「知ったかジブリ。」
特に無し。
「あっ!猫のおいちゃんっ!」
「お兄さんだっ。 笑
ね、まみちゃん、パパ居るか?」
「あぅー、おいたーん、、、」
「お?なんだ?
下のチビ?喋ってる! 笑」
「チビじゃないよ!
ゆみちゃんだよっ!!!」
「お?そかそか、笑 …あ、
なー、パパはおらんのか?」
連れの家に久々に寄ったんだが。
上のお姉ちゃんは既に園児となり
下のチビはトテトテ歩いて
なんか喋る様になっていた。笑
人の子ってのは、
なんだか大きくなるのが
早く感じるわ。
「ねー、おいちゃん、ジブリ見る?
でぃーぶいでぃーあるよ?」
「あうぉー?」
「いや、おいちゃん、
今、お仕事の帰りでさ、、、」
「ねー、おいちゃんはさー
ジブリの中で何が好き?」
「なにがしゅきー?」
「…は?ジブリ…?
えーとえーと?
ハウルのすごい城???」
「きゃー!!!!!!
あはははははー!!!!!
ママーっ!!!!!!
猫のおいちゃんがねー!
ハウルのすごい城だってーw」
「ちゅごいちろだってー!!」
えー?!何か違ったかー?
汗))))))))
「あら、猫ちゃん! 笑
ハウルのすごい城が
なんだって? 笑」
「いや、…令二は? 笑」
「釣りに行って、
まだ帰らないのよ、
でもさっきメール来たから
もう直ぐ戻るわ。
上がって待ってたら?」
「家主不在の家に
男が上がり込むもんじゃねぇって
くそじじいに教わったから。笑」
「あ、そだったね、 笑
相変わらずね。
…ねぇ、、、また、痩せた?」
この人はずっと以前、
俺の事が好きなんだと
随分前に人伝に聞いた。
俺はその気持ちに答える事が
出来なかったから
知らない振りをし続けた。
今では友人の奥さんだ。
何となく、
いつも気遣ってくれる。
でもそれは、もはや、
昔、好きだった男に対する
なんちゃらとか云う
ちっぽけなモノでは無くて
何と云うか、…人間愛、みたいな…。
その日は友人には会えなかったが
円満な家庭の幸せってやつを
少しだけ、分けて貰った気がした。
そして、今、
今年初めての、
ホタルを見たんだ。