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Eternal Utopia ~刀使いの支援職~  作者: ヴァルナ
男の帰還
9/22

クエスト そして レベル上げ 1

さて、クエストと行きたいところだが

さっきのこともあるため

光姫に確認をとることにする


「光姫、これからクエスト行くつもりだったけど、その…大丈夫か?」


光姫はきょとんとした顔をして


「大丈夫だよ 煉くん」


そう言って俺に微笑む


そのときの光姫の笑顔がとても可愛くて

見とれてしまっていると


「煉!」


いきなり肩を掴まれて

びっくりして後ろを振り向くと

ガイたち ワダツミ のメンバーがいた

どうやら、今日のことを聞きに来たらしい


俺は今日のことを話し合うために

光姫を俺の隣に呼んだ



「えっと、今日は

ガイたち ワダツミ に手伝ってもらって

クエストの進行と俺たちのレベル上げを

しようと思ってるんだけど…」


俺は今日のことについて話し始めると


ガイたち ワダツミ は

俺の話を聞いて

快く手伝いを引き受けてくれた


光姫に弓士組合で受けたクエストの内容を聞き、今日の討伐対象を確認する


まず、俺が受けたクエストの内容が

ワイルドボアの魔石8個

ボブゴブリンの魔石16個

サンダーバードの魔石2個の収集


続いて、 光姫が受けたクエストの内容が

ボブゴブリンの魔石15個

カーバンクルの魔石6個

ヘルタイガーの魔石1個の収集



カーバンクルは

額に宝石の着いた獣型の魔物で

宝石の色が赤色に近いほど

強い個体になっていて

魔石はドロップしやすいが

カーバンクル自体を見つけることが難しい


ヘルタイガーは

単体で強力な攻撃と闇魔法による行動制限、

デバフをかけてくる

ここら辺の魔物の中では強い部類に入る



確認が終了した所で

今日のパーティメンバーを決める

ひとつのパーティにメンバーが最大で6人


今日ここにいるのは俺と光姫とガイと

他の ワダツミ のメンバーの計18人なので

3つのパーティに分けることになる


第1パーティは

・煉 (支援士)

・光姫 (弓士)

・ガイ (重戦士)

・ホタル (神官)

・マチ (武闘家)

・霧雨 (暗殺者)


第2、第3パーティは

残りの ワダツミ のメンバーで編成された



「流石に ワダツミ の戦闘部隊のメンバーは

中級職、上級職持ちが多いな…」


重戦士は剣士系の中級職だし、神官は魔法士系の中級職、武闘家は格闘家系の中級職、暗殺者は剣士系の上級職だ



パーティ編成が決まったところで

ガイが俺の元へ近づいて来る


「煉! 頼まれていた装備持ってきたぞ!」


ガイには前々から依頼をしていて

今回のクエスト攻略とレベル上げのために

俺と光姫の装備一式を作ってもらったのだ


俺にはメイン武器の刀と防具一式を

光姫にはメイン武器の弓と軽装備一式を

品質を☆4~5で用意してもらったのだ


俺たちは用意してもらった武器と防具を装備してフィールドに向かった



フィールドに出るとメンバーの1人が

《索敵》を使用する


《索敵》は文字通り敵の位置を探るスキルで

多くの戦いをこなすと手に入れることのできるスキルだ


基本は《索敵》で確認→警戒しながら進むの繰り返しをして狩りをする

これは不必要な魔物との遭遇(エンカウント)を防ぐためだ


こうして草原を進んで行くと

《索敵》を行っていたメンバーが

右方向に魔物が多数いることを感知した


タンクを前にして陣形を整え

魔物のいる方向へ進んでいく


魔物の姿が見えてくる

そこにはボブゴブリンの群れ 数は26

今の装備なら十分に戦える


パーティごとに分かれ

敵の戦力を分散しながら戦う

俺の前にはボブゴブリンが3体


俺はあらかじめ覚えておいた

火魔法を使う


「《火球》!!」


グキャ?!


1体のボブゴブリンに命中し魔石へと変わる


そのまま俺は2体目のボブゴブリンに近づき

刀で切り伏せ振り向きながら3体目を切る


そのあとは弓を扱う個体に接近し

合計7体を倒し魔石は6個ドロップした

他にも棍棒や皮、爪、牙などがドロップしていて

光姫の方は6体を倒し魔石は6個ドロップしていた


「次の群れ行くぞー!」


ガイが声をかける

その後も《索敵(サーチ)して()殲滅(デストロイ)でボブゴブリンを狩り続け


ボブゴブリンの魔石は

俺が18個、光姫が23個ドロップした辺りで次の目的地に向かうことになった



次の目的地は山

人間の国 王都リリュシオンの占領下では

最大級の山であるメルフ山だ


この山にはワイルドボアが多く生息していて

頂上付近にはサンダーバードが出没する


この山の魔物のレベルは平均20

レベル上げには丁度いい


先程と同じく《索敵》しながら進んでいく


スライムや一角ウサギと遭遇し狩ったりしながら進むとワイルドボア3体と遭遇する

ガイや他のタンク職の盾で突進を防いでもらい

光姫と後衛職の人にアシストをしてもらい

ワイルドボアを討伐する


魔石は1個ドロップした


次のワイルドボアを探しに

移動しようとしたそのとき


「《索敵》で巨大な魔物を感知!

左方向からすごいスピードでこちらに突進してきます!」


巨大な魔物?

この山にいる魔物で巨大な魔物は


ワイルドボア

サンダーバード

そして……メルフォルベア



「偵察に出ていた

第2パーティからの連絡!

魔物はメルフォルベアです!」


一同が驚きに包まれる

メルフォルベアとは

このメルフ山の中で最も危険とされる魔物で

大きさは5〜6メートル

その巨体から振り下ろされる爪は

フルプレートのプレイヤーのHPを8割吹っ飛ばす

俺や光姫では即死だ


「煉に姫!

すまねぇ! 俺たちは第2パーティを助けに行く!

お前らが走れば敵にも遭遇しないはずだ!

先に戻っててくれ!」


ガイは俺たちに戻れと言う


ガイは、いいやギルド ワダツミ は

情に厚い仲間は絶対見捨てないんだ


俺はふと光姫を見る

すると光姫もこちらを見ていて

お互い微笑みガイの方を向く



「ガイ、俺たちも行くよ」


俺たちはガイに意思を伝える


「いいのかよ?

メルフォルベアだぞ?

俺たちがいても勝てるか分からねぇ…

それでも来るのか?」


「なんだよ、いつものガイらしくないじゃないか これは、俺らが勝手に着いていくんだ 誰も文句は言わねーよ」


「そうですよ

私も煉くんも好きで手伝うのですから」


ガイは俺たちの顔を見て


「いつもの俺らしくねぇ、か……」



ガイは目を瞑り


そして目を開くといつものガイらしく


「煉! 姫!

悪いが手伝ってもらうぜ!」


ガイは豪快に笑い


「お前ら!

これから第2パーティを助けに行く!

俺に続けぇーー!!」


俺たちは第2パーティを救助するために

メルフォルベアの元へ向かった

次はメルフォルベアとの戦いがメインです

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