赤ちゃんはどこから来るの?byディストピア
「ラジオの前のみんな!こんにちは~歌のおねーさんだよっ!」
「こんにちはっ!歌のお兄さんだよ。」
「今日もラジオの前のみんなと一緒に、世界の秘密を探してみるねっ!」
「みんな、たくさんのお便りありがとう!」
「さて…お兄さん、今日のお便りは誰からかなーっ!」
「えっと、今日は…可愛い女の子からのお便りだよ!やったねお姉さん。」
「わぁい!じゃぁ読んで…。」
ちょっとコレ、放送して大丈夫なの?
まぁ…読んでいくわよ。
「ラジオのお姉さんとお兄さん、こんにちは。」
「こーんにーちはー!女の子のお便りで、お兄さんハイテンションだよっ!」
「私は、今好きな人が居ます…それで調べて欲しい事が有るんです。」
「ふむふむ、青春だねっ!」
「私の世界ってかなり重度のディストピアなんですが、この世界での子供の作りか…
「はいストーップ!…おいマイク止めろ。」
***
しばらくお待ちください
***
「さて…改めてお便りを読み上げるねっ!」
「お兄さんは、ちょっと人生とかそういうのに悩み始めたよ。」
「ほーら、スマイルスマイル、それで要約するとディストピアでの子供の作り方についてね。」
「直球過ぎると思うだろ?これでも表現控えめなんだぜ?」
「今回はちょっと突撃インタビューしてみる事しました!」
「え…?」
「ハイ、という訳で私達は現在ディストピアに居ます。」
「ちょ…ちょっと待ってよお姉さん、ここマジでディストピアだよ。」
「すいませーん、そこのお嬢さん!ちょっと聞きたい事が有るんですがお時間宜しいですか?」
「ハハッ…コイツ話聞かねぇ、そして何のためらいもなく女の子に聞く度胸がヤバいよ。」
「子供ってどうやって作るんですか?」
「直球過ぎワロタ…って工場で作るんですか?」
「え…この世界って工場で人間を作るんですか?」
「なるほど…幼児は死亡率が高いから、十歳くらいの人間をいきなり作るのか。」
・・・つまんない。
「え?」
「ねぇ、お嬢さん…人間って別の方法でも作れますよね?」
「おい、ちょっと。」
「あ、その反応…理解してますよね!ですよね!
そういうのって世界が崩壊したって無くならないですよね!」
「おい、おいって。」
「なによもう、お兄さんったら焦らなくても3人で…」
【こんにちは、市民管理局です。「世界が崩壊した」などという虚偽の吹聴は反逆です。】
「あ。」
「ラジオの前のみんなは、自分の世界のルールに違反しちゃダメだぞっ!
それじゃ、この番組は今回で最終回です、今までご視聴ありが【レーザー音】
終われ