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プロローグ

「暇だなぁ……」


 結城湊(ユウキミナト)はごく普通の18歳。高校生。


「もうすぐ受験か……」

 そんなことを呟いて、学校へ向かう。変わらない毎日、勉強漬けの日々に飽き飽きしていた。通学路を歩いていくと、いつものように学校へ到着し、自分のクラスへ入る。


「今日もまた、つまらない1日が始まるなぁ……」

 ため息を大きくつこうとしたとき……。


(ドン!!!)


 僕は背中を思いっきり押された。


「相変わらず辛気臭い顔してるね〜!」

 そこには、馴染みのある顔の女の子がいた。


「朝から勘弁してくれよ……。愛佳……」

 こいつは、最上愛佳(さいじょうあいか)。俺の幼馴染。


「アハハ!!ごめんって〜」

 彼女は笑いながら言う。


「おうおう!!二人とも朝から元気だな〜!!」


「み、みなとくん……。おはようございます……」


 この二人は筑波竜(つくばりゅう)姫野加恋(ひめのかれん)

 こいつらも僕の幼馴染だ。


「竜〜!!加恋〜!!聞いてよ〜。湊がまたアホな顔してるんだ〜」


(朝から失礼な奴だな……)


「ん!!俺っちの親友は間抜けヅラの方が普段の顔より数倍イケメンになるんだよな!!」

 そう言って肩を組んでくる。


「ふ、二人とも……!!湊くんはアホな顔でも間抜けヅラでもありません……!!」

 声を震わせながら、袖を掴んでくる。


「あれ〜。今日も湊くん好き好きですか〜??」


「モテる男は辛いねぇ〜!!湊さん??」


 2人がニヤニヤしてこっちを見てくる。加恋は顔を真っ赤にして俯いている。


「アハハ……」

 僕は苦笑いをして、その場を離れようとする。


 その時…!!


「な、なんだよ!!これは!!??」

 俺を含めた4人の足元に突如、魔法陣のようなものが現れ、どんどんと体が吸い込まれていく。


「沈んでいくよ〜!!」

「た、助けて……!!」

 愛佳と加恋は泣きそうになりながら言う。

 なすすべもなく、僕たちは魔法陣に吸い込まれてしまった。

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