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6. それは婚約と言うそうです




エーダリアが倒れてしまった為に晩餐会はお開きとなり部屋に戻ると、ネアは、ディノからあるものを渡された。

擬態をしていない魔物の髪の色をした、綺麗な指輪だ。


真珠色の煌めきのある乳白色半透明で、華奢ながらも僅かに曲線のデザインがあり優美な指輪を思わず受け取ってしげしげと眺めてしまい、ネアは、それからこてんと首を傾げる。



「これは、……………?」

「先程のエーダリアが、侯爵位の魔物が関わっていると話していただろう?君の守護を補強する為に、この指輪を付けていておいて欲しいんだ」

「……………むむ。外れなくなったりしません?」



少し警戒したネアがそう言えば、ディノは少しだけ悲しそうに微笑む。

艶麗な男性にそんな顔をされると堪えるというより、無垢な大型犬を無下に扱うような罪悪感を覚え、ネアはむぐぐっと眉を寄せる。



「それはないから安心して欲しい。ただ、着脱出来るからこそ、外している時は危ういのだと考えておいてくれるかい?」

「……………お仕事でかかわる魔物さんが厄介な方なので、出来れば、この指輪を外さない方がいいのですね?」

「…………エーダリアが話していた魔物には、心当たりがある。実際には白を持つ魔物で、公爵位の者だ。魔術階位とその魔物の器用さは必ずしも一致はしないのだけれど、彼は器用な魔物だからね。念の為に用心しておこうか」

「……………こうしゃくのまものさん……」



さすがに不安になって項垂れると、ディノが少し躊躇い、そっと手を伸ばしてネアの頭を撫でてくれた。


顔を上げると、淡い夜と雪明りに逆光になり、水紺色の瞳が内側から光る水面のように煌めく。


その美しさに見惚れてしまい、ネアは小さく心を震わせた。




「怖い思いをさせてしまってごめんね。……………恐らく、先程聞いた仮面の魔物の件が、物語にある事件だろう。それを解決してしまえば、ここから出られるから安心していい」

「……………ええ。その為にも、お仕事を頑張りますね。ここはとても素敵で、エーダリア様も誠実な方のようです。見ず知らずの土地に迷い込んだにしては、上々の環境なのでしょう。ディノも、初対面なのに、こんな風に私を助けて下さって、有難うございます」

「……………君は、そのような事は苦手かもしれないけれど、私の事はどうか頼って欲しいんだ」



そう微笑んだ魔物は魔物らしいしたたかさで、ネアは、その老獪さをも受け止めて頷く。


勿論ディノにだって、この物語のあわいから抜け出す為の戦略があるだろう。

作中では歌乞いという関係にあるネアが警戒し過ぎて物語が躓くと、結果としてディノの帰り道も怪しくなる。


つまり、物語を終えるまでは、この魔物は味方だと思ってもいいのではないだろうか。



(だから、もしここで、私が……………帰らずに、ずっとこの世界にいたいと告白したら、この魔物はびっくりしてしまうのかしら……………)



そんな事を少しだけ考え、ネアはくすりと微笑んだ。

どうしてネアが微笑んだのか分からなかったらしく、ディノが不思議そうに首を傾げている。


その様子があまりにも無防備で、擬態を解いた髪色の清廉さが雪の精霊のようだ。



(それにしても、ディノは本当に何の魔物なのだろう…………?)



ネアにはよく分からないが、その名称は魔物にとっての本名や住所のようなものなのかもしれない。


本当の名前を知られてしまい、木こりの夫婦に追い払われる悪い精霊の童話を読んだことがあるので、そうして自分が何者なのかを明かすのは危険なことなのかもしれなかった。


受け取った指輪は、ひんやり冷たい。


ネアは少し迷って、右手の指に一度嵌めてみたものの、あまりしっくりこなかったのでむぐぐっと眉を寄せて左手の人差し指に付け替えた。



「……………かわいい」



ディノは、そんなネアを見ているのが楽しかったようだ。


謎にきゃっとなっているので、人間という生き物を見守る違う種族らしい感じなのかもしれない。


きっとネアが、公園で尻尾の毛づくろいをする栗鼠にはしゃぐようなものなのだろう。

そう考えると色々納得もゆき、ネアはきりりと頷いた。


そもそも種族が違うのだから当然なのだが、どれだけ美貌が際立つとは言え、やはり同じような人型をしているので時々魔物との境界線が曖昧になってしまうのだ。




窓の外を見ると、夜の森はきらきらと輝いていた。



中庭の花々も覆われた雪の下でぼうっと光り、こちらの世界の夜は美しい夜のパレードのよう。


ネアは目を瞠って窓の外を眺め、こんなに美しいものであれば一晩でも見ていられると胸を震わせる。


慣れない土地であるし、明日の為に早めに就寝しなければなのだが、あまりにも綺麗な森の様子を遮るのが名残惜しく、カーテンを閉めて寝台に向かう踏ん切りがつかない。


旅先の子供の様にもぞもぞしてると、窓辺に椅子を運んでずっとかじりつきだったネアの隣に、ディノが立った。



「……………ネア。今日は難しいだろうけれど、ここでの生活が落ち着いたら、夜の森に出かけてみるかい?私の傍から離れないようにしなければだけれど、夜の森を眺めることは出来るよ」

「……………いいのですか?」

「うん。君が楽しそうにしていると、……………嬉しいんだ」



一瞬、その男性的な微笑みにどきりとしたものの、ネアは、愛犬家達が飼い犬に飽きずにボールを投げてやっている姿を思い出し、時間を割いて構ってくれるのは、そのような感覚なのかなと考える。


恐らく、ネアがヒトならざるものだと思う以上にディノの方が、ネアを、なぞめいたちっぽけなものという異種感を持って見ているのではないだろうか。



「……………そして、こちらの世界には竜さんがいるのですよね?リーエンベルクは領主館ですし、ここで飼っていたりはしないのでしょうか?」

「ネアが竜に浮気する……………」

「…………浮気、ですか?」

「竜なんて……………」



一瞬、困惑してしまったが、別の犬や猫を撫でてしまった飼い主に対し、浮気だと荒ぶる飼い猫や飼い犬達の話を聞いたことがあったことを思い出した。

言葉選びは失敗しているが、そんな感じかなと考えたネアは、ひとまずその場は受け流してしまう。



なお、この部屋には寝室が二室あり、ディノは隣の寝室で寝るのだなと思っていると、なぜか魔物はネアが確保した寝室の片隅に、どこからか取り出してきた毛布の山を築くではないか。


呆然として眺めていれば、どうやらその毛布を巣材として、巣のような塊を形成して眠りにつくらしい。



「……………不勉強で申し訳ないのですが、魔物さんは、………巣で眠るのですね。そして、契約を交わした戦友とは言え我々は限りなく他人同士ですので、どうぞあちらの寝室にお引き取り下さい」

「ネアが虐待する………」

「解せぬ」




(でも、確かに見ず知らずの場所で眠るとなると、………部屋が離れているのは、危ないのかしら……………?)



時々、ディノは、年長者らしい眼差しでネアに色々なことを教えてくれる。

その姿は無垢な魔物ではなく、人間に叡智を授けるような高位のものという感じがした。


そんな様子を見ていると、彼なりに気を遣って、ネアが安心して眠れるように、さりげなく近くにいてくれているのかもしれない。


異性としてのこの距離感が気になるのだと主張したところで、種族が違うばかりか、ネアが、これ程の男性をそのように意識していると思われるのも気恥ずかしいではないか。



(……………うん。そういう危険はないだろうし、…………このままでいいかな)



きっぱりとそう判断し、ネアは部屋の片隅に出来上がった毛布の巣は気にしないことにした。


いよいよ綺麗でよく懐いた獣のように思えてきたので、その後も一時間程窓の外を眺めてしまった後、寝台に向かう道中で巣からこちらを見ていた魔物の頭を、そっと撫でてやる。


すると、魔物はたいそう恥じらってしまい、巣の中でじたばたしている。

ネアはそんな巣の中を覗き込み、気になっていたことを尋ねてみた。



「ディノ、眠る時には三つ編みは解かないのですか?」

「……………自分では結べないからね」

「あらあら、であれば、明日の朝、また三つ編みにしてあげますので、夜は解いたらどうです?」

「……………三つ編みにしてくれるのかい?」



そんな事を、目をきらきらさせて不安そうに聞く魔物が、一人ぼっちでかさかさだったネアの心を緩めない訳もない。


寝台に上がり、ふかふかの枕にぼすんと頭を乗せた後も、ネアは胸をほこほこさせながら幸せな気持ちでいた。




(ああ、…………同じ部屋に、誰かの息づかいが聞こえる……………)



小さな弟が病気で死んでしまった日から、ネアは誰の頭も撫でずに生きてきた。

両親の死を知らせた電話を受けた朝からはずっと、誰かと同じ部屋で眠りにつくこともなかった。



今朝まではあの広い屋敷に一人で暮らしていたのに、今は真珠色の髪の毛の美しい魔物が同じ部屋にいる。


安らかな夜のあたたかさに、ネアは夢見心地で瞼を閉じた。

その瞼の裏の暗闇にも、美しいウィームの夜の森が現れ、きらきらと輝く。




「……………ごめんね、ネア」




深く優しい眠りの淵で、そう呟いて落とされた口づけは誰のものだろう。

淡い温度をずっと昔から知っていたような気がしたけれど、きっと気のせいなのだ。



(だって私は、…………ずっと一人きりだったもの)



そう考えると、ますますこの美しい世界を手放せなくなりそうで、ネアは、眠りの底の静かな場所で、小さく溜め息を吐き、伸ばしかけてしまった手を下す。



(それが分別というものだわ。私は、私をよく知っている。…………こんな時間を過ごせるだけでも、幸福だと思わなければ)



だから今は、眠りの淵で安らかな気配に酔い、しっかりと記憶に焼き付けた美しい夜の森で揺蕩っていよう。





ゴーンゴーンと澄んだ鐘の音に、ネアは薄っすらと目を開いた。



「……………むぅ」



翌朝、ネアは、リーエンベルクにある礼拝堂の鐘の音で目を覚ました。

昨晩は、思っていたよりもすとんと眠ってしまったようだ。


そして、どうやらこれが、エーダリアから聞いていた起床の目安となる時報であるらしい。



(そうなると、この鐘の音から、一時間後に朝食だから……………)




ぐぐっと体を伸ばすと、昨日の森歩きの疲労感は残っていなかった。


ふと、何かを感じたような気がして指先で唇に触れたが、その感覚はするりと思考から抜け落ちてしまい、首を傾げる。



(……………何か、夢を見たのかな?)



どんな夢を見たのかは覚えていなかったが、目覚めは爽快であったし、華美過ぎない装飾が繊細な、白を基調に淡い水色とラベンダー色で統一された美しい部屋で目を覚ますのは最高の気分だ。


むふんと口元を緩め、いい気分で窓辺に近寄りカーテンを開ければ、僅かに霧がかった早朝の中庭も美しい。


夜のように花々や妖精が光るのは見えないが、それでも充分におとぎ話の中の魔法の庭のようだ。



(………夜明けの光で見るこの部屋も、とても綺麗だわ。…………窓辺には花が活けてあって、部屋もいい匂いがする…………)



いい気分で唇の端を持ち上げたネアは、まずは手早く自分の洗顔などを済ませてしまい、もそもそと巣の中から出て来たディノにおはようと言う。



「おはよう…………」

「あら、もう三つ編みにしてしまいますか?…………ちょっと待っていて下さいね」

「うん……………」



おずおずと差し出されたリボンを受け取り、ネア達を迎え入れるにあたり用意されたらしいブラシを昨晩の内に見付けておいたネアは、宝石を紡いだような魔物の髪を梳かしてやった。


さりさりと髪を梳かせば、ディノは嬉しそうに目をきらきらさせている。


昨日のディノの姿を参考に片側に流す三つ編みにしてやり、ディノが差し出した、ラベンダー色の天鵞絨のリボンを綺麗に結んでやった。



「……………有難う。ネア」

「どういたしまして。髪の毛が引っ張られているところはありませんか?」

「うん。いつもと同じようになっているよ」

「ふふ、良かったです。ディノの三つ編みをしてくれた方は、綺麗な髪の毛の曲線がぺたんこにならないように、丁寧にふんわりと三つ編みにしてたようですね。再現してみると、成程と思ってしまいました」



そう言ったネアに、ディノは淡く微笑んだ。

澄明な水紺色の瞳の瞳に浮かんだ幸せそうな微笑みを見て、ネアは、昨日までのディノに髪を編んでやっていたのは誰なのだろうと考える。


もしかしたらそれは、この魔物にとって大切な人なのかもしれない。



(昨日のディノの、髪の毛を三つ編みにしていたのは、どんな人なのだろう?)



こうして朝の支度を手伝ってやれば、幼気で無防備な面が際立ってしまうが、ディノは、この物語が終わった時にネアが連れて帰れるような天涯孤独な魔物ではない。


いくら話し相手に飢えていたからといって、こうして共に過ごせることに依存し過ぎないようにしようと、もう一度自分に言い聞かせ、ネアは不思議そうにこちらを見た魔物に微笑んで首を振った。





朝食の席に着くと、ネアは、テーブルの上に並んでいるものに目が釘付けになる。


お皿を持って来てくれた給仕妖精の男性が、そんな様子ににっこり微笑み、優しい表情でスープのお皿を置いてゆく。



「……………バターが沢山あります!」



テーブルの上は、楽園と言ってもいいくらいの賑やかさであった。


少しだけ感じていた寂しさも吹き飛んでしまい、ネアは、右から順番に薫香付けのバターに香草と岩塩入りバター、ホイップバターと、カイエンペッパーのようなものの入った赤い香辛料のバターの素晴らしい一皿を凝視する。


あまりの興奮ぶりにエーダリアは若干引いているが、こんなに何種類ものバターを焼きたてのパンでいただけるなんて、まるで夢のようではないか。


おまけに、パンとバターだけではなく、焼いた茄子や栗の乗った手の込んだサラダに、昨晩とはまた違うハムやボイルしてマスタードを添えた親指大の白ソーセージ、小さく切り出されたジャガイモとチーズのグラタン、温かい南瓜のポタージュスープまでが並んでいる。


美味しそうだが重すぎるという料理はなく、グラタンやソーセージなどの量で各自の食事量に合わせてくれている、優秀な食卓だ。

手で割ると湯気の立つパンは、外側がかりっとしていて中がふわふわなのが素晴らしい。



あまりの幸せに頬を緩め、ネアはふと、テーブルを囲む人数の少なさが気になった。



(エーダリア様側には、昨日の優しそうな騎士さんと、その魔物さんしかいないのだわ………)



仮にも領主の朝食の席なのにと思ってしまうが、ネア達がいるから、敢えてこの人選なのだろうか。

もしかすると、本来はもっと大勢で食卓を囲んでいたのかもしれない。



ディノと護衛騎士の魔物は、同じ魔物同士でいつの間にか会話をしていたようだ。

青年姿の魔物が、ディノに礼儀正しくお辞儀をしている姿を見ると、色の基準に当てはめるならディノの方が階位が高いのだろうが、新参者としては不思議な感じでもあった。



「昨晩は、…………ネア。その指輪は、昨日もしていただろうか」



不意に、エーダリアからそんな事を尋ねられた。

その前に何かを言いかけていたようだが、こちらが気になってしまったのだろう。


ネアは、おやっと思ってディノに貰った指輪に視線を落とし、この領主様は男性なのにこのような変化にも目敏いのだなと思いながら、美味しいグラタンをもぐもぐしたまま頷く。



(不特定多数の人達と顔を合わせる領主様だから、そういう変化には敏感なのかな………)



「はい。昨晩、ディノから貰いました」

「そ、そうか…………。まだ伴侶になった様子はないので、婚約の段階なのだろうが、…」

「エーダリア様、何か誤解があるようですが、これは守護の為にいただいたもので、婚約指輪ではありませんよ?」

「いや、魔物は求婚でしか指輪を贈らないのだ。魔物の指輪と言えば、求婚や婚約を示す言葉でもあるくらいなのだから、指輪を贈られた以上はそのような意味だと思うのだが………」



動揺した面持ちでそう言われ、ネアはふるふると首を横に振った。


すると、エーダリアと共にこんな現場に同席してしまった、護衛騎士とその契約の魔物を含めた全員が、南瓜のスープを飲んでいたディノの方をそろりと見る。


こんなに切迫した空気であるのに、全員の視線に気づいたディノは、水紺色の瞳を瞠って不思議そうな顔をするではないか。



「ディノ、…………魔物さんは、求婚でしか指輪を贈らないのですか?」

「そうだね。魔物の指輪は、自身の魔術を切り出すものだから、自分の色の指輪をそれ以外の目的で贈ることはないよ」

「でも、………この指輪は、安全上の理由でくれたのですよね?」

「君に何かがあるといけないからね」

「勿論、婚約ではなく………?」



そう確認を深めたネアに対し、なぜかディノは、ここに来ての突然の老獪な魔物の顔で、柔らかく微笑む。



「君は私の歌乞いなのだから、指輪を贈っても問題ないと思うよ」

「……………む」



どうやらそれで事足りると思ってしまったらしい魔物が、スープをふぅふぅする作業に戻ったのを見つめながら、ネアは、望むような明確な回答が得られなかったことに眉を寄せる。



ネアとて、自分の事を客観的に考える事は出来ているつもりだ。

普通に考えれば、こんなに美しく階位も高そうな魔物が、ネアのような人間を婚約者にする理由などない。



(でも、ディノの様子を見ていると、守護だけが理由でもないみたいな…………)



こちらはさっぱり分からないが、今のやり取りから何か感じただろうかと、縋るような思いでエーダリアの方を見れば、はっとしたように、ウィームの領主は素早く目を逸した。


あまりにも露骨な避け方に呆然としたネアは、とても不自然な方向を見ているエーダリアをじっとりと見つめる。


しかし、上司として共にこの謎に立ち向かって欲しいのだと荒ぶったネアが椅子の上でじたばたしても、朝食が終わるまでの間ずっと、エーダリアと目が合う事はないままだった。




(…………あ、もしかして、それも物語に合わせてのことなのかもしれなかったのかしら………?)




ネアが、そう言えばここでは、物語の作法に合わせて振舞わなけばいけないのだと思い出したのは、デザートの蜂蜜と林檎のタルトを食べてからである。



部屋に戻ってからディノに尋ねてみると、魔物は謎めいた微笑みを浮かべ、君が誰にも取られないようにする必要があるんだよと教えてくれた。













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