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第5話:「クラスメイトと担任」


アストリア学院での初日、僕は自分の配属されたシャドウクラスの教室に向かっていた。教室は学園の端にあり、ひっそりとした場所にある。扉を開けると、すでに何人かの生徒が座っていたが、どこか重たい空気が漂っていた。


「……ここか」

無地のエンブレムをつけた制服を見下ろし、僕は少し息を吐いた。授与式で渡された首輪のことが、頭から離れない。リベレートできずにシャドウクラスに入れられたことは、仕方のない結果だった。


「君もここか?」

教室の奥から冷静な声が聞こえた。長身で鋭い眼差しの少年【リアム・ソーン】が僕を見ていた。

「俺はリアム。同じだな。リベレートできなかったんだろ?」


「……うん」

僕は小さく答えた。授与式の瞬間を思い返すと、今も胸の中が重たくなる。


「そんなに気にすることないって!私たち、みんな同じだからさ!」

明るい声が教室の隅から響いた。笑顔で僕に近づいてきたのは、アイシャ・シンクレアという少女だ。

「私はアイシャ。これから一緒に頑張ろうね!」


「……よろしく」

僕は少しだけ戸惑いながらも、彼女の笑顔に少し気持ちが軽くなり、挨拶を返した。


「どうやら全員揃ったみたいだな」

力強い声が教室の後ろから響いた。大柄で無骨な少年、ダリオ・フォークナーが歩み寄ってきた。彼は強い決意を秘めた目で僕を見ていた。

「俺はダリオだ。お前もまだリベレートできてないのか?」



「みんな同じよ。ここにいる理由はそれだけ」

窓際に座っていたエレナ・フェルナンデスが冷静に言った。彼女の言葉には、どこか冷ややかさがあったが、それ以上の感情は見えなかった。

「でも、これからどうするかは、自分次第でしょ」


「まぁ、まだ始まったばかりだし、これからだろ?俺は絶対、楽園に行くぞ!」

無邪気な笑顔を浮かべたレオン・ウォードが、楽観的に言った。彼の明るさは、少しだけ教室の雰囲気を和らげていた。


その時、教室の扉が音を立てて開き、冷徹な眼差しを持つ担任教師、ヴィクター・アッシュフォードが入ってきた。彼が現れると、教室の空気が一変し、全員が一斉に静まり返った。


「お前たちは、シャドウクラスに配属された」

ヴィクターは厳しい表情で教室を見渡しながら言った。

「授与式でリベレートに失敗した者たちが集められている。それが事実だ」



「だが、まだ時間はある。これから訓練を重ね、リベレートを成功させなければならない。それができなければ、2年には進級できない。つまり退学だ」

ヴィクターの声は鋭く、全員の心に重くのしかかった。


「覚悟はできているか?」

教室に静寂が広がったが、全員が黙って頷いた。

【シャドウクラス】の仲間を紹介するぞ!(マントから声が…)


リアム・ソーン

性別: 男性

性格: 冷静沈着でクールな性格。感情を表に出さず、周囲から孤立しがちだが、実は仲間想い。リベレートに苦労しているが、絶対に諦めない意志の強さを持つ。


アイシャ・シンクレア

性別: 女性

性格: 明るく楽観的。クラスのムードメーカーで、どんな状況でも笑顔を絶やさない。しかし、内心では自分の能力に不安を抱いている。


ダリオ・フォークナー

性別: 男性

性格: 無口で、冷静沈着。周囲にあまり心を開かないが、実力はある。筋力があり、重い武器を扱う。


エレナ・フェルナンデス

性別: 女性

性格: プライドが高く、冷静な性格。シャドウクラスに配属されたことを悔しく思っているが、表には出さず、冷静さを保っている。


レオン・ウォード (Leon Ward)

性別: 男性

性格: 無邪気で天真爛漫。仲間思いで、楽観的に物事を捉えるが、戦闘に関してはまだ未熟。


ヴィクター・アッシュフォード

性別: 男性

性格: 非常に厳格で、冷淡に見えるが、生徒たちの潜在能力を引き出そうとする思いが強い教師。結果を重視し、リベレートできない生徒には冷酷に接する。

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