4.
それから2週間後の、2月中旬の昼間。
1ヵ月後に結婚披露宴が行われることになっている大宴会場にて、紫乃を主役に食事会が開かれていた。
500人あまりの出席者は全て女性だ。そのうちの350人ほどは、披露宴への出席を諦めてもらった女性たちで、あとの残りは、紫乃が始めから披露宴に招くことを諦めていた友人たちや、妹たちを通して仲良くなった少女たちである。
披露宴の当日は丸いテーブルを囲んでの食事となるが、本日は、正餐形式よりもずっとくだけた、ビュッフェ形式の立食パーティーとなっていた。丸いテーブルの代わりに……というのも変な話だが、会場のあちこちには、先日紫乃が見せてもらった58着のウェディングドレスを着せられた58体のマネキンが設置されている。
マネキンの横には、紫乃が、そのドレスを実際に着てみたときの写真も飾られていた。どれも紫乃にとっての一生の思い出になるほどの出来ばえとなった写真ではある。だが、これを用意するのは大仕事だったのだ。披露宴の本番そのままに、完璧な化粧を施し髪型を整え、それぞれのドレスに合わせたベールやアクセサリーなどの小物まで、あれこれ試して選び抜いた上で写真を撮る。それを58着分。大学の試験後の一週間は、ほどんどこの作業で潰れた。
紫乃の努力の甲斐もあって、飲み物や食べ物を手にした招待客たちは、マネキンと紫乃の写真を見比べながら大いに盛り上がってくれているようである。そんななか、紫乃はといえば、あちらこちらで女たちに捕まっては、話の輪の中に引っ張り込まれていた。
「まあ。このドレスも素敵ねえ! ねえ、紫乃さん。このドレスになさいませよ」
ひだがたっぷりと入った芥子色のドレスを着た夫人が紫乃に勧めたのは、腰と肩口に限りなく白色に近いピンク色の花を模した大きなリボンがあしらわれた、その飾り以外は非常にアッサリとしたドレスだった。 このドレスもそうだが、これまでに紫乃が推薦されたドレスの傾向から推測すると、どうやら、彼女は、少し大胆で、かつ大人びたデザインのドレスが似合うと思われているようである。
「わたくしも、このドレスは、とても気に入ってますの」
紫乃は、心から夫人の意見に賛同した。
「それよりも、伊藤さまの奥さま。このたびは、こちらの不手際で、大変申し訳なく……」
「ああ、お侘びなら、ここに来る前に充分に聞かせていただきましたよ。それよりも、こんなに楽しいお席に招待してくれて、ありがとう」
「そうそう。披露宴で、オジサンたちの面白くもないスピーチを聴かされるよりも、ここで、皆さんと賑やかにおしゃべりしながら、ドレスを選ばせてもらうほうが、ずっと楽しいわ」
ラメいりの濃紺のドレスとまとった女性が、はしゃいだ声で辛子色のドレスの夫人に同意した。そして、ふたり一緒に惚れ惚れと会場内を見回しながら、「とはいえ、こんなに沢山あると、迷っちゃうわねえ」と、楽しげに顔を曇らせた。
「それにしても、ウェディングドレスのお色直しを何度もなんて…… さすが六条社長は、やることが派手ですわねえ」
夕焼けを思わせるオレンジ色のグラデーションが美しいドレスを身につけた女性が、大仰に感心してみせた。その声の中に『成金六条家』への軽い侮蔑の響きを感じ取りながらも、紫乃は笑顔で無視することにした。
「昨今は繊維業界が非常に厳しい状況に置かれていますからね」
曖昧な微笑みで応じる紫乃の代わりに、いつの間にか紫乃の背後に立っていた弘晃の大叔母でもある元東栄銀行会長夫人が重々しく口を開いた。
「国内でもこんなに素晴らしいドレスが作れるのだということを皆さまに知っていただくことができれば、繊維・衣料メーカーさんにとって非常に励みになるだろうから、弘晃と紫乃の披露宴では、是非とも、国内で活躍するデザイナーによって作られたウェディングドレスを使ってほしいと喜多嶋紡績の会長からお話をいただきましてね。それなら是非にと申しましたところ、張り切った会長が沢山のアパレルメーカーにお声をかけてくださったのですよ。そうしたら、なんとまあ、紫乃のウェディングドレスばかりがこんなに集まってしまいましたの。でも、どう頑張っても着替えたところで、紫乃が披露宴で着られるのは10着が限界でございましょう? とはいえ、どのドレスもこんなに素敵なのに、無駄にするのなんて、もったいない話じゃないですか? それで、披露宴で着るドレス選びも兼ねて、皆さまにもご覧いただこうと思いましてね。なにしろ、ここに集まってくださった皆さま方は、オシャレ上手で目の肥えた方が多うございますから」
「まあ、そうでしたの。わたくしたち、責任重大ですわね」
大叔母によってさりげなく持ち上げられた女たちが、顔を赤らめながら華やいだ笑い声を上げた。
「ええ、どうぞ、よろしくお願いします」
『すべては、大叔母の言うとおりでございます』というように、紫乃は、女たちに向かって品の良い笑顔でうなずいてみせた。
大叔母が話したとおり、紫乃が披露宴で着るドレスは、この会に出席した女性たちによって選ばれることになっている。各自の持ち票数は20票。 気に入ったウェディングドレスを見つけたら、そのドレスの横に設置されている投票箱に、予め20枚ずつ配られているカードを入れる。20枚のドレスに1票ずつ投じるのも1枚のドレスに20票を投じるのも、各自の自由である。投票の結果、獲得票数が多かったドレス10枚が優秀作品として選ばれ、そのうち上位8枚のドレスを、紫乃が披露宴で身につけることになる。
「では、じっくりとドレスをご観賞くださいましね。もしも気に入ったドレスがございましたら、傍にいるデザイナーに言葉をかけて差し上げてね。きっと、これからの励みになるでしょうから。明日の日本のファッション界は、皆さまの双肩に掛かっておりますのよ」
大叔母は、女たちを焚き付けるだけ焚き付けると、紫乃を連れて話の輪から外れた。
「なんだか騙しているようで、気が引けますね」
話の輪から外れた紫乃は、後ろを振り返りながら、大叔母に囁いた。
「騙すなんて人聞きの悪いことを言わないの。ほんの少しだけ話が違うだけですよ」
まったく悪びれた様子も見せずに、大叔母は端然と微笑んでいる。さすが弘晃が密かに妖怪扱いしている大叔母さまだけのことはある。これしきのことでは良心の呵責を感じないようだ。
先ほど弘晃の大叔母が語った話の中には、幾つかの誇張と嘘が含まれている。
今日のこの会が開かれるまでに至った経緯を順序立てて正確に説明するのであれば、話の発端は、『繊維・衣料メーカーを励ますため』でも 『明日の日本ファッション界のため』でもなんでもなく、大叔母の説明の中には一度も登場しなかった弘晃にあった。
『長時間に渡る披露宴の間に、病弱な弘晃が、いかに自然に効率よく休憩を取るか?』
話は遡って、12月の下旬。
紫乃が考えても妙案が浮かばなかったこの問題を、弘晃は、まずは茅蜩館ホテルの真面目な黒縁眼鏡くん……松雪に相談した。先日やってきたときの松雪の口ぶりから判断するに、彼は弘晃の体がひどく弱いことも知っているようだったし、口も堅そうだと見込んでのことである。
相談された松雪は自分では解決策が浮かばなかったようで、最初に打ち合わせにやってきた梅宮に助けを求めた。数日後、松雪に伴われて中村家にやってきた梅宮は、「お色直しを増やしてはいかがでしょう?」と弘晃に提案した。
お色直しが増えれば、着替えのために紫乃が披露宴会場を退出する回数が増える。花嫁の紫乃と一緒に弘晃が退出すれば、彼が頻繁に席を空けたとしても、それほど不審に思われずにすむだろうというわけである。
6時間もかかるかもしれない言われている披露宴の最中に1時間に1回の休憩を入れるとすれば、必要となるドレスは全部で6着だが、予定を大幅に超過したときの用心として8着は必要かもしれない。弘晃の体調がかなり悪い場合に備えるとすれば、その予備として、あと2着はあったほうがいい。花嫁の退場のタイミングは、予定されているスピーチの進行に合わせて行えばよいだろうと梅宮は言った。
ただ問題がないともいえない。
「お色直しというのは、花嫁さまの自己満足的な意味合いも強うございますから」
梅宮が苦笑いを浮かべた。
後から話を聞かされた紫乃としては、弘晃を守るためなら、孔雀のごとく振舞って招待客の失笑を買うことぐらい何でもないことだった。だが、弘晃も、そして、両家の家族も一族も、紫乃に道化の真似などさせるつもりはなかった。皆で頭を捻った結果。誰かが、「お色直しを頻繁に行うのは決して紫乃の本意ではないと招待客に思わせればよいのでないか」と言い出した。
「例えば、ドレスそのものに話題性を持たせる……とか?」
では、話題性のあるドレスとは、いったいなんだろう?
「例えば、黄金のドレスとか、全身にダイヤモンドを散りばめたドレスとか?」
紫乃の父親から、成金ならではの提案があったが、これは息子の和臣から即行で却下された。
「お色直しが8回ってだけでも恥ずかしいのに、その上、黄金のドレスはあんまりでしょう? 紅白歌合戦じゃないんだから」
普段は姉のことを馬鹿にしてばかりいる和臣ではあるが、姉を馬鹿にしていいのは自分だけ、多くの人から姉が笑いものになるのは、彼には耐えがたいことなのである。しかし、その和臣にしても、良いアイディアがあるわけでもない。
そこで弘晃は、もうひとりの助っ人を頼むことにした。森沢である。
森沢は、日本有数の紡績会社であり化粧品会社も経営している喜多嶋紡績の経営者一族のひとりであり、父親は子会社の社長。本人も、いずれは父親の跡を継いで喜多嶋グループを盛りたてていくことを期待されている。ファッションに詳しそうな彼ならば、きっと弘晃の相談に乗ってくれるに違いない。弘晃が電話をしたその日の夜、森沢は、まるで数年来の友達のような気軽さで中村家にやってきた。
話を聞き終えた森沢は、思いついたことがあるので少し検討させて欲しいと言って、その日は帰っていったが、数日後に、このウェディングドレスコンテストの企画をもってやってきた。
衣料品メーカーは、社内に多くのデザイナーを抱えている。いわゆるアパレルデザイナーと呼ばれている人々のことであるが、彼らは、優秀なデザイナーであるものの、予算や流行などに縛られ限られた条件の下で服を作ることを強いられている。
たまには好きな服を好きなように作りたい。そんなストレスを溜めがちなデザイナーたちのために、とある衣料品メーカーでは、1年に1度、社内デザインコンテストを実施している。年毎に異なるテーマを決め、そのテーマに沿ってデザイナーたちが自由にデザインした服を出展し、展示された服に社員たちが投票して順位をつけるのだそうだ。最優秀作に選ばれた者は来期のチーフデザイナーに抜擢される可能性もあるというので、コンテストは、毎年、大変な盛り上がりを見せるという。いわば社内限定のお祭りである。
そのお祭りを利用させてもらおうと森沢は考えた。『今回は、ぱあっと豪華にウェディングドレスのデザインコンテストをしませんか? 優秀作品を披露宴で使わせてくれたら、六条家の後援のもと、喜多嶋の倉庫にある最高級素材を好きなだけ使うことができますよ』と、森沢が言ったら、相手の会社は喜んで話に乗ってきた。そのメーカーにしてみれば、少ない予算で豪華なお祭りができることが嬉しいことである以上に、上得意客となりうる金持ちの有力者やデパートやホテルなどを傘下に持つ鉄道会社の社長などが大勢やってくる披露宴で、自社のドレスを披露できることこそが有難いチャンスだった。もしかすると、この披露宴をきっかけにして、大きな商談が舞い込んでくる可能性だってある。
「30着ぐらい集まるようだよ。その中から紫乃さんが好きなのを選べばいいさ」と、当初の森沢は、かなり気楽なことを言っていた。
その程度だったはずの話を大きくしたのが、紫乃の父親と弘晃の親戚たち……特に彼の大叔母であった。その頃、彼らは、招待客を500人減らすための最終決断を迫られていた。
残る削減数は350人。
それだけの招待客を手っ取り早く減らす方策が、彼らにないわけではない。夫婦での招待を予定しているうちのひとりを削ればいいのである。そうすれば、400人ばかりをあっという間に削減できる。夫婦のうちのどちらを結婚式に呼ばないかといえば、それは当然夫人のほうになるだろう。なにしろ、この披露宴はビジネスなのだ。
「犠牲になるのは、いつだって女なのよね」
そろそろ招待状を発送しないと4月の結婚式に間に合わなくなるので、弘晃の大叔母は、大いにむくれながらも、この決定を受け入れるしかなかった。とはいえ、彼女は旧中村財閥一族の女性の頂点に立つ者である。立場上、いつまでもむくれているわけにもいかなかった。
「みなさま、紫乃たちの結婚式を、それはそれは楽しみにしていらしたのに……」
このまま放っておけば、披露宴の招待状が届けられたときに、いかにも人数調整で招かれなくなった夫人たちが大叔母以上にむくれることは確実である。招待客リストから外された女たちの機嫌を損なわないよう、大叔母は、彼女たちに対して、なんらかのフォローをする必要に迫られていた。彼女に言わせれば、男性社会は複雑で立派で偉くて大変なのかもしれないが、女性だけの社会だって、面倒くさくて繊細で複雑怪奇で大変なのである。
とにかく、女たちがお祝いの席から仲間外れにされたと思わないように、弘晃と紫乃をお披露目する機会を別に設けようと、大叔母は考えた。
「できれば、結婚式よりも早いほうがいいわね」
そうすれば、『謎の御曹司』こと弘晃を、男たちよりも先に女たちに紹介することができる。『なんといっても、珍しいものは、早く見た者の勝ちだから』と、大叔母にかかっては、弘晃も珍獣扱いであった。
「でも、オバサンたちの毒気に当てられたせいで、披露宴の前に弘晃が倒れてしまっては、元も子もないわよねえ……」
それに、弘晃だけでは、パーティーの呼び物としては、いささかインパクト不足でもある。
ウェディングドレスのコンテストの話が大叔母の耳に入ったのは、そんなときだった。
「ウェディングドレスのコンテスト? そのアイディア、わたくしが、いただきますよ!」
大叔母が高らかに宣言すると同時に、弘晃と森沢の若造2人組は、自動的にこの企画の運営権を失った。
大叔母は、若輩の森沢では心もとないと思ったのだろう。当時長野にて療養中であった森沢の祖父にも協力を求めることにした。喜多嶋紡績会長は喜んで大叔母の求めに応じ、彼の鶴の一声で、コンテストに参加する企業が大幅に増えた。(ちなみに、外出を禁じられている祖父は病院から心当たりに数本の電話をかけただけ。祖父の身代わりとなって弘晃の大叔母にこき使われたのは、やはり森沢だった)
ドレスの出品は1社につき3点までとする。
優秀作品には、豪華商品及び破格の賞金(出資者は、もちろん六条源一郎である)が与えられる。
最優秀作品は、日本中で一番目立つところにあると言われている、銀座の中村系列のデパートのショーウィンドウに一ヶ月間展示されるだけでなく、茅蜩館ホテルの来期のウェディングフェアのパンフレットの表紙にも採用されることになる。最優秀作品賞を得たデザイナーが所属している会社には、その会社の商品専用売り場一区画分を、デパート内の好きなところに一年間無料で設置する権利が与えられる。
尚、本コンテストの経過と結果については、某女性誌にて、詳細に取り上げられることになっている。
等々…… 大叔母は、コンテストの出品条件を厳しくし賞品の価値を増やすことで、参加企業のやる気を引き出すことに成功した。こうして、とある企業内でのローカルなイベントに過ぎなかったコンテストは、関東近県の30社あまりのアパレルメーカーがプライドを賭けて戦う戦場へと化したのであった。
1週間足らずでコンテストの計画を軌道に乗せてしまうと、大叔母は、披露宴の出席を諦めてもらうことになった女性たちの中から、へそを曲げられたら特にやっかいそうな者を50人ばかり選びだした。そして、刷り上ったばかりの披露宴への招待状と、紫乃たちの結婚祝いも兼ねたウェディングドレスコンテストへ招待状を携えて、彼女たちの家を訪問した。
大叔母自ら彼女たちを『お誘い』するためである。
その時、大叔母は、茅蜩館ホテルの宴会部長である梅宮を同行させたようである。ちなみに、披露宴だけでなく、このパーティーのホテル側の運営担当者も梅宮である。梅宮に不信感を抱いている紫乃としては、ケチのひとつもつけたいところではある。しかしながら、残念なことに、どんなに探してもアラひとつ見つからない。食事も飲み物も給仕たちの振る舞いも、なにもかもが行き届いている。紫乃でさえ認めないわけにはいかないほど、このパーティーの運営は完璧だった。
「でも、葉月おばあさま。よくあんな人に任せる気になりましたね」
ちょっと頼りないようだけれども真面目そうな松雪のほうが、ずっと信頼できそうなのに……と、紫乃は思う。
「あら、紫乃ちゃんは、彼が気に入らないようね。梅宮さんに、なにかされたの?」
「されたじゃないですか。わたくしたち、梅宮さんが安請け合いしたせいで、こんなに大変な思いをしているんですよ」
「梅宮さんが、安請け合い?」
なにがおかしいのか、大叔母が吹き出した。手にしているシャンパングラスの中身が小刻みにゆれる。
「梅宮さんは、安請け合いなどしていませんよ。もっとも、梅宮さんの名誉のために言っておけば、間違って1700人の予約を受けてしまったのは、彼ではなくて別のスタッフです。梅宮さんは、厄介ごとの尻拭いに回されただけですよ。本当なら、わたくしたちも後は梅宮さんに任せておけばよかっただけたっだのに……。弘晃さえ邪魔しなかったら、わたくしたち、きっと、こんなに大変な思いはしなかったと思いますよ」
大叔母は、紫乃とは正反対のことを言って微笑んだ。
「それは、つまり、弘晃さんさえ招待客数の変更を申し出なければ、梅宮さんは1700人での披露宴を立食ではなく正餐形式でしてくださるつもりだったってことですか?」
「ええ、そうです」
「でも、どうやってですか?」
「さあ。でも、ここは茅蜩館ですもの」
「は?」
「その話は、また今度ね」
大叔母は紫乃の腕を軽く叩くと、ふたりの方を見ている女性たちに彼女の注意を促した。
「さあ、もうひと頑張りするしましょうか?」
大叔母は、励ますように紫乃の背中に手を添えると、女たちのほうに向かっていった。
紫乃と大叔母の頑張りのおかげで、この日のパーティーは大成功を収めた。




