1.始まり。
異世界系を書くのははじめての失踪系作者です。 ノベルバでかいてたやつ?消すわ。
背景.誰でもいい様。私…死んだ。(唐突)
なんで死んだのかは私にもわからない。気づいたら死んでたなーってやつ。そんで今私は宇宙を模したような一面黒と青色の、時に白い星が遠くから爛々と輝いている(ように見える)空間にいる。
....私の目の前には如何にも神です。I'm GOD!!な風貌をしている、初老くらいととれる男性がいた。初老だろうがなんだろうか私にとってはただのジジイ当然なわけだ…。そのジジイの風貌は腰に清潔感醸し出す純白の布を巻いているだけ……ではない。もしそうなら神を名乗る資格はないだろう。実際上半身は裸であるが。こんなジジイの裸とか何処に需要があるのよ。まぁその背中には腰布と同じような清潔感醸し出す純白色のの翼を広げており、見るものを圧倒させる神様要素はある。見てるのは私だけなんだけどね。
唐突にここに連れてこられた私が発するべき言葉はきっと、「ここはいったいどこなんでしょう」とかを言うべきなのだろう。
しかし私には、それができない。なんでって........
私、コミュ症なんです。
どうでもいいが、私の名前は霧原 蓮 (きりはら れん)という。17歳の陰キャ。どのくらい重度かというと、名前で呼ばれるとビクッと体が身震いしてしまうくらい。まず名前が中性的だし、何人かいるでしょこの名前。そして初対面でいきなり馴れ馴れしく名前で呼んできて話しかけてくる奴はNG。
そして私は愛想笑いすらしない。笑うと言う行為が非常に苦手なのだ。そのため、中学時代の友人にはキラーマシンと相性良さそうだねとかキラーマシンの擬人化だろとか何故かキラーマシンを一面に押し出されたあだ名や軽口を言われたのだ。何故キラーマシンかって?そりゃあドラ○エの影響に決まってるだろ?あの無機質で狡猾かつ残虐非道的、無感情な所がクリソツ(そっくり)なんだってさ。酷いとおもわない?まぁドラ○エではキラーマシンの上位互換、○ー○ーキラーマシンとか、サジ○リウスなんていうS.SSランク帯を愛用してるけどね。AI 2回行動とか真面目に優秀な能力してるよね!……そんなことはさておき、そろそろ話を現実に戻さなくては。あの神を名乗るジジイが若干引いていたのだ。青ざめてるし、「早く話を始めたい」というのが読みが得意ではない私でもわかる。きっとあのジジイには読心術があるのだろう。うん。そうに違いない。
(それではここから私のコミュ症能力をry)
神を名乗るジジイがわざとらしく咳き込み、一拍おいて話始めた。
「お主は運命の悪戯に踊らされ、その命を儚くも散らしてしまった。我はそんなお主を気の毒に思い、今一度新たなる運命を、人生を与えたい。そう思う次第だ。」
……運命の悪戯?新たなる運命?あぁ。冥府か(殴)
話が逸れてしまったな。ところで運命の悪戯ってどういうことなのだろうか?不運と偶然と悪運と地獄の主の手招きやらアスタロトやらが重なってできたのだろうか?それほど私の死というのは神のまにまに上偶然であったと捉えるべきか。どんだけ悪運なんだ。私は。
そう思考を巡らせ終わるとほぼ同時に、神は語り出す。
「お主のその廃人スキルやらを見込んで、前世とは違った新しい人生を歩むというのは如何かね?もちろんある程度はこちらで準備を施そう。」
廃人と言われたことは嬉しくもなんともないのでスルーするとして、前世つまんなかったしな。新しい人生を歩むと言うのも一手ではある。
だけど、その人生が必ず成功するとは限らない。前世の記憶は比較的残っている方で、そこでは普通に生活できたし普通に天ぷら生活を送っていけたが、それが新しい人生にて絶対保証されてるなんていえない。むしろ17年間以上生きていけるなんて私にはわからない。それこそ何があるかなんて時の魔神だとか最高神でもない限り太鼓判を押すなんてことは不可能だ。
「お主が転生するのは……よっと。」
このクソジジイ、ルーレットを持ち出してそれを回転させてきやがった。大丈夫かこの神。逆に考えれば転生先をある程度は弄れる位の高めな神であると捉えることも可能かもしれないが、残念ながら私にはこのクッソジジイが高い位の神様だとはとても信じられない。こんな人の新しい人生をルーレットで決めるような奴を神様とすら認めたくない。私の気持ち、わかってくれるよね?ね?ね?おい。
「お主は茂りの森の野原にて、新たなる人生を歩むと決めた。」
決めた。じゃねぇよ。茂りの森ってなんだよ。何処だよ。あとそこ絶対危ないだろ。さっきの運命の悪戯とか絶対クソジジイ関係してるだろおい。
「……さて。お主は人間か、モンスターか。どちらの道を歩む?」
おい。こいつはぐらかしてきやがったぞ。運命の悪戯はこのクソジジイのせいだとして「それは違うぞ。」うるせぇよ。こっちの会話に紛れてくるんじゃねぇよ考えがすっ飛ぶだろうが。まぁ私は人間という生物に若干ではあるが不便を感じていた。わかる人はわかるかもしれないが、モンスター特有の器官だったり羽だったり機能だったりに憧れを抱くのだ。私はね。……まてよ?モンスターってことは……
「無論。お主の新しい人生の世界は、ファンタジーと呼ばれる世界じゃ。」
「…………」
私は堪えきれない喜びを感じた。
ファンタジーゲームに身をおいた者なら誰もが感じたことがあるであろう異世界転生。私はどうやらファンタジー世界でドラ○エを感じることができるかもしれない!違う世界線であってもそれに近いものは体感できるだろう。
その世界に勇者というものがあれば人間は狩る側でモンスターは狩られる側ということになるだろう。あればのはなしだが。転生というと当然赤子から始まるわけだろ?ジジイも頷いているからこれは確定……
突然、背筋に悪寒が走った。
まてよ.....確か転生先って........
「茂りの森じゃぞ。」
うぉい!!それ死ぬ!死ぬから!親もいない人間の赤子が森の原っぱに置き去りにされてるとか格好の餌食じゃないですか!!瀕死のももん○ゃより簡単に捻られるやつじゃん!これはもうモンスターになるしかないよなぁ。
「………………」
あれ?読心術使える(みたい)ジジイが無言だぞ。私はモンスターに転生するぞ。人間の赤子が森の原っぱに置き去りにされてるとかry
「……………」
クソジジイが物言わぬオブジェクトと化している。この重々しい静寂は私を縛る。私の額からは汗が滴っている。重い。なにか私悪いことしましたかね?反応してくださーい....(思考)
「お主の口から契約をせよ。」
……成程。こっちが口で言わないとダメなのね。てか思考は読めてたのね。真面目に静寂無理な人だから反応してね……
「私は……モンスターへ転生しまふぐぅっっ!!!?」
プレッシャーに気圧され早口で言ったら舌を思い切り噛んで顎を勢いよく揺らした。
…………死にそ。助けて。気まずい。
「それじゃあお主を転送するぞ。お主に異世界転生記念を与えるから、楽しみにしてるのじゃぞーーーーーーーーー………」
ジジイの声とともにル○ラのような光が私を包む。やがてジジイの声は次第に遠退いていき、私の意識も同じく遠退いていく。私はいったいどんな姿になるのだろうか…初っぱなスライムとかやめろよ。マジで。
もしそうだったらあのクソジジイを引きずり回してヒーヒー言わせてやる。
いかがでしたでしょうか?皆さんはモンスターか人間か、どちらに転生したいですか?