警官なんて、重病人の前では
金曜の夜、十時過ぎだったかな?
警官に怒鳴られちゃって。
私、
字が読めるだけで驚かれる人間
なんで、
「車、運転出来るんだ!」
と、当然のように言われます。
全盲ではないのですけど、
私が車運転したらヤバいよね
という自覚があるので、
一生ペーパードライバー
のつもりでいました。
でも、両親が動けなくなってしまって。介護のために父の車を運転するようになりました。
介護って、
親の面倒を見ているだけで良い
わけではないんですよね。親がやっていたことを、全部代わりにやらなければなりません。
父が死んで、母が入院した時、実家で飼っていた錦鯉に餌をやらなければならなくなりました。
実家まで、車で三十分以上かかるんですけど、
生き物だから毎日。
その、餌をやりに実家に行った帰り道、
雨で滑って、センターラインを越えてしまいました。
対向車が来て。
避けることが出来たのですが、畑に突っ込んじゃいました。
以前、雨の日に、父が運転する車に乗っていたら、滑ってセンターラインを越えて、
トラックと正面衝突
したことがありました。
それ以来、
雨の日には、運転するな!
が、父の教えだったのですけど、破ったら、事故を起こしてしまいました。
畑の所有者に連絡先を教えておいたのですけど、示談交渉を有利に進めるために、
警察に訴えられて
しまいました。
警官に、
「明日、署に来い!」
と、怒鳴られたのですが、
行く
と、答えなかったら、
「何故、来れない!」
と、キレられてしまいました。
しょうがないので、小さい声で、
「透析で」
と、呟いたら、
警官が凍りついて。
みるみる顔が青ざめて、無言になりました。
まあ、結局、
「体調のよろしい時に、いつでもどうぞ」
と、警官が声を振り絞って言って来ました。
でも、病院から歩いて5分のところに、たまたま警察署があったので、
土曜の朝、八時前に警察に行きました。
署に入ると、警官がすっ飛んで来て、
「お身体、大丈夫ですか?」
と、私を気付かってくれました。
まあ、私が体調を崩したら責任問題ですしね。
最悪の場合、私にストレスをかけると、脳梗塞を起こして、死んじゃうこともありますからね。
その場合、当然揉み消すんでしょうけど、
その警官は、一生出世できないでしょうね。