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プロローグ
高校の入学式。僕は新しい制服に身を包み、期待を込めて入学式に向かっていた。
そして僕は出会った。
一目惚れだった。入学式には全校生徒が顔を出すようで、二年生、三年生まで登校していた。二年のところ、僕は見つける。
その人は文芸部に入っているということらしく、入学式後の部活入部の紙が配られると僕は迷いなく『文芸部』と記入。だって、好みの先輩と同じ部活に入りたいっていうのはもはや性であろう。
翌日、僕は文芸部に顔を出した。そこにはあの先輩がいた。
「やあ、君が新入部員だな」
「は、はい」
彼女は二年の如月花奏先輩。聞くと成績優秀、容姿端麗。言ってしまえば才色兼備。学校を通して人気がある人である。
「へえ、いい感じの人じゃん」
彼は花奏先輩と同じ二年の元永貴浩先輩。とてつもなくイケメンで女性に人気である。
「わあ、お友達だ!」
この人は僕と同じ一年の桃川茜。グラマラスなボディーの持ち主である。
そして僕、月島誠人。この四人が文芸部の部員である。
しかし、僕の好きな花奏先輩は……
……大変な人だった。