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アンビエント・リング  曖昧な輪の連  作者: 降矢木三哲
アンビエント・リング 第一部
67/98

《幕間》

わたくしは、夢をみました。

 

そして、今また夢をみているようです。

 

もう何度、夢をみたのか忘れてしまいました。

 

わたくしは目が覚めると、いつもどんな夢をみていたか忘れてしまいます。

 

でも、今みている夢の内容はわかります。

 

ただ、"わかる"といっても、その夢自体がとても曖昧なものなので、上手く説明することはできません。

 

はっきりしているのは、わたくしはとても満たされているということです。

 

まるで、わたくしの大好きなあの人の胸に抱かれているみたいです。

 

そういえば、あの人の声も聞こえます。

 

でも、その声はあまり聞きたくありません。

 




……だって、とても悲しそうだから……。

 




わたくしは、あの人の笑顔が好きです。


でも、あの人は、あまり笑ってくれません。


だから、わたくしは、あの人に笑っってもらおうとがんばります。


あの人は、そんな必死なわたしの姿を見て笑ってくれます。


それで、わたくしはとても満たされます。


だって、わたくしはあの人のことが大好きだから。


ずっと、一緒にいたかったから。


ずっと、あの人のことを見ていたかったから。


ずっと、あの人に、わたくしのことを見ていてほしかったから。


ずっと……ずっと一緒にいたかった……。


だから……わたくしは、あの人と一緒にいるために……





『扉』になることを選びました。





でも、『扉』とはなんのことでしょう?


自分で言ったのに、分からないなんておかしいですね。


わたくしが忘れてしまった夢の中に、その答えがあるのでしょうか?

 

今度は、目が覚めても夢の内容を覚えていようと思います。

 

そろそろ、次ぎ夢をみる時間が来たようです。

 

また、目が覚めたらお会いしましょう。

 




おやすみなさい。


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