2.初任務①
どうも陽陰です。
めちゃくちゃ久しぶりの投稿です。
できる時に書いていくので続き更新するまで待ってて欲しいです。
こっちの世界では雨が降っているのに死後の世界だと晴れてるのなんでやる。
「帰ってきたぞこっちの世界~」
伸びをし、ははこみかんさんについて調べ始める。
調べるのに使うのはこの生筆書だ。
現在何をしているのか、年齢、住んでるところ、友人関係、家族関係など私が記憶をもらうために必要なことが全て書いてある。
消逝現象これは本当にどうしようもないことなのだろうか、、、一体何が起きているのだろうか?
一方その頃みかんはと言うと、(あ~授業めんどくさ~い)と思いながら時計を見るともうすでに90分の授業の内の60分が過ぎていた。
(それでもまだ30分あるじゃん、、、嫌だな〜こんな時ぐらい時間早く進んだりしないのかな?と、とりあえず寝るか笑おやすみ~)
みかんは机に突っ伏し寝ていた。
生筆書を使い調べていくとみかんさんは現在20歳の大学2年生だそうだ。
バイトを掛け持ちしておりパン屋と居酒屋らしい。
兄弟は兄と妹が2人おり、小学校からの友達からば”みっちゃん”、高校からは、”んしゅ”と呼ばれてるらしいちなみに由来は温州みかんらしい。
まぁ色々調べてきたが調べるだけではダメなんだよなぁ~なんならここからが本題でその人に接触し、心のガードの護心様を“倒す”または"和解”をすることにより記憶をもらうことができるのだけれども…まぁ今考えてもしょうがないしみかんさんのバイト先に行ってみよう。
雨は止んだしまずはパン屋さんだ。
居酒屋はまだ営業していなかったので、また後だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
着いた〜パン屋『朱穂』この店はパンよりもドーナッツの方が美味しいと言われているが店長の木村穂高さんはパンの方に力を入れているのだがなぜかドーナッツが売れるんだよな〜とテレビの特集の際に言っていたらしい。
実際にパンもちゃんと美味しいらしい(パンもドーナッツも食べたことないけど…)
外見はゲームのパン屋のようなレンガで作られていてサンシェードは緑色でいかにもパン屋な感じがし、黒板看板には5時から3割引と書いてある。
おそらく食品ロスを減らすためだろう。
ーガチャ
扉を開けると「いらっしゃい、「いらっしゃいませ~」と緑のエプロンと白い三角巾をつけた2人の声が聞こえた。
一つは優しくどこか懐かしいような声ともう一つは元気いっぱいな学生の声だ。
その元気な声の主こそがみかんさん本人だ。
「みかんさん」
「え?」
急に名前を呼ばれてびっくりしてしまったのだろうお申し訳ない。
「みかんさん今時間ありますか?」
「え?時間?え〜とこの後はまたバイトがあるのですが…」
「なら着いていきます。そこのバイト先に」
「じゃあ歩きながら行きましょうここから15分くらいなので」
「分かりました歩いていきましょう飲み物でも奢りましょうか?」
「木村さん今日は上がります。ちょっと早いですが、すいません」
「分かったわ、みかんちゃんいつも頑張ってるから大丈夫よ~次のバイトも頑張ってね」
「はい頑張ります。後飲み物は奢らなくて大丈夫です水筒持ってきてるので」
「ア、ソデスカ」
「なんかごめんなさい…準備してきますねちょっと待っててください」
(少しお腹減ったなパンでも食べながら待っているかせっかく来たんだしな)
「木村さんこのパン屋何がおすすめですか?ん?」(ドタバタと音が聞こえる誰かが走ってくるようだ)
「お客さん話は聞いたぜ!おすすめのパンだな今焼きあがったパンがあるんだ!ぜひ食べてってくれ!」
天板の上にホカホカのクロワッサンが乗っている
「じゃあそのクロワッサンください」
「あいよ!まいどありい!!」
「わぁ~美味しそ~いただきます」
(バターの匂いがほんわりと香り食感はすごいサクサクでとても美味しい…は、初めて食べたこんなクロワッサンこんなにも美味しいのにドーナツの方が評価されてるって何事?!とても興味が湧いてきたた、食べてみt)
「お待たせしました〜それでは行きましょう!お、うちのクロワッサン食べてくれたんですか?!美味しかったでしょ私もこのクロワッサンを食べてこの美味しさに完全惚れちゃったんですよwまた食べにきてくださいね」
ーガチャ
パン屋『朱穂』から出発し、歩きながら「自己紹介しますね私は文挾シオン備士ですみかんさんのことはレナさんから聞いています」
みかんさんは大きく目を見開きとても驚いているようだった。
「れ、れなちゃんですか?れなちゃんは小学校の卒業式の帰りに死にました交通事故で死んでしまいました少し昔の話をしますねあの日は卒業式でいつもより早く終わりましたその日は公園で遊ぶ約束をしていましたあるところに十字路がありそこを私は右にれなちゃんは真っ直ぐに行くのですがその時にれなちゃんは轢かれて死にましたあの時私が家まで送ってあげていたら、すぐに行かず最後まで手を振っていれば見ていてあげればあの子は死ななかったと思うんです」
みかんさんの顔には涙が伝っていた
「みかんさんその大切なレナさんがもう一度死んでしまうかもしれません消逝現象という現象により消滅してしまいますそれを防ぐには備士である私がみかんさんのレナさんに関する思い出が必要なんです協力してくださいレナさんの消滅は始まり欠けていますこれは私の電話番号ですバイトが終わりましたらここに連絡してください」
みかんさんは大きく頷き
「ありがとうございます」と深々とお辞儀をした。 その後は備士について説明したり、消逝現象について更に詳しく説明した。
そんなこんなで居酒屋に到着(なんでだろうここすごく昔に来た覚えがある気がする…)
居酒屋『語り火』キャンプファイヤーのなんでも語り合えるのをコンセプトにしており、本にキャンプファイヤーをしているのではなく、プロジェクションマッピングで投影しているそうだ。
炎を見ているとリラックスでき、色々話すことができるという考えがあるらしい(これもテレビの特集でやっていた)
店の外見は木造でできていて入り口にのれんがあり、藍色の布に白文字で『語り火』と書いてある。
引き戸を引くと一般的な居酒屋にあるカウンター席がなく切り株の椅子が並べてあり4席で一つになっており、真ん中にプロジェクションマッピングで、できたキャンプファイヤーがあり、切り株の椅子の前には切り株のテーブルがあり、お皿が葉っぱの形をしている。
「いらっしゃい、、ってもしかして"鬼城家"のシオンちゃんかい?」
ここでは物語の補足などをやっていくぞ!!
消逝現象:この現象はこの物語の中心となる現象で死んだ人が生きている人たちから忘れられることで実質2回目の死が訪れる現象だ。
生筆書:調べたい人の名前を書くことでその人の家族関係、住んでいるところなどがすぐに出てくる優れものただし未来を見ることはできない(過去は見れる)
護心様:心と記憶を守っている神様で一人一人違う姿・性格をしている人によって強さが異なる(人によってメンタルの強さが違うように)
ちなみに『年齢、住んでるところ、友人関係、家族関係など私が記憶をもらうために必要なことが全て書いてある。』←なぜこう書いてあるかというと護心様に会うための場所に入ることができないからである。 入るためにはその人とある程度親しくならないといけません『心を開くという』言葉がありますが、心を開いてもらえないとそもそも記憶・心&護心様に干渉することができないという事態が起こります。
シオンは心を開いてもらうように頑張っています。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
それではまた次回お会いしましょう!!