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神秘の子 ~数秘術からはじまる冒険奇譚~【書籍発売中!】  作者: 裏山おもて
第Ⅲ幕 【幻影の忠誠】

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教師編・4『元傭兵のネコミミお姉さん』

 

「すげぇ家建てたな。ギルドでも噂になってんぞ」

「うむ。見事な屋敷だな」


 ケムナとベズモンドは来訪してまず、巨大な玄関ロビーで感心したような呆れたような声を漏らした。


「竜王がセオリーのために建てたようなもんですよ。俺のせい(・・)じゃありません」

「そう言うってことは、おまえもこの大豪邸が規格外だって知ってんだな。意外と常識あるじゃねぇか」

「何言ってるんですか? 俺は生まれたときから常識と乙女心は知り尽くしてますよ? 少なくともケムナさんよりは」

「んっとに生意気な小僧だなてめぇ……で、これ新築祝いな。大事に使え」


 ケムナはそう言ってポンと小さな包みを投げてきた。

 リボンをほどいただけで中身が見れたので確認したら、なんと〝エリクサー〟だった。


 これひとつで普通の家が建つほどの超高価な回復薬。

 こんなもの、軽々と他人にあげていいもんじゃないぞ……!


「い、いいんですか!?」

「ずっと前から賢者の石を作りたい材料のエリクサーが欲しいって話してたろ? この前たまたまレアドロップしたからな、やるよ」

「そうですけど! そういうことじゃなくてですね、こんな貴重なものをただの新築祝いに――」

「気にするな。ケムナはこういうやつだ」


 ベズモンドが苦笑しながら肩を叩いてきた。


「確かにエリクサーは貴重だが、それゆえ使いどころが難しくて扱いに困るんだ。暗殺者を雇ってでも奪いたい者もいる。アイテムボックスもない冒険者が常備できるような代物じゃない」

「そういうこった。俺たちには過ぎた代物ってことだから、黙ってもらっとけ」

「……わかりました。ありがとうございます」


 よし、決めた。こんど理由をつけてアイテムボックスをあげよう。

 それくらいしないと釣り合いが取れないからな。

 

 俺は心に誓いながら、話を変えた。


「それでケムナさん、そちらのお美しいお姉さんはいつ紹介してくれるんです?」

「ああ。すまんケッツァ、話し込んじまった」

「問題ない」


 ケムナとベズモンドの後ろで静かに立っていたのは、背の高い猫耳のお姉さんだった。


 軽戦士って感じの露出が多い服装で、全身の筋肉がバキバキの強そうな猫人族の女性だった。長身のケムナとほとんど背丈も変わらないし、全身に細かい傷がたくさん残っている。

 歴戦の猛者みたいな雰囲気だった。


「ケッツァだ。新しく【白金虎(バイフー)】に入った猫人族。よろしく頼む」


 軍人みたいな話し方だな。

 かなり厳格そうな風貌だけど、俺はいつもどおり礼儀正しい紳士の対応をする。


「初めまして麗しいレディ、俺はルルクといいます。ちなみにご安心を彼女はいません。ルルクのここ、空いてますよ?」

「口説くなよバカ。連れてきた俺が嬢ちゃんたちに怒られるだろォが」

「む。ケムナ、いまのは人族なりの挨拶ではないのか?」


 ケッツァは少し戸惑いつつ、眉をひそめた。


「挨拶で恋人の有無を伝える社交場があるかよ」

「そうか。しかし光栄だルルク殿。貴殿のような強そうな(・・・・)者にそう言われて悪い気はしない。社交辞令としても嬉しい」


 顔色ひとつ変えずに、真面目にそういうケッツァ。

 やっぱりSランクパーティに加入するだけあって、ちょっと変わったひとだな。


 まあ俺が強そうかどうかはおいといて、とりあえず否定しておく。


「社交辞令ではありませんよ。ケッツァさんはとても魅力的な女性だと思います。私どものパーティにはケッツァさんのような大人の魅力に溢れる仲間がいないので、ケムナさんたちがとても羨ましい――」

「悪かったわね子どもで!」

「あ痛っ」


 スパン、と後頭部をスリッパで叩かれた。

 いつのまに来たのかサーヤだった。ギロリと睨んでくる。

 とっさに言い訳が口をついた。


「しゃ、社交辞令だよ」

「へぇ。数行前のセリフ読み返してみたら?」

「……すみませんでした」


 俺が土下座すると、サーヤは無視してケッツァに向き合った。

 表情をクルリと変えてスカートを端をつまみ、貴族風の挨拶をしていた。


「改めまして皆様ようこそ、歓迎しますわ。それと初めましてケッツァさん、私はサーヤ=シュレーヌと申します。不肖リーダーのルルクに代わり挨拶させていただきます。同じSランク冒険者として、今後とも仲良くして頂けると嬉しいですわ」

「……こちらこそ、礼儀を知らぬ田舎者だがよろしく頼む」


 そう言うと、なぜか膝を折って頭をさげたケッツァ。

 それを見て目を丸くしたのはケムナだった。


「おいケッツァ、その反応って!?」

「ああ。サーヤ殿、貴殿はいままで私が出会っただれよりも強そうだ(・・・・)

「え、ええと……私なんて、まだまだ未熟者ですよ?」

「謙遜なされるな。私にはわかる」


 確信をもって言うケッツァ。サーヤの外見はふつうの11歳の少女なんだが、どういうことだ?

 と俺が首をひねってたら、ベズモンドが小声で教えてくれた。


「ケッツァは種族スキルで他人の〝肉体強度と弱点〟が色でわかるらしい。サーヤ嬢、見ないうちにまたステータスが上がったのではないか?」


 ああ、そういえば猫人族の種族スキルは視覚系だったな。

 確かにサーヤもこの半年レベル上げにいそしんで、すでに24になっている。加算ステータスはすべて4800だ。全ステータスがSランク冒険者を余裕で上回っている。


 いかにも強そうな獣人お姉さんにかしずかれて面食らったサーヤは、動揺しながらもすぐに屋敷の案内を買って出た。というか話を逸らして逃げたな。


 俺たちはゾロゾロとサーヤについていく。

 ついでに目に入る施設を説明する補助ガイド役でもやっておこう。


「左手をご覧ください。あちらに見えるのは掃除中の竜種メイドでございます」

「竜種!? お、おいルルクまさか……」

「はい。当屋敷のメイドは全員竜種ですね。ひとりひとりがSランク冒険者並みの強さです」

「魔境すぎんだろこの屋敷。ホタル連れてこなくてよかったぜ……」

「そういえばホタルさんは?」

「あのな、他人の屋敷に訪問するのに従魔連れてくるような礼儀知らずじゃねぇよ」


 さも当たり前のようにケムナが言う。

 そういえばホタルは魔物だったな。たしかに従魔といえど、魔物を許可もなく連れてくるのはマナー違反だろう。

 

「でも俺たちの仲ですよ?」

「親しき中にも礼儀ありっつぅだろうが。てめぇもギルド以外にプニスケ連れて行かねえだろ」

「まあそうですけど」


 まあプニスケは見るからに魔物(スライム)だからな。ホタルは狐人族って言い張ればバレる気はしない……まあ、魔力視たら一発アウトだけど。

 兎に角、今日はホタルなしの会合か。


「……さてはラキララさんの上機嫌な理由はこれもあるな」

「あん? ラキララがどうしたって?」

「なんでもないですよ。さ、着きましたよみなさん」


 俺たちはリビングの隣にあるダイニングに入った。

 もちろんダイニングも広く、20人は座れるテーブルに高そうな椅子が並んでいる。リビングとキッチンが直結なので、ここもプニスケの領域(テリトリー)だ。


 すでにテーブルにはクロスが敷かれており、エルニが足をプラプラさせながら食前酒を飲んでいた。つまみに生ハムをモリモリ食べている。つまみとは。

 

「あ! エルニネールまた食前酒飲んでる! ちゃんと一日一杯までだからね、飲み過ぎはダメよ!」

「こごとうるさい」

「うるさくて結構よ。体が一番なんだから!」


 我が家のルールとして、酒は成人してからだけど食前酒に限っては一日一杯を許している。


 ちょっと甘い気はするけど、それくらいしないと鬱憤が爆発しそう……というか一度全員にそれくらいは許せと直談判されたからな。

 家の中限定って条件をつけて、しかたなく頷いたのだ。ちなみに俺は食前酒すら飲まないよう気を付けている。いつも行く酒場でもノンアルコールで徹底しているぞ。


「相変わらず真面目だな、ルルク」

「ケムナさんには言われたくないですよ」


 そんな軽口をたたきつつ、席に座っていく。

 リビングからラキララやセオリーたちも合流して、全員が着座した。するとキッチンからプニスケが全員分のドリンクを同時に運んでくる。 


「ほ、本当にスライムが給仕をしているのか……」


 話には聞いてたようだけど、さすがに驚いたケッツァだった。

 給仕どころか料理長でもあるよ。


 全員に飲み物が行き渡ると、みんな俺を見てくる。

 完成記念パーティってわけじゃないけど、親交の深い冒険者仲間を歓待するのはリーダーの役目だ。挨拶くらいはしておこう。


「コホン。では改めまして【白金虎(バイフー)】の皆さん、【王の未来(ロズウィル)】の諸君。この新しい屋敷で晩餐会を開けることを祝い、まずは乾杯をしたいと思います。思えばここまで長い道のりでした。セオリーと出会い、暗躍する魔族を倒し、最初は【白金虎(バイフー)】の皆さんとは対立してしまいましたけど、それでも俺たちは――」

「ん、ながい。かんぱい」

「「「乾杯!」」」


 リーダーの挨拶中なんだけど!?


 驚愕する俺を差し置いて、和気あいあいと話し始めた俺以外の人たち。なんだろう、一応屋敷の主なのにこの疎外感……控えてるメイドもちょっと笑ってる。

 まあ、俺の扱いなんていつもこんなもんだし慣れたけど。


 すぐにプニスケが料理を運んできた。

 前菜にスープに肉料理が4種類に……想像してたよりも豪華なメニューになっている。もちろんどれも舌鼓を打つ美味しさだ。我が家の料理長は天才スライムだから当然だ。


「ルルク殿はインワンダー獣王国に行ったことは?」

「ないですね。獣人の国ってことしか知りませんけど、ケッツァさんのような麗しいケモミミの方がいらっしゃるなら、ぜひ行ってみたいですね」


 ケッツァに声をかけられたので、正直に答えておく。


「ケモミミ……?」

「失礼。俺の故郷で使われる、獣人の方への最大限の敬称です」


 嘘ではない。

 もう一度言う、嘘ではない。


「ケッツァさんはインワンダー出身なんです?」

「ああ、インワンダーは獣人のための国だ。もちろん私たち猫人族に限らず、ありとあらゆる獣人が住んでいる。……まあ、それでも羊人族は見たことはなかったがな。集落すらも知らぬ」

「へえ。そんなに珍しかったんですね羊人族」


 ケッツァがエルニをじっと見つめていた。

 確かに、エルニ以外の羊人族に会ったことがある人はひとりも見たことがないな。

 もしかして絶滅危惧……?


「エルニ、他の羊人族は知ってる?」

「ん、しらない」

「当然であろう。羊人族は我ら獣人でも希少だ。どの集落も秘匿されているだろうからな。羊人族を欲しがる者は獣人にも多いのだ」

「ああ。歴史の闇ってやつですか」


 かつて、あらゆる場所の羊人族集落が狩り尽くされた世界的大事件。

 それ以来、世界で羊人族だけが隷属契約を禁じられている。


 愛くるしい外見も理由の一つだが、最も大きな理由は種族スキルが治癒系だからだ。強力な治癒があればそれだけで戦争が有利になる。

 国同士の争いを劇化させないためにも、羊人族を使役すること自体を悪として定めたのだ。


 闇が深いな、ほんと。


「羊人族は殊更特別だが、祖国にはそれ以外にも希少な獣人はたくさんいる。象、鰐、鳥……ケムナは目を輝かせていたぞ」

「そりゃケムナさんにとっては天国でしょうね。そういえばケムナさんとは元々知り合いだったんですか?」

「ああ。私が傭兵をしていた頃に出会った。クエストでインワンダーまで来ていた時だな」


 ケムナたちがまだAランク冒険者だった頃に、獣人の商人の護衛依頼でインワンダーまで足を運んだらしい。

 そこで盗賊やら傭兵団やらが絡んだ事件があって、その過程で出会ったんだとか。


 その後、ケッツァは傭兵を辞めて冒険者になり、ランクもAにまで上がったので獣王国から出て他の国を見て回るためにバルギアを訪れた。

 で、久々の再会に意気投合して、すぐにSランクパーティに誘われて迷わず加入した。


「ゆえにまだ祖国を出てさほど経験がない。人族の礼儀を知らぬが、多少の無礼は許して欲しい」

「もちろんですよ。知らないことに罪はありませんから」

「助かる」


 ここまで言われれば、ケッツァの言いたいことは理解できる。

 ようはテーブルマナーを知らないから、不快にならないで欲しいってことだろう。


 確かに俺たちの屋敷はデカいし、ダイニングは貴族仕様だし、料理は公爵家よりウマい。

 Sランク冒険者として名誉貴族の扱いを5年以上受けてた【白金虎(バイフー)】はまだしも、傭兵あがりの冒険者にとっては恐縮もするか。


 というか傭兵ね、初めてじっくり話したな。


「ねえルルク、傭兵って冒険者と何が違うの?」

「俺も気になってた。どう違うんですかケッツァさん?」

「基本は仕事の分野だ。冒険者ギルドが請け負うのは〝採取〟〝護衛〟〝討伐〟〝管理〟と幅広いが、傭兵ギルドは〝要人警護〟〝紛争鎮圧〟〝戦争〟などの対人戦を想定したものばかりだからな」

「じゃあケッツァさんも、対人戦に特化してるのかしら?」

「いや、そうでもない。傭兵団ごとの特徴にもよるが、私がいた兵団は紛争鎮圧をメインに動いていた。紛争地帯には魔物も多く、私はどちらかというと魔物相手のほうが得意だった」


 だから冒険者になることもできたんだろう。


「だが傭兵たるもの、こんなこともできる」


 ケッツァは皿に盛られた殻付きのナッツをふたつ手にとり、ひとつを軽く上に放り投げると、もう一つを素早く指先で弾いて直撃させた。

 ふたつとも殻が割れ、中身が落ちてくる。

 

 それを片手でキャッチしたケッツァ。


「「お~」」


 パチパチパチ。

 俺とサーヤが拍手した。

 

「傭兵はみんなできるんですか?」

「腕のいい者はできるだろう。冒険者は魔物相手に戦うことがメインだからこんな小技は必要ないだろうが、紛争地帯だとどこでも殺し合いになるからな。ナッツで目潰しするくらい必須技能だ」

「戦う相手の違いか……なるほど」


 常在戦場ってやつか。やっぱりケッツァは強そうだ。

 俺たちが納得していると、ケッツァの隣に座っているケムナが口を挟んだ。


「ちなみにケッツァがいた傭兵団は【血染めの森】だからな。今の話、あんまり鵜呑みにするなよ」

「えっ、あの(・・)【血染めの森】ですか!?」


 さすがに聞いたことがある名前が出てきて驚いた。

 獣人で構成された最強の傭兵軍団【血染めの森】。噂程度だけど、酒場でよく聞く名前だ。

 サーヤが首をかしげた。


「有名なの?」

「めっちゃ有名。もしネットがあって傭兵団ってググったら一番最初に出てくるくらいの最大派閥」

「すごいわね。グレイルの息子がいそう」

「たしかにいそう」

「ねー」

「ルルク、サーヤ、内輪ネタはやめるです」


 ナギに(たしな)められた。

 俺たち以外ポカンとしてたからな、すみません。

 兎に角、


「【血染めの森】には伝説の傭兵〝紅蓮の禍(クリムゾン)〟がいるって噂じゃないですか。ケッツァさんは知ってます?」

「勿論だ。私にとっては姉のようなものだからな」

「あっ、女性なんですか」


 てっきり男性だと思ってた。

 たったひとりで数千人を相手に勝ったという最強の傭兵だ。吟遊詩人が酒場でよく歌ってるから俺も知ってる。


「クリムゾンが姉のようなものってことは、けっこう傭兵団の中心にいたんですか?」

「そうだな。私も第一部隊のメンバーだった」

「……そうでしたか」


 なるほど確かに、ナッツ弾きが傭兵なら誰でもできるっていうのは信憑性が薄そうだ。最強軍団の必須技能ってことにしておこう。


 まあ、それでも辞めたんだな、傭兵。

 何があったのかはプライベートの問題だから聞かないけど。


 しかし世界最大の傭兵団の中心メンバーだった猫人族のお姉さんか。

 ケムナめ、いいお姉さんを見つけやがって……!


 俺の視線に何かイヤな予感を受けたのか、ケッツァはやや体を離して言う。


「言っておくが、私はクリムゾンのような魔術士ではないぞ。前衛専門の戦士だ。何かを期待されても困る」

「いえいえ、そういう意味ではないですよ」

「ではどういう視線だったのだ」

「ケッツァさんが綺麗なので見惚――あでっ!?」


 左右から後頭部を叩かれた。

 サーヤとナギが睨んでくる。せめて最後まで言わせてくれない?


「……なあケムナ、ルルク殿はいつもこう(・・)なのか?」

「まぁな。嬢ちゃんたちに折檻されるとこまでがお約束みたいなもんだ」

「そんなお約束いりませんよ!?」

 

 俺にも自由にお姉さんを口説く権利がほしい。

 口説いてるわけじゃないけど。


「最近思ったんだけどさあ、なんでルルクって私たちにはそういう褒め言葉とか言わないの? 釣った魚にはエサをやらないタイプなの?」

「さすが最低のクズです」

「いや待てよ! 俺、そもそも未成年には言わないよ!?」

「ナギはとっくに18歳ですが?」

「うぐっ」


 そりゃ年齢だけ見るとそうなんだけどさ。

 でも違うんだよ。君たち、見た目が幼いんだよ。


 こっちの世界でも、ロリっ子口説いたら社会的な地位が脅かされるんですって! 冗談じゃ済まされないんですよ!


「ふーん。ルルクは外見だけで女性を判断してるんだ……」

「陰険クソ野郎」

「ナギちゃん口悪すぎない!?」


 何を言ってもネチネチなじられる俺だった。

 その日の宴会は、とても楽しく夜が明けるまで続いたのだった。


 正座させられて説教されまくった俺以外は、だけど。


あとがきTips~インワンダー獣王国と【血染めの森】~



〇インワンダー獣王国


>大陸南西端に位置する獣人の国。

>>国の歴史は古く2000年以上続いており、現在の十七代目〝女王(アリス)〟は兎人族。

>>>いずれ訪れる予定なので、詳しくは本編にて。



〇【血染めの森】


>インワンダー獣王国の傭兵団のひとつ。

>>メンバーすべてが獣人で構成されており、世界最強の傭兵と名高い〝紅蓮の禍(クリムゾン)〟が所属している。

>>>いずれ関わることになる予定なので、詳しくは本編にて。

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― 新着の感想 ―
[良い点] プニスケが立派なクッキングスライムになっていて感動しました。
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