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【コミカライズ】無限成長のカード使い~無限にスキルをゲットしてダンジョン攻略で成り上がる~  作者: 台東クロウ
第2章 神の試練

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第21話 ランクDダンジョン ダンジョンボス

 ここ数日、僕はボスを討伐するためにランクDダンジョンを回っていた。

 どうやらプロフェッサーは僕をランクCダンジョンに連れていきたいみたいなのだが、ランクCダンジョンの攻略許可を得るには、僕の実績が全くと言っていいほど足りなかったのだ。


「吾輩のほうで手続きは済ませておいたのである。軽くランクDダンジョンのボスを数体倒して、軽くランクCダンジョン攻略許可の認定実技審査を受けてくれたまえ」

「あの、僕はダンジョンボスを倒したことが無いんですけど、それ本当に軽いんですか?」

「何を言っているのかね。貴様のステータスなら余裕である」


 プロフェッサーは呆れたように言っていたが、結論から言うとプロフェッサーは全くもって正しかった。



 ◇◇◇



 そんなわけで、今日もランクCダンジョン攻略許可のため、ランクDダンジョンのボス討伐に精を出していた。


 薄暗く広いダンジョンボスエリア。

 オークの群れの中を僕はスタスタと歩く。


 オークたちが巨大な棍棒を振り下ろしてくるが、ノーガードで頭部に直撃しても僕にダメージは入らない。逆に僕が軽く殴ると、オークの巨大な身体が吹き飛び、光の粒子となって拡散、消失する。


「累積する百歩」による急激なステータス上昇によって、ランクDダンジョンでの戦闘が嘘のように簡単になった。ステータスが相手モンスターの数値を大きく上回るうえに、毒、麻痺、呪い等の状態異常を100%カットし、ダメージが入ったところで過剰なHP常時回復による完全回復がある。


【名前】累積する百歩

【ランク】C

【カテゴリ】パッシブスキル・永続・ステータスアップ

【効果】

 ランクC以下の同ランク同名カードの効果は、1種類につき100枚まで累積する。

 この効果はパッシブスキルにのみ適用される。


【名前】上杉ハガネ

【ランク】C

【攻撃力】6020

【防御力】6020

【速度】6020

【感覚】6020

【魔力】6005

【幸運】6000

【デッキ】1/1


 オークの群れを抜けると、他のオークよりもさらに一回り大きい、十メートルはあろうかという巨大なオークが立ちふさがった。

 身につけた鎧や斧も明らかにランクが高い、大将格だ。

 ダンジョンボス、ハイオークである。


「ゴアアアアアア!!!」


 仲間をやられて怒ったハイオークが咆哮する。


「ふん!」


 先手必勝。

 思いっきりぶん殴ると、ハイオークの鎧ごと、土手っ腹に大きな穴が空いた。

 咆哮したポーズで硬直したまま、ハイオークは光の粒子となって消えていった。


 あっけなくダンジョンボスの討伐完了し、モンスター固有の通常カードがドロップする。


【名前】ハイオークの豪腕

【ランク】D

【カテゴリ】アクティブスキル・ステータスアップ

【効果】

 攻撃力が500アップする。


 瞬間的にステータスを上げるアクティブスキル、いわゆるバフカードだ。これは姫香かシュクモにあげよう。

 こういったモンスター固有カードはテンポラリーカードでは見たことが無いので、少し羨ましい。


 ――それにしても、だ。


 数ヶ月前にゴブリン一体と死闘を繰り広げていた頃と比べると、随分と成長したものだ。

 明確に進捗が見えてきたことで、かつて自分の能力不足ゆえに諦めてしまった夢が、僕の中で再燃しているのが分かった。

 このままどんどん成長し続けて、ランクAハンターに到達し、ダンジョンボスを狩り続けていれば、いずれ、


 ――スチルの病を治せるスキルカードも、見つかるんじゃないか?


 僕が決意を新たにしていると、パチパチと拍手の音が聞こえた。他にも人がいたのか。

 音がするほうを見ると、丸眼鏡をかけた優男が笑顔でこちらに話しかけてきた。


「素晴らしい戦いでした」

「ああ、どうもありがとう」


 僕としてはこの挨拶だけで終わらせるつもりだったが、男は近寄ってきて話を続けてくる。


「オークのような人型モンスターを殺すのに抵抗感を覚えるハンターは多いと聞きます。君はオークを素手で討伐するのにためらいは無いのですね?」

「あんまりそういうのが気になったことは無いなあ」


 ゴブリンのような人型を殺せずに脱落する初心者ハンターは多い。僕はそういった感覚は最初から持ち合わせていなかったので、よく分からないというのが正直なところだ。


「なるほど。人型モンスターを殺すのは気にならない。では、人を殺すのはどうですか?」

「ええ……無理に決まってるよ」

「それはどうしてですか?」


 グイグイ踏み込んでくるなこの人。とはいえ同じダンジョンに潜っているハンターは職場の同僚みたいなものだ、無下には出来ない。それになんだか話しやすい男だった。こちらの懐にスルリと入ってくる。僕は会話に付き合うことにした。


「人が死ぬっていうのは、取り返しのつかないことだからだよ」

「なるほど、なるほど」


 優男はこちらの本質を確かめるかのように僕の瞳を覗き込みながら、さらなる質問を問いかけてくる。


「では」


 きっとこれが本題だったのだろう。


「神はどうですか? もし、君の目の前に神が現れたとして、君は神を殺すことが出来ますか?」


 心理テストか何かだろうか?

 神様か。無神論者という訳ではないし、神頼みもしたことがあるけど、実際に見たこともない存在が目の前に出てくるという状況はどうにも想像がしづらい。それでも重要な質問な気がしたので、少しだけ思考してみる。

 ハンターにとっての神と言えば、やはりあの有名な一節だろう。


 ”神はダンジョンという試練を、そしてカードという祝福を人類に与えた。”


 僕は常々、試練と祝福が釣り合ってないと感じていた。だってダンジョン災害という危険が無ければ、そもそも人類はカードという祝福が無くても生きていけれたはずだ。十年前の大規模ダンジョン災害だって起きなかったし、この前の四季寺との揉め事だって起きなかったかもしれない。

 ダンジョンという災厄をカードという祝福によって対処する状況は、ちょっとだけマッチポンプのように思えるのだ。だからまあ、強いてどちらかと言うならば。


「殺すかもしれないな。それでダンジョンが無くなるならば」


 優男は満足そうに頷いた。


「今日は話せて良かったです」

「そう? それは良かった。まあ神様と会うことなんて無いと思うけど」

「いいえ、きっとすぐに会えますよ。きっとね」


 男は意味有りげな言葉を残すと、去っていった。



 ◇◇◇



 帰宅すると、新城(しんじょう)姫香(ひめか)がちょうど引っ越し作業をしているところだった。

 数時間の議論の末に姫香に押し切られ、僕とシュクモの部屋の一つ下の階に姫香が住むことになったのだ。


「あっ、ハガネさん! 今日からよろしくお願いします♪」

「……ああ、よろしく頼むよ、姫香ちゃん」


 姫香の親御さんや静子に怒られないか不安だ。事情を説明する時は菓子折りを持っていこう。

 これからのことを考え、僕は内心そっとため息をついたのだった。



 ◇◇◇ 「■■■■」視点



「またダンジョンが攻略されてるのです。(わらわ)の作業の途中でこういうことされるの、マジ萎えぽよにゃのです」


 猫耳、猫尻尾の褐色少女は頭を抱えた。

 古代エジプトの服飾のようなワンピースドレスを着ており、胸元には宝石をジャラジャラとつけて着飾っている。


「人間、雑魚にゃのか強いのかよく分からないのです」


 褐色の猫少女は考え込んだ。

 もう少し様子を見て、ダンジョンが簡単に攻略されるようなら、やはりもう一段階、難易度を上げていくのが良いかもしれない。

 十年前のように多少は数が減ってしまうかもしれないが、総体が成長すればそれでいい。


「これも神の試練にゃのです。人間、頑張れにゃのです」

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 今後も頑張って書いていきますので、よろしくお願い致します。

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無限成長のカード使い

無双×ハーレム×現代ダンジョン! 無限成長のハンターが最強へ駆け上る!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公はダンジョンが無くなる事を希望する理由が見えません。 むしろ職に困りそう。
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