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壊れたアンドロイドは最後に虹を見る  作者: アルーエット
8/35

それぞれの思考

ベンは「誰?」との問いに答えるべきか悩む。素直に答えてしまうのは少し(しゃく)だから。でも、答えないのも負けた気がする。

「誰かは後で言う。もし、俺の生い立ちを聞いてくれるならね」

言ってから気がついた。

ベンの生い立ちを知る物は、今はベン、ただ一人。他人に語ってきたこともなければ、打ち明けたこともない。

それが寂しくて、オリビアに話そうとしている。

相変わらず無表情のオリビアに。

「ふん、興味はないわ。まあ、けど最後だし、付き合ってあげる」

「そう。ありがとう」

ベンはオリビアの気まぐれに振り回されて、オリビアのことがいまいち掴めていなかった。一方オリビアは、ベンのことを最後の男だなあ、としか思っていない。

人格、性格、為人(ひととなり)。どうせ死ぬのだから、なんの意味もない。

そう思われているのに気付かず、ベンは話し出す。

「じゃあ、一つ俺の人生を聞いてもらおう」

ベンは深呼吸をした。

「八年前の事件から、始まったんだ」

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