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Eternal Utopia ~刀使いの支援職~  作者: ヴァルナ
男の帰還
6/22

これからの方向性

紫藤の一件から数日

俺は美月とゲームEternal Utopiaを買うために近所にある大型ショッピングモールに来ていた


「蓮くん、ゲームショップ何階だっけ?」


「4階だよ」


そう、このショッピングモールは大型

全部で8階まであるのだ


エスカレーターに乗って4階へ来ると

目の前にゲームショップがあり

俺と美月は店に入る


「えっと、Eternal Utopiaとギアは…」


店内をウロウロしながら探していると


「蓮くん! こっちにあったよ!」


どうやら美月が見つけたらしい

俺と美月はギアとゲームを購入し店を出る


「ねぇ、蓮くん

3階にあったカフェに寄ってから帰らない?」


美月が俺に提案してくる


美月と久しぶりに一緒に買い物に来ているのだ、美月が喜ぶならとその提案に乗った



「蓮くん このお店最近できたらしいよ?」


店内に入ると美月がそう話してくる


「そうなのか」


俺はそう答え店内を見渡す

店内は落ち着いた雰囲気で珈琲のいい香りが店中に漂っている

珈琲を飲みながら色々と話し店を出た




帰り際、美月が


「デート楽しかったね!」


と満面の笑みで話しかけてきて

少しドキッとしてしまう



『その笑顔は反則だろ……』



美月とは18時からゲーム内で

会うことを約束してお互いの家に帰った






午後17時50分

風呂も入ったしご飯も食べたので

そろそろログインしようと支度をする



「よし! リンク開始!」



目を開けると

知らない天井が見える


先日のゲーム会社見学のときに

宿屋に泊まってログアウトしたからだ


光姫とはフレンド登録してあるため

ログイン状況を確認する


INの文字が見えたので

フレンドから光姫を選択しチャットをする



煉:ログインしたけど光姫今どこ?


光姫:今、マーケット見ててそろそろ時間だから宿屋に向かってるよー


煉:りょーかい 宿屋の前で待ってる



チャットを終了し宿屋の前で待つ

少しして光姫がこちらに向かって来るのが見えた


「今日はどうするの?」


合流した光姫が俺に質問する


「とりあえず、木菟に会いに行こうと思う」


フレンド一覧を見て木菟がログインしていることは知っていたため

会いに行こうと光姫に提案する


「木菟さんに復帰した事伝えないとね!」


木菟にチャットをすると

ギルド 梟 のギルドホームに来てくれと

伝えられる


場所を教えてもらったので

それに従いギルドホームに向かう


梟 のギルドホームに着くと


ギルドメンバーの一人が近づいてくる


「ギルマスなら二階にいますよ」


そう伝えると俺たちを先導してくれる


コンコン


「ギルマス、煉さんと光姫さんが

いらっしゃいました」


中から木菟の声が聞こえ

部屋に通される


「煉! 姫! 待っていたよ!」


いつもよりテンション高めな木菟が

さぁさぁ座ってと俺たちを椅子に座らせる


「いやぁ 久しぶりで嬉しくてね

このゲームでも、またよろしく頼むよ」


「あぁ、こちらもまた頼りにさせてもらうよ」


言葉を返すと

木菟は本題を切り出す


「さてと、煉、姫、

君たちはこれからどうしていくんだい?」


やはりか

俺は来るだろうと思っていた質問に答える


「とりあえず、レベル上げと

それから職業(ジョブ)につかないとね」


「レベル上げはともかくとして

職業はあれ(・・)かい?」


あれ(・・)とは俺がリリュシオンのときについていた職業(ジョブ)のことだ


「いや、あれ(・・)まだ解放条件が揃ってないんだ」


そう、あれ(・・)の解放条件はまだ揃っていない


職業解放条件

・《六鬼神》全てを解放する 1/6

・プレイヤーのレベル60以上 5/60

・《刀術》のレベルを最大にする 2/30

・最上位の職業を二つ取得する 0/2



プレイヤーレベルはまだチュートリアルクリア後の5、刀術は《六鬼神:酒呑》の蒼炎・酒呑で2まで上がったのだろう


この感じからするとまだ解放には時間がかかりそうだ



「光姫はどうするんだ?」


「私もやっぱりリリュシオンと同じで

アーチャー系かな?」


「銃か弓?」


「そうそう、やっぱり慣れてるからね〜」


光姫はアーチャー系にするらしい

小学校から中学まで弓道をやっていたのでそれも理由の一つだろう


俺も刀術を習っていたので理解できる


「それで、最初の職業は決めているのか?」



最初の職業

剣士、格闘家、弓士、魔法士、支援士、

楽士などの職業から選び職業レベルを最大にすると中級職になることができる

中級職を最大にすると上級職、

上級職を最大にすると最上位職(マスター職)になることができる



「私は弓士かな

そこからの派生で銃も使えるようにする」


光姫は弓士のようだ


そして派生

職業のレベル上げて言ったり特殊クエストなどで解放されるもので弓士の場合銃、剣士の場合刀などがある


「煉はやっぱり剣士かい?」


木菟が俺に尋ねる


「いいや、支援士にする」


俺の言葉に木菟と光姫は驚いているようだ


「え、煉くん、どうして?」


「そ、そうだぞ

お前なら剣士系を進めた方が…」


二人の 何故? という疑問に対して俺は理由を話す


「実は先日のあのデュエルで刀術が解放されてな、剣士系はひとまず後回しにしてもいいと思ったんだよ」


「それなら分かるが……なぜそれで支援士を?」


どうやら剣士系を選ばない理由は分かってもらえたようだが支援士という職業の方に対する疑問は残っているらしい


俺はその疑問に対する答えを述べた


「Eternal Utopiaでは

生産の方もやりたいんだよ

支援士になって取得できるスキルには

付与魔術(エンチャント)がある

これが欲しいから支援士を選択しようと思っているんだ」


その理由を聞き

光姫は納得を木菟は不可解な表情をする


「ということは、完全な攻略組ではなくなると?」


木菟の言葉に いいや? と答え

本心を告げる


「リリュシオンのときから、かな?

ソロで狩ったりとかしてると

アイテムが切れたりしてな

作れる技能が欲しかったとこなんだ


それに、このゲームでの俺のレベルはまだ低い、攻略組のレベルもまだ分からない状況だ、この世界での支援士の比率は少ないらしいしな


どうせ、二つの最上位職を取らないといけないんだ、覚えておいて損はないだろう?」


木菟はそれを聞いて


「ふむ、そうゆうことなら

支援士というのも頷ける

あの(・・)職業を取ってからが

攻略への復帰という訳か」


木菟は俺の考えを理解してくれたようだ


「さて、煉に姫、方針も決まったことだ

職業を取りに行くのだろう?

それぞれの職業についての情報を伝えよう

知識の 梟 とまで言わしめた我らのギルドのリサーチと検証に基づく結果だ

あぁ、情報料は要らんよ

先行投資と言うやつだ」





木菟に職業についての情報を貰い

俺達は職業を取るために別行動をすることにした

注 二人はまだ付き合っていません


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