没・プロローグ① はじめまして編
新参者です。
分からないことだらけです。ご指導のほどよろしくお願いいたします。
青春とは都市伝説なのか。
高校生になって最初の秋を迎えた僕、椰戸部人の脳内は疑問符で溢れかえっていた。
――なぜ、校庭に黒いノートが落ちていない?
――なぜ、屋上でスクールアイドルが練習していない?
――なぜ、自己紹介で宇宙人と超能力者を探す変人美少女が現れない?
そもそも、何故に事件が起きない?
想定とは、想像とは違う青春に僕は、はっきり言って混乱している。
正直、夏休みが明けるまでは、何かの伏線かと思っていた。
嵐の前の静けさだと信じていた。
しかし、高校というピカピカした新天地にも目がなれた二学期。冷静に周囲を見渡してみれば、人生の春とは言い難い、灰色の現実が至る所に散らかっているだけだった。
――冷めたら終わりの恋愛ごっこ。
――卒業したら赤の他人に戻る友達ごっこ。
――情熱を持て余した熱血ごっこ。
などの枚挙に暇がない不完全で、不合理で、不細工な日常たち。
将来に、生涯に、人生に、何の爪痕も残さないであろう空白の時間。
自分は青春を謳歌していると主張する人々の顔は笑顔で、楽しそうで、どこか虚ろな目をしていた。
これらが本来の青春のあるべき姿なのだろうか。
否、断じて違う。
青春とはもっと刺激的で、もっと華々しくて、もっとドラマティックなもののはずなのだ。
少なくとも僕が望んだ日常は、憧れた高校生活は、信じた青春は、こんな陳腐なものではなかったはずだ。
では、一体全体、僕が焦がれた理想郷はどこにあるというのか。
その答えは依然闇の中、一向に見つからない。
手がかりすらない。
ならば、自らの手で作ってしまえばいいのでは?
青春を探索する中、ある日、僕は天啓を受けたのだった。
どうやって?
それもまた、闇の中であった。
いつも、評価・ブックマークありがとうございます。
死ぬほどうれしいです。




