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丘陵のさき 世界の先Ⅱ  作者: 玲於奈
7/9

失踪の跡

なし

副学長がここまでの経緯を説明する。

まっさきに、私がいなくなったのに氣づいたのは

なんと、食堂のおばちゃん連中

あれだけの人が食堂で食事をしているのに

私に氣づいたらしい

そりゃそうか、いつも一人壁にむかって

食事をする私が定位置にいない

どうも変だと思ったらしい

すぐに、売店のジョージに連絡が行き

学生宿舎の部屋がたたかれ

何かあったらといいつつ笑いながらこの非常時と

田村氏によって扉がこわされた。

破壊マニアとの話も。

そして、完全に私の失踪が確認された頃

大学、寮じゅうに噂がひろまった

いわく、母国に残したガールフレンドが瀕死の重傷

ボムにやられた、悪漢にさされた

はたまた、余命いくばくもないガンを宣告された

昼ドラも真っ青、いろいろな噂が駆けめぐったそうだ

花火だから、ボムなんだけど尾ひれがついて

収拾がつかなくなり

そして、副学長、学長にも一報が届いた。


うわさがマックスの飽和状態になった頃、博愛の精神。

手のあいている学生達が

TAKIが思いあまって死ぬんじゃないか。と言いだし

死人を出すなと必死に大学、宿舎のまわりをさがしてくれたらしい

なぜか名前が滝先輩に変わってたそうだけど。

聞いて驚いたのは、あの宿舎のテレビフロアを

我が物顔であばれまくるキッズども。

なんと、音楽学校のキッズも異国の東洋人のために

聞き込みをして

聞きまわってくれたらしい

さながらべーカーストリート探偵団

もちろん付添婦ブーが探偵長となり

動いたらしいが

となると女シャーロック

まったくイメージがあわない。


そして、一報は思わぬところから

べーカー探偵団の音楽キッズが

自転車でサイクリングロードを北上中

謎の東洋人に声をかけられたと話す

サッカー少年に会ったとの情報がはいった

すぐさま、学長に

ジョージをはじめ

かなりのメンバーが急行した。

ところがそこからは

ぱったりと、そしてようとして足取りがつかめず

五里霧中となった。




なし

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