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Eternal Utopia ~刀使いの支援職~  作者: ヴァルナ
男の帰還
11/22

閑話 美月との関係

今日は土曜日

美月から9時に美月の家に来て欲しいと言われていて朝の6時30分に起きる


なんか、緊張して寝れなかった……

そもそも美月の家行くの久しぶりだもんな…


1階のリビングに向かうと隣のキッチンでは詩音が朝食を作っている


「おはよう、詩音」


「おはよー! お兄ちゃん!」


元気のいい声が返ってくる


今日の朝食はトーストと目玉焼きとベーコン

それを食べながら詩音と会話を楽しむ


「お兄ちゃん、今日は何か用があるの?」


「あぁ、久しぶりに美月の家に呼ばれてな」


「お兄ちゃん、ちゃんと美月ちゃんのこと考えるんだよ?」


詩音が意味ありげなことを言ってくる


「あぁ、いつもそのつもりだけど」


俺がいつも通り答えると


「はぁ………」


詩音は何か諦めたかのようにため息をついた


なぜだ…………




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

美月side


現在6時

全然眠れなかった……


今日は蓮くんを家に呼んでいる

蓮くんが来るのはいつ以来だろう

お母さんにも蓮くんが来ることを伝えると

"蓮くん、早めに捕まえときなよ?"

と言われてしまい顔を真っ赤にする


部屋の掃除をしながらでもそわそわしてしまい部屋の中をオロオロしていると


ピコン♪ とスマホが鳴る

メッセージアプリに詩音ちゃんからのメールが来ている


詩音:美月ちゃん!

今日、お兄ちゃん呼んだんですよね?

ということはついにお姉ちゃんになるんですか?? 楽しみです!!


メッセージを見てドキッとする

頭の中を詩音ちゃんにお姉ちゃんと呼ばれるシーンが流れ始める………落ち着け私。


美月:うん、蓮くんに伝えようと思って

私、大丈夫かな………


自分の中にある心配事を詩音ちゃんに話す


詩音:お兄ちゃん、鈍感ですけど…

美月ちゃんのことちゃんと好きだと思います!

あと、なんて言うか…お兄ちゃんに勇気が無くてごめんなさい……


詩音ちゃんの返信にクスッと笑ってしまう

私は気を取り直して

蓮くんが来るのを待った


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


8時50分頃になり

俺、藤咲 蓮は美月の家に向かう準備をする

と言っても着替えて手土産を持つくらいだが


家を出て右隣にある家へ向かう

お隣さん、それが美月の家だ


美月の家に近づくとドアが開き美月本人が出てくる


「おぉ、美月 おはよ」


「蓮くん おはよー

取り敢えず私の部屋に来てもらえるかな?」


美月に従い美月の部屋へと向かう

美月の部屋は小さい頃来た時と変わりなく

少し変化があるとすればぬいぐるみの数が増えたくらいだ


美月に進められるまま俺は椅子に座る

美月が反対の椅子に座ると

2人とも黙り込んでしまう


………

…………………


しばらく沈黙が続き

こちらから声をかけようと思ったところで

美月が話し始めた


「あ、あのね、

蓮くんがお詫びにって言って

私、どうしようかと思って

少し聞いてみたいことがあって…

それで、それでね………」


美月がたどたどしく話す


「うん、美月は俺に何が聞きたいんだ?」


美月は深呼吸をして


「蓮くんは

私のことどう思ってる?」


ドキッと俺の心臓の音が速くなる


え、なんて言った? どう思ってる?


「え、えっと、どう思ってるってその………」


「私のこと、す、好き?」


え? 俺が美月のことを…?

それは、好きに決まってるけど…

なぜ、今聞いてくるんだ?

え、え? 分からない

とにかく答えないと!


「俺は美月のことその、す、好きだぞ?」


俺の言葉を聞いた美月は

椅子から腰を上げ俺の元に来て

俺を抱きしめた(・・・・・)


(今、俺、美月に抱きしめられてる?

なんか、柔らかいしいい匂いする!)


抱きついてきた美月を俺はどうしたらいいのか分からずあたふたしてしまう


しばらくして美月が顔を上げ俺と目線を合わせ


「あのね、私、蓮くんのことが好きなの!

だから、その、私と恋人(・・)になってください!」


美月から告白された俺の頭は真っ白になる


嬉しい……


けど、美月ばかりに言わせてはいけないと思い


「美月、俺も美月のことが好きだ

俺と付き合ってくれ!」




こうして、俺たちの関係は

また一歩前に進んだ






後日、この時のことが

美月のお母さんに見られていて

詩音にまで知れ渡っていると知るのは

まだ、俺たちは知らないことだ


作者より


蓮と美月の関係を早めに進めました


次も閑話で詩音とのお買い物のお話です


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