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宿敵同士のタックバトル

「クイナ隊長、例の強盗犯を捕まえました」

「ご苦労様。それで魔女について何かわかったか?」

「それがそんな奴知らないの一点張りで」

「てことはまたはずれか‥‥」


クイナは部下の報告を聞きながら顎に手をやった。

人を操る能力で起こっていた事件がなくなり始めていた。


(これじゃあ魔女の手掛かりを探すことが出来ない。どうしてこのタイミングでおとなしくなったんだろう)


クイナが頭を悩ませているとジャックが紅茶を入れてクイナの前に出した。


「ここ最近めっきり現れなくなりましたね」

「そうだね。これじゃあマーちゃんになんて報告すればいいんだろう」

「平和である一方ちょっと拍子抜けっていうか、なんだか気が抜けちゃいますね」

「なにいってるの、油断したらいつ足元すくわれるかわからないわよ」


クイナはジャックに注意を促すと、内心同じ気持ちになっている自分がいるのを感じていた。

後にも先にも行けないもどかしさからか不安を隠せないクイナは気分転換に街に出かけることにした。


「イチゴフラペチーノ一つ」

「かしこまりました」


昼休憩ということもありスイーツ店で飲み物を注文するとそれを飲みながら街をぶらぶらと散歩した。


「クイーンだね」

「そうだといったらどうするの」

「少しお前と話がしたい」

「話?」


クイナはフードを被った男についていくと路地裏の方に向かった。


「実は君をスカウトするように言われてね。どうだ一緒に来る気はないか?」

「そんな誘いに私が乗るとでも。バカバカしい冗談はやめてよ」

「そういうなよ、きっとこちの方が楽しいぜ」

「わけわかんない。そんな話ならこれで失礼するよ」


クイナが立ち去ろうとすると背後から重たい一撃受けてうつ伏せになってしまった。


「なに‥‥さっきまで誰の気配もしなかったのに‥‥」

「そりゃそうだろ。それがこいつの特殊能力だからな」

「くそ‥‥油断したわ」


クイナが気を失うとフードを被った男はクイナを肩に担ぎもう一人の人物と消えていった。


‥‥‥‥


「まだ隊長の居場所はわからないのか!」

「申し訳ございません。いま全力で探しています」

「くそ‥‥何処に行かれたんだ、クイナ隊長」


ジャックは部下たちとともに捜索しながら状況を冷静に整理していた。

クイナ隊長を最後に見た女性いわくイチゴフラペチーノを買っていったということ。

そして路地裏に落ちてあった飲みかけのいちごフラペチーノが落ちていて隊長の唾液が検出されていること


「引き続き調査をしろ!いいか、どんな些細な事も見逃すな。私は協力者の下を訪ねに行く」

「了解しました!」


ジャックは部下たちに報告を怠らないことを促すと、マキたちのいるゲンカの家に足を運んだ。

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