し飲みなよ」


 小瓶を差し出して睨んでいたのは、やや吊り目の魔族の美女だった。

 誰だ……と思ったが、その顔を見ているとすぐに気づいた。

 間違いない。若い頃の〝ゴーレムマスター〟メーヴだ。あの荒れ地の魔女の、おそらく全盛期の姿だろう。


「いらんと言っておろうが。ほんとメーヴはお節介じゃのう」

「ミレニアが不用心すぎるのよ! 深度Ⅳ舐めてるでしょ!」

「まあまあ。二人とも、落ち着いて」


 すると横から二人を諫めたのは、優しそうな小柄な魔族。

 こっちは面影がハッキリと残っているから、言われなくてもわかる。

 若い頃の〝影王〟スカトだ。


(これは、ミレニアの記憶か……)


 どうやら俺はミレニアの記憶を見ているらしい。

 優しいスカト。ツンツンしたメーヴ。二人と話すミレニアは……おおよそ二十歳くらいだろうか。

 三人は魔族領の深度Ⅳを、毒消しを飲みながら探索していた。


「ほんと気をつけてよね。魔物だってもの凄く強いんだから。小型でも最低Aランクくらいの実力はあるのよ」

「じゃが、生物である限り妾に牙を向けることは叶わぬ。〝生者の王〟を舐めるでない」

「そりゃそうかもしれないけどさ……」

「それに、おぬしらも上位魔族に覚醒したのじゃ。上位魔族ふたりに妾がいてただの魔物に後れを取るわけがなかろう」

「……。」


 納得しながらも憮然とするメーヴ。

 ミレニアは首をひねる。


「なぜ不満そうなのじゃ」

「メーヴはね、ミレニアに気をつけて欲しいと思ってるんだよ。実際に危険かどうかは重要じゃなくて、ただ君を心配しているんだ。心配してるのに不要だと跳ねのけられたら、君だって嬉しくないだろう?」

「べ、べつに心配なんかしてないわよ!」


 優しく諭したスカトに、ぷいと視線を外すメーヴ。

 ミレニアは納得した。


「なるほどの。それはすまんかった。なら、油断せずに参るか」

「……なんでスカトの言うことばっか聞くのよ。ミレニアのバカ」

「スカトは教え方が上手いからのう。さすがスカトじゃ」

「褒めてくれてありがとう」

「下手で悪かったわね! ふんだ!」

「ははは、拗ねないで僕の可愛いメーヴ」

「うっ……わかったわよ……ばか」


 三人は和気あいあいと森をゆく。

 そこで、記憶の映像は乱れた。






「なんなのあいつ! まるで効いてないんだけど!」

「『律滅の翼』じゃ! 理術攻撃は通らんと思った方がよい!」

「くそっ! 『グラビディパージ』! ……ダメだ。重力魔術もすぐに打ち消される!」


 次に見えたのは、三人が赤い飛竜と戦っている場面だった。

 話に聞いていた『律滅の翼』だ。全身が血に染まった武器で構成されている金属の竜だった。

 ミレニアたちが何度攻撃してもまるで効いている様子がない。実際は武器を破壊することもあるが、同じ場所に同じ武器が生えてきて無限に再生しているようだ。

 しかもただの武器ではなく、


「右翼の槍には絶対掠るな! 存在ごと別空間に飛ばされるようじゃぞ!」

「斧でできてる角もヤバいわよ! 触れたモノが全部分解されてる!」

「尻尾の太刀が全ての術式を消し去ってるみたいだ! 狙うなら頭だ!」


 その武器ひとつひとつの性能が、明らかに神話級(ミソロジー)の性能だった。


「くそ! サトゥルヌのやつ、こんなやつを呼び寄せやがって!」

「文句はあと! まずはこいつを撃退しないと僕たちの村にまで――」

「伏せるのじゃ! ブレスがくる!」


『律滅』のブレスは、魔素をすべて魔素毒に変えてしまう変化系のブレスだった。

 ミレニアは『生成想操』があるためどんな猛毒でも対処できるが、二人は自然の魔素毒ですら毒消しでやっと防いでいるくらいだ。こんな濃度の猛毒を食らえば一呼吸で死んでしまう。


「スカト!」

「メーヴ!」


 スカトはメーヴと手を繋ぐと、影に溶けて『律滅』の背後までワープしていた。

 その後も三人は何度も『律滅』とぶつかり、命を削り合っていた。


 戦況が大きく動いたのは、それから数時間も経ってから。

 魔力が尽きてしまったメーヴを守るため、スカトが怪我を負った。

 さらに追撃してくる『律滅』に対して、ミレニアはとっさに素手で飛びかかった。


「『連鎖裂衝』!」


 素通しの技法で、相手の内部で無数の衝撃波を発生させるミレニアの奥義のひとつだった。生物相手なら、これだけで即死させられる。

『律滅』にもかなりの影響を与え、怯ませることができた。だが無限に再生する〝黙示録の獣〟を相手にして、それだけで済むはずもなく。


「ミレニア後ろ!」

「なっ――」


 尻尾が、視界の外からミレニアの心臓めがけて迫っていた。

 とっさに『生成想操』を繰り出して、近くの岩を手繰り寄せて自分を弾き飛ばした。あまりの勢いに腕が折れ、頭が割れたが、それは治るから気にしない。

 問題はとっさに身代わりにした岩に付与していた生命力だ。


「ぐああああ!」


 全身が猛烈な痛みに苛まれた。

 ただ単に、付与していた生命力が削られただけではなかった。『生成想操』でリンクさせていたミレニア本体の生命力ごと破壊するような、一撃だった。

 それはまるで神でも殺せるのではないかと思えるほどの性能の武器だ。


 とっさに完全に切り離し、全ての生命を失うことは防いだ。

 だが、あまりの激痛に意識が落ちかける。ここで倒れたら勝てる見込みがゼロになる。

 せめてあの凶悪な尻尾だけでも――


重力支配(ザ・グラビディ)!」


 とっさにスカトが発動したのは、彼の代名詞でもある闇魔術。

 それを『律滅』の尻尾の根元に放って、重力で尻尾を無理やり動かしたのだ。あらゆる術式を絶ち切るその太刀は、スカトの狙い通り自らの()()()()()()()()()


 落下していく太刀。

 その尻尾が新たに生やすには『律滅』も消耗していたのか、あるいは戦うのに飽きたのか。満身創痍のミレニアたちをしばらく眺めたあと、ゆっくりと上昇して北へと飛び去って行った。

 元から棲んでいるという深度Ⅴに戻ったんだろう。


「……なんとか、なった、のか……」

「ミレニア! しっかりして!」


 メーヴが駆け寄ってきた。

 自分も魔力切れで吐き気が酷いはずなのに、そんなことおかまいなしに薬を飲ませようとしてくる。

 すでにミレニアの姿は、美しい大人の女性から少女と呼べる年齢にまで退化していた。生命力を半分ほど失ったようだ。


「ほら口開けて!」

「む、無意味じゃ……生命力は、戻らん」

「知ってる! これ痛み止めだから飲んで!」

「そ、そうか……ゲホッ」


 ミレニアが薬を嚥下すると、そばにいたメーヴとスカトが安堵の息をつく。

 なんとか目的は達成でき、難は去った。

 これでひとまずは――


「ほう。一人も死なんとは意外だったな」

「っ!?」


 いつのまにか、そいつがいた。

 砂のローブを身に纏い、冷たい目をこちらに向けている最強の上位魔族。

〝砂王〟サトゥルヌだった。

 メーヴが噛みつくように叫ぶ。


「サトゥルヌ! あんたのせいで――」

「静かにしていろ小娘」


 サトゥルヌが指先をメーヴに向けた。

 その瞬間、砂の弾丸が飛んでメーヴの太ももを貫いた。


「ああっ!」

「メーヴ!」


 スカトがすぐにポーションをかける。

 貫通孔は塞がらなかったが、血は止まった。


「上級回復薬も残っていないとは。本当によく生きていたな、貴様ら」

「なにしに来たのよ、あんた……」

「無論、スカトと取引をしに来た。不毛な争いになりそうだったのでな」


 砂のローブを椅子に変え、そこに座ったサトゥルヌ。余裕の表情を浮かべていた。

 対するこっちは魔力が切れたメーヴとスカト、そして意識が朦朧としているミレニアだけだった。


 彼らの会話から、どうやらスカトが上位魔族になったことで自分が育った村を独立させようとしたが、それまで一帯を支配していたサトゥルヌと対立してしまったらしい。

 実力はサトゥルヌの方が上だが、スカトもかなりの実力者。とくに森の中ならスカトが勝つ可能性も高い。

 二人はなかなか決着をつけられずにいたらしい。


「もしかして、さっきのバケモノを自分の領地に呼び寄せたのって……」

「無論、このためだ。貴様らは村ひとつ見捨てられないだろう?」

「っ!」


 メーヴがギリギリと歯を食いしばっていた。

 想像よりも周到で冷酷な相手を敵に回したことを知ったスカトは、もはや諦めたように問いかけた。


「それで、僕たちにどんな取引を? この状況なら、相当に有利な条件で取引できるよね」

「貴様を私の部下にする。その代わり、例の村は貴様が管理してよい」


 サトゥルヌが言ったのはその一言だけだった。


「本気か? 僕の命はいらないのか」

「貴様は私が知る限り最も優秀な魔術士だ。無くすには惜しい人材……決して嘘はつかん」

「……わかった。その条件なら飲もう」

「スカト!」


 メーヴが泣きそうな顔でスカトの服を掴んだ。

 スカトはメーヴの頭をぽんと撫でる。


「いいんだよ。魔族は実力社会……知略も力の一種だ。僕はサトゥルヌに負けたんだよ」

「でも、それは――」

「それにいい条件じゃないか。ねえサトゥルヌ、メーヴとミレニアの命は保証してくれるんだよね?」

「無論だ。それも誓約の中に加えようか」

「頼むよ。そういうことだからメーヴ、そんなに謝らないで」


 涙を流しながら懺悔していたメーヴ。

 もとはと言えば、サトゥルヌから独立して村を守ろうと言い出したのはメーヴだったようだ。


 スカトとサトゥルヌはすぐに誓約を交わし、互いが主従関係になることを誓った。


「さて、では〝岩王〟メーヴ。そして神秘術の賢者よ。貴様らにも不戦の誓約を結んでもらおう」

「……どういうことよ」

「いま私が保証したのは貴様ら二人の命だけだ。スカトの命の保証は誰がすると?」

「ふ、ふざけないでよ! あんたがスカトを部下にしたんでしょ!」

「だからこそだ。もし私が貴様らに攻撃された場合、貴様らに手を出せない私はスカトを盾にするしかなくなる。だがそれは互いに不本意……よって、私は貴様らを、貴様らは私を傷つけない約束をしなければならない」


 サトゥルヌの言うことは道理だった。

 そもそも圧倒的な不利な立場で、わがままを言えるほどメーヴもバカではなかった。

 納得はしたくないが、頷くしかなかった。


「わかったわ。条件は?」

「互いの領域に足を踏み入れないこと、相手を攻撃しないことだ。破れば死ぬ……よいな?」

「……誓うわ」

「貴様もそれでいいな、賢者よ」

「……う、む……」


 意識を保つだけで精いっぱいのミレニアは、言われるがまま頷いていた。

 こうしてメーヴとミレニアも誓約を結んだ。

 これでサトゥルヌの目的は達成したかに見えた――が。


「さて、では最後の仕上げといこう。『簒奪(プランダー)』」

「えっ」


 最後に、サトゥルヌはスカトに向かってスキルを発動した。

 奪ったのは〝愛〟だった。

 スカトが持っていた他人への深い愛情。

 そのすべてを、奪い取ってしまったのだ。


「……ふむ。やはり感情は奪っても身につかんな」

「ちょっと! いまスカトになにをしたの? ねえ、なにを――」

「愛情を奪ってやったのだ。このままでは使い物にならんのでな」

「……え?」


 メーヴはスカトを見た。

 スカトの表情は、いままで見たどんなものよりも冷たかった。


「スカ、ト……?」

「メーヴ、何か用かな。用がないなら話しかけなくて結構だよ。僕はこれからサトゥルヌと共に、領地に帰らないとならないからね」


 そう言って立ち上がり、サトゥルヌの隣に立ったスカト。

 まるで規律だけが彼を動かしているような、そんな人間に成り代わっていた。


「そ、そんなこと言わないでよ! ねえスカト、スカトってば!」

「うるさい女だね。僕はなんで君を妻にしたんだろう」

「――っ!」


 息を呑んだメーヴの頬を、涙が流れた。

 その様子を、サトゥルヌは興味もなさそうに見て言った。


「別れは済んだか。ではいくぞ、スカト」

「ええ。我が君」


 砂のカーペットに乗って飛んでいく二人。

 メーヴは彼らの背中に手を伸ばした。

 届かないと知りつつも、愛する夫が戻る奇跡を信じて。


 だが、スカトは一度も振り返らなかった。

 すぐに彼らの姿は空に消える。今後一切、サトゥルヌの領地にいるスカトには、メーヴもミレニアも自分から会いに行くことはできない。

 もう、触れ合う機会は失われてしまったのだ。


「サトゥルヌゥゥウ――ッ!」


 メーヴは滝のように涙を流しながら、何度も地面を拳で殴りつけ、そして喉が張り裂けそうなほど叫んだ。

 そこでミレニアの意識も、耐えられずに途切れたのだった。




 そしてまた、記憶の景色が切り替わる――

あとがきTips~その後の三人~


〇スカト

>サトゥルヌの右腕として名を馳せる。ちなみに神秘術はミレニアから学んでいた。占星術をサトゥルヌの部下数名に教えたのもスカト。


〇メーヴ

>復讐を誓い、ゴーレムの技をさらに高めていった。サトゥルヌの領地のすぐ外に居座り〝荒れ地の魔女〟の異名を持つほどになった。


〇ミレニア

>復讐に憑りつかれたメーヴとは意見が別れ、大喧嘩になり、和解できないまま人間領に戻った。スカトとメーヴの情報は専属の情報屋を雇って定期的に取得していた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 世界のバックボーンが念入りに組まれている点 安心して読めます [一言] 読み進めていたらいつの間にか最新話。 ロズから始まった様々な関係値、その誰もがルルクにとっても深い関わりのある相手に…
[良い点] 面白すぎて一気読みした [一言] 場所的に尻尾の太刀が凶刀・神薙かな
[良い点] スカトが優男だったこと。愛情奪われてなかったらカッコいい老紳士キャラになってただろうな… [気になる点] 奪って身につかないのなら簒奪が成立しないのではと思わなくもない [一言] こうして…
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