表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ・評論

感情の時間ベクトルとその考察〜魔物と幻獣〜

作者: ハイエナ=エレメント

 投稿はしましたが、文章は未完成です。

 「あなたの思考形態は何ですか?」


 そう聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか。


 私は、無難にポジティブ思考と返答するでしょう。

 ポジティブ思考というのは、一般的にネガティブ思考よりも心身の健康に良いともされていますし、実際悲観的に考え過ぎるよりも楽天的に物事を見つめた方がより良い結果に結び付くことも多いでしょう。

 そのため、私はマイナスの感情よりもプラスの感情で日々を過ごす様に心がけています。




 しかし私は、こう答える時にいつも疑問が浮かびます。

 では、プラスとマイナスの感情、その違いというのは何なのだろうか。

 一体何故、マイナスの感情はプラスのそれと比べて進歩的なものを生み出すとはされないのか。




 しかしながら、これを考える前に注意しなければならないことがあります。


 私が書く『月影のエレメンター』ではマイナスの感情を「負の感情」と表していますが、これに沿うとプラスの感情は「正の感情」、とニュアンスが異なる表現となるのです。ですから、以降は感情をプラスマイナスの二通りで表現させていただきます。


 また、そもそも感情をどうプラスまたはマイナスと判別するのか。

 例えば、プラスの感情は「喜び」「楽しさ」「嬉しさ」「期待」「愛」などが挙げられ、逆にマイナスの感情は「怒り」「悲しみ」「憎しみ」「嫌悪」「嫉妬」などが挙げられます。しかし、「驚き」や「恥ずかしさ」はどう区別すれば良いのか。

 これは非常に難しい操作となるでしょう。学校で誰もが現代文を学んだことがあるでしょうが、その時に一度は感情のプラスマイナスの区別に苦戦した経験はあると思います。世の中は広いので、もしかしたら苦労しなかったという人もいる可能性は否定できませんが、少なくとも私は見たことはありません。

 むしろ、プラスマイナスの区別すらできない感情すら有ったと記憶しています。

 しかし、今回はそこまで掘り下げようとは考えていませんので、単純な感情または低次な感情、例えば怒りや悲しみ、喜びなどに焦点を当てたいと思います。そのため、高次な感情とされる情操などについては、ここでは問題にしません。




 結論から言うと、プラスとマイナスの違いには感情の「時間ベクトル」に在ると考えています。

 時間ベクトルとは、その感情が過去・現在・未来のどの方向に向いているのかを表すもの、とここでは定義させていただきます。また、過去・現在・未来の範囲の定義に関しては、非常に曖昧と言わざるを得ませんが、英語の過去形・現在形・未来形の分類で考えて行きます。


 私は、この時間ベクトルがプラスの感情ならば現在と未来、マイナスの感情ならば過去と現在に向いていると考えます。

 例えば、「喜び」という感情は確かに回想した時の様に過去に向いているものもあるかもしれませんが、その大半は現在の行為や向かい合っている対象に向けられるています。また、「期待」や「楽しみ」などの感情は未来に対して向けられるのが多く、これは少なくともマイナスの感情には備わっていないと考えることができます。「不安」などの感情を除いて考えた場合ですが。




 ここで、時間軸を取り、未来の方向を正、過去の方向を負とさせていただきます。

 この時、正の時間ベクトルを持つプラスの感情と、負の時間ベクトルを持つマイナスの感情と区別することができます。


 では、この時間ベクトルを用いてマイナスの感情がプラスの感情よりも進歩的なものを生み出さないとされるその理由を考えてみます。


 一般的にですが、過去よりも現在、現在よりも未来を考えて行動している人の方が先進的であり、ポジティブな人が多いです。

 かくいう私も、過去は反省することはあっても回想や懐古、また憎しみや怒り、悲しみを向けることはありません。恥に思うことはありますが。私の思考の大半は過去が一割、現在が五割、未来が四割といった感じであり、かつポジティブ思考を持つ楽天主義者です。そんな私が普段抱くのは基本的に楽しみや喜びといったプラスの感情が多いです。

 正(未来)の方向へと感情の時間ベクトルが向いているのです。


 逆に、マイナスの感情というのは負(過去)の方向へ向く感情の時間ベクトル、例えば憎しみや怒り、悲しみなどが多いです。また、それらが持つベクトルは復讐などで打ち消すことができるでしょう。しかし、その場合も負に向いたままであるか、あるいはゼロになるだけであり、プラスになることは難しいです。




 このように、私はプラスとマイナスの感情の一番の違いはその感情が持つ時間ベクトルが未来(正)を向くか、過去(負)を向くか、ということにあると考えます。また、マイナスの感情はそのベクトルが負を向いているがために、進歩的なものを生み出すのは厳しいです。












 と、「感情の時間ベクトルとその考察」は上記の様になります。しかし、上の文章は随分前に書き、途中で止めてしまったものを急遽完成させたものなので文章構成や考察の完成度は非常に低いです。完成度が低いものを投稿して申し訳ありませんが、このまま奥隅に追いやっているのも気掛かりだったので投稿を行いました。推敲できる機会がありましたら、逐次行いたいと考えています。


 取り敢えず、筆者がプラスの感情は正のベクトルを持ち、マイナスの感情は負のベクトルを持っている。だから、マイナスの感情で引き起こされる「復讐」は進歩的なものを生まず、何も残らないものなんだな。と思っていただければ問題ありません。まあ、復讐は何も生まないかもしれませんが、過去(負)と区切りを付けるのには良いのかもしれませんね(筆者は復讐を肯定していません。復讐を経験したことが無いので、軽々しく語れないだけであり基本的には反対です)。


 ところで、副題に「〜魔物と幻獣〜」とあるのですが、私のこの考え方に沿った設定こそがこの対となる二つの存在です。元々はこの二つを説明するために上の文章を書き始めましたが、一年程前に止めてしまい、そのまま構成も忘れてしまったために悲惨な文章となってしまいました。




 ある意味、ここからが本題です。

 魔境では、魔物というのは人のマイナスの感情から発生する殺戮衝動を持つ存在を示します。

 幻獣は魔物の対となる存在、つまり人間のプラスの感情から生み出される生命体を指します。ちなみに、本編では名前だけが既出で登場してはいません。いつか登場させようと考えていたら、いつの間にか名前だけで、その機会を失ってしまいました。ちょうど、上記の文章を途中で断念したのと同じ時期です。


 ここからは魔物と幻獣を対比して説明します。

 魔物は悪魔から生み出されますが、それに対抗して神が生み出したのが幻獣です。

 一般的に、魔物は「過去に生きる存在」で、幻獣は「未来に生きる存在」です。何故なら、魔物の殺戮衝動は憎悪や憤怒などから来ており、それらはただ過去を精算しようとして人を殺すからです。また、幻獣は逆に人を護り、支えようとします。それは彼らが未来への期待感や愛などの感情によって生み出された存在であるからです。プラスの感情から生まれた彼らは未来志向の行動をする存在なのです。

 どうやら、私のこの文章を書くモチベーションが下がっている様で、中途半端な状態ですが取り敢えず投稿してモチベーションが上がったら書き直そうと思います。


 また、具体例の乏しさや反論に対する脆弱さが課題です。感想で「これは違うと思う」「では、この感情は?」「これはどういうこと?」などの質問をお寄せいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ