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風鈴がなる季節の思い出

掲載日:2025/12/26

「金田、学園祭の映画どうする?」

「恋愛映画か、アクション映画は?」


みーんみーんみーん。

暑い映画部の部室でみんな相談している。


ある部員が、

「部長、ゾンビ映画どうですか?」

「誰が脚本書くの?」

「部長ですよ」

「金田書いてよ」

「お前書けよ」

「わかった」


僕は映画監督を目指す、高校3年生の田中誠二(たなかせいじ)

みんなの会議は終わった。

僕達は家に帰った。

風鈴が鳴るような、暑い夏の夜長に。


「ゾンビ映画の脚本なんて書けねーよ」


ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」を僕は見た。


「ヒロインどうしようかな〜?」


僕は見よう見まねで脚本を書いた。

次の日、金田に脚本を見せた。


「悪くないけど、これどこで撮るの?」

「学校の屋上」

「それ、カメ止めじゃん」

「やっぱ運動場にしない?」

「そうしよう」

「これ、ヒロインどうすんの?」

「誰か、いないかな?」

「部員の森の妹は?」

「頼んでみよう」


僕達は部員の森を呼び出した。


「お願いがあるんだけど…」

「なんですか?部長?」

「映画部でゾンビ映画撮るじゃん」

「そうですけど…」

「で、ヒロイン必要なわけ」

「はい」

「お前の妹、可愛いじゃん」

「そうですか?」

「で、頼みがある」

「なんですか?」

「出てほしい」

「嫌がりますけど…」

「映画のためだ」

「わかりました」


僕達は森を説得して、なんとか出てもらうことになった。


「監督、ゾンビどうします?」

「顔黒く塗って、血のり塗っといて」

「わかりました」


僕達は準備を急いだ。

森が妹を連れてきた。


「こんにちは、森奈々子(もりななこ)です」

「こんにちは、監督の田中誠二です」

「監督どんな映画が好きなんですか?」

「スターウォーズとE.T.」

「SF好きなんですか?」

「はい」

「田中早く撮るぞ」

「わかった」


金田に怒鳴られた。


「まずどこで撮る?」

「教室」

「わかった」


僕達は教室に移動した。


「スタート」


撮影が始まった。

女の子が教室で自習していると、扉が開き5人のゾンビが襲ってくる。


「なんなの?助けて〜」


森さんが教室を出るカットまで撮り終わった。


「カット」

「どうですか?監督?」

「うまいですよ」

「ありがとうございます」

「次、やっぱり屋上」


金田が笑った。

みんな屋上へ向かった。


「スタート」


襲い掛かるゾンビ、逃げる少女。


「きゃ〜」


ゾンビに襲われそうになるが、間一髪で逃げる主人公。

最後、屋上でゾンビに噛まれそうになるが、逃げるシーンで撮影が終わった。


「森さん、ありがとございます」

「監督、いい映画になるといいですね」


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