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アンビエント・リング  曖昧な輪の連  作者: 降矢木三哲
アンビエント・リング 第一部
85/98

ある少女の日記  8月17日 晴れときどき曇り

今日は、いつもより身体が軽いような気がした。

 


でも、自分でもだんだんと起きていられる時間が少なくなっていることに気づいている。  

 

いつも寝る前に、もしこのまま目を閉じたら、もう二度と目を開けることができないんじゃないかとすごく不安になる。

 

でも、いくら頑張っても結局は目を閉じてしまう。


そして、翌朝、目を開けることができたことがわかると、とても安心する。

 





あと、何日、わたしはこの日記を書くことができるのだろう……。

 




もっと、もっと、わたしのお兄ちゃんに対する想いを書きたいのに……。

 


もっと書きたいことがあったはずなのに……。

 


どうしてもっと言葉が出てこないのだろう……。

 


どうしてわたしは、お兄ちゃんの傍にいることができないのだろう……。

 


何度も、何度も自分の中で繰り返してきた言葉。

 


何度も、何度も願った願い。

 


この願いは、もうかなわないのかなぁ……。

 




……こわい……こわいよ…………助けて……たすけて……もういやだよ……もう耐えられないよ……。

 

 



















































たすけて……お兄ちゃん……。

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