PROLOGUE 【熔け続ける世界の中で】
ある【過去】の一場面。
それは、悲劇的【回想】となる。
では、それは【誰】にとって?
それは……
それは……
それは……
それは…………………………………………
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お姉様……?
どこに行かれるのですか?
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過去の一場面。
それは……悲劇。
過去の一場面。
それは……屈辱
過去の一場面。
それは……歓喜。
今、思い返せば、神聖ライン教会の中で、最大の武装組織である【聖ルゴーニュ修道騎士団】に入団した……まさにその時間が、私の人生の【最良のとき】だったのだろう。
私の傍には、お姉様いて……そしてお義兄様がいた。
【人生の最良とき】……長く続いて欲しかった。
しかし……私の願いは……惨めにも砕け散った。
どうしてなの?
いくら問いかけても答えなど出ないことは分かっている。
それでも問いかけてしまう。
これは『後悔』なのか?
それとも『自虐」なのか?
私には分らない……。
ただ……私は……何もできなかった……。
それだけ……。
お姉様とお義兄様に会えたのに……
私は……何もできなかった……。
お姉様とお義兄様を救うことだけを考えて生きてきたのに……
だから……あの男に……従うことができのに。
全てを失った私から……まだ『全て』を奪おうとした男……
考えるだけで……私の身体は震えてしまう。
あの男から受けた恥辱……
あの男は、私の尊厳を奪った……
女としての、
人としての……尊厳。
それなのに……『扉』を巡る一連の事件を通じて、私はあの男のことがわからなくなってしまった。
『私が、貴方の病院に訪ねていったことを覚えていますか?』
あの男の言葉……。
理解できない。
理解を……したくない。
私は……あの男が嫌いだ……。
それは……いまや私のたった一つの【世界】だった。
実は……
矛盾が出たので、当初から書きなおしました。
全くの力不足です。
今度は、しっかりとプロットを考えて書いております。
お手数をおかけして申し訳ございません。
何卒、宜しくお願いいたします。