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プロローグ
青く、雲ひとつない晴天な空。
教室の窓から入ってくる風は、6校時の俺の眠気を飛ばしてくれる。
だが、隣の席から小さないびきが聞こえてくる。
多分、親友だろう。
暖かく気持ちのいい風が吹いていようと、親友は寝続ける。
その親友の寝顔を見ると、何だか心が落ち着く気がした。
また、暖かく気持ちのいい風が吹く。
その時、胸騒ぎがした。
「いつもは、ないのに」
何かあるんだろうかと俺は思った。
気のせいかと自分に言い聞かせ、普通に授業を受けることにした。
これから大変な事が起き、俺と親友の平凡ライフと平凡人生が変わることも知らずに・・・