冒険者たちです!変態またあらわるんですぅ!?
やってしまった、前回のあとがきを書いてないのに次話投稿とか……まあいっか!
原っぱのなか、冒険者たちが集まっていました。
ただどこか様子がおかしいです。
「…………何人やられました……?」
「すでに十人以上が……そのなかにはCランクも二人います……」
「不味いですね……とりあえず探知魔法を使える魔法使いがいるか確認して来てください」
「わかりました!」
冒険者たちは原っぱのなかで盾持ちを外側に円陣を組み、何かに備えていました。そして指示を出しているのはBランク冒険者のエレオノーラです。
「フルド、ここにいる冒険者以外にもまだカーニバルをくらっていないものがいるかも知れません、探してきてくれませんか?」
エレオノーラは傍らで戦斧を弄っていた同じくBランク冒険者のフルドに頼みました。
「は?なんで俺が」
フルドは目に見えてわかるほどに嫌そうな態度をとって、拒否しようとしました。いや態度こわい、まじで。
「できないならいいですよ。確かにプラントカーニバルに操られている冒険者の半径30メートル以内に入らずにこの大漁にいるプラントカーニバルを抜けだすのはさすがのフルドでもできませ……」
「できるに決まってんだろうが!しゃーねえからやったるわ!」
「では任せました、やられないでくださいね?」
「あんなくそ植物たちに俺がやられるわけないだろうが!」
フルドはそう捨て吐きながら足に力を入れて
「おらよっと!」
ジャンプしました。
文章にすると、
え、なにこいつ、ガキww?
と感じてしまうような文面ですが実際はそうではありません。
フルドはジャンプして円陣の中から盾持ちの大きな大きな、1・5メートルを越える大盾のはるか上を越え、円陣を抜け出したのです。
「じゃ、ちょっくらやってくるからあとで勝負なエレオノーラ!」
フルドは大きな声で叫びながら、プラントカーニバルへと斬りかかっていきました。
「任しましたよフルド」
我が主神よ、願わくば我が友に加護あれ。
エレオノーラはそう願いながら、円陣の防御を高めるべく、周りに指示をだし続けました。
そして十数分後、彼女の元にいい知らせと悪い知らせが舞い込みました。
「報告!報告!円陣の北の方にまだカーニバルを受けていない冒険者が到着しました!」
「本当ですか。それは良かった。……早く円陣の中に!彼らもきっと疲れているでしょう。少し休んでもらわないと」
エレオノーラは思わない朗報に心弾み、疲れているであろう冒険者たちを早く円陣に入らせるようにいいましたが
「それがそうにもいかないのです……彼らの後に続いて多数のプラントカーニバルが多数、およそ40居て今盾持ちがなんとか円陣に入り込まないように踏ん張っているところで彼らを助けようとすると少なくとも一体には入り込まれてしまあます……」
そうもいかないようでした。
「それなら私がプラントカーニバルを蹴散らし……」
「ダメです!エレオノーラさんが抜けると円陣の維持が出来なくなります!自分だってわかってるでしょう?エレオノーラさんの加護、聖なる祝福があるからなんとか円陣を保ててるって!」
「でも……!」
「今、弓使いを集め、円陣の中から攻撃させていますので30分ほどすれば全滅できると思います。彼らには申し訳ありませんが今少し耐えてもらいましょう」
エレオノーラはそれを聞いて顔を少し曇らしました。
ただただ単純に冒険者の身を心配します。
プラントカーニバルがいくら弱くとも魔物は魔物で数も多いのです。彼らの命が散ることもあるかもしれないのです。
「どうしたら……」
エレオノーラは悩みました。彼らの疲労を考えると今すぐ円陣にいれないと魔物に殺られてしまうかもしれない、しかし今円陣を解くと魔力の切れた魔法使いたちに被害が及ぶかもしれない。
かもかもかもかもと軟弱なのだとおもわれるかも知れませんがここは人と魔物との争いが多発する異世界。たらればかもを忘れてしまえばあっと言う間に死神の鎌に首をはねられてしまいます。
エレオノーラが悩んでいるうちに一筋の光が差し込みました。
「エレオ嬢!話は聞きやしたぜ!ならあっしが助けにいきやしょう!」
「……貴方は……!」
「あっしはCランク冒険者のモヒ・カンロというんでさぁ!腕にはちょこっとばかし自信はあるし1・5メートルならギリギリ飛び越えれる高さだもんで円陣を崩さずに乗り越えれるんでさぁ」
「それは本当ですか、なら急いで外にいる冒険者たちを助け……『ちょおっと待ったぁああ!』……はい?」
モヒ・カンロ、前回指示を出していたモヒカンの発言に急いで救援にいかせようとしたエレオノーラを止める声が聞こえました!
その声の主はパンツ一丁で岩の上に立っている赤い仮面をした男でした。
「とうっ!」
赤仮面は岩からジャンプし……
「ちゃ……ぐはぁっ!いったぁあああああ!足折った!足折った!」
そして足を捻挫しました。
そりゃそうです、高さ4メートルを越える岩の上から飛び降りたんですから。骨折?彼の完全なる誇張です。
「レぇえッドぉおおお!?」
「だから俺はやめろといったんだ、あんなところから飛び降りたら絶対に怪我をするからやめとけと」
岩の影から青い影と黄色い影がエレオノーラとモヒカンの前に現れました。
「貴方たちは変態の『変態ではなああい!』……他になにがあるんですか!」
「俺たちはとう……っていった、いった、足いったぁああ!」
「ねえレッド足痛いんだったらいつものやつやらなくていいんじゃない?」
「だ、だめだぞブルー。これを忘れたら俺たちはヒーローじゃなくなってしまう」
「いや別に俺ら誰にもヒーローと思われてないし別に……」
「それでもだ!でも痛いから声だけでやるぞ!」
「やれやれだな全く」
「果てなき闘志、尽きぬ野望!勝って勝って勝ちまくり将来はSランク冒険者になる男、タイマン勝負は任せろ!ブレイブレッド!」
「勝てれば何でもいいじゃない?タイマンバトルとかドントトライ。ハッタリ奇襲、何でも使うやる気の見えないクールガイ。ブレイブブルー」
「ぶれぇええぶぅいいいえろぉおおお!」
「「「われら三位一体!宗教戦隊ブレイバー!!!」」」
森のなかに車がノロノロ進んでいました。
ただそれだけを聞くとああレジャー客かと思ってしまいますが実際に見てしまうとそんなこと思いません。
思えません。
思 え ま せ ん !
だって軍用車のハンヴィーですよ!?
しかもご丁寧にミニガンをこしらえ、装甲もさらに分厚くなっているんですよ!?
それでバキバキと若木を折りながら、ずんずん進む姿を見て誰がレジャー客だと思えるんですか!?
思えたのならそれは日本人ではありません!
ちょっと叫びすぎて疲れましたね。
それはさておいてハンヴィーの中では……
「よーしサオトメー、急ぐわよ!」
「え?何でですか?別にこのままの速度でもあと40分もしたら目的の街にはつきますけど……」
「事情が代わった、プラントカーニバルの群れがイセミヤちゃんたちの街襲っているみたいなのー。イセミヤちゃんも状態異常喰らったみたいだし早くいかないと大変なことになるわよ」
「大変なことって……?」
「多くの冒険者が躍り疲れて養分にされて死んで、最悪街が消える」
「………………!?」
「このまま行っても街の3分の1くらいは無事だろうけどどうするサオトヴェっ……って急発進するなよ!」
「…………」
「聞こえてない?聞こえてない?
ダメだこりゃ。これだからニチアサチーターは困るわ。
人を救うっていくことにがむしゃらになりすぎて、まわりが見えなくなるのよねぇ。
ま、それで助かってるところも結構あるけどね」
先程までのノロノロ進んでいた車は暴走する猪が如く爆走し、イセミヤたちがいる街まで一直線に進みました。
そう文字通りに一直線に……。
ーごんずかっばんっごきゃギーっー
早くもスクラップになりそうな感じですね。
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変 態 戦 隊 再 登 場 !




