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異世界の死化粧師  作者: 死化粧P
メモ
9/49

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「~♪」




「はっ、は~、はぁ~」




 携帯のアラームが鳴って、起きて、アラームを解除するまでの工程、その工程を銃の早撃ちの如くこなす義嗣。その影響から心臓がバクバクするので胸を抑えている。




「大丈夫?」




「大丈夫だ」




 心配そうに義嗣の表情を伺う紅暗。だが、本人は、呼吸を整えるのに意識を向けている。




「どうしても、昔の癖が抜けなくてね」




「そう」




「まあ、昨日の疲れもあったのかもしれないけど」




「それじゃ、ギルドの依頼は明日にしましょう。」




「そうだね。宝石を換金しなきゃだめだし」




「~♪」




「はい、紅暗です。」




『もしもし、エトファです。』




「どうしたんですか?」




『義嗣に、携帯の機能を教えるの忘れてたの。』




「あっ、スマートフォンの方のですね」




『ちょと、今日は忙しいから空けられないの。』




「わかりました。」




『じゃ、よろしく、紅暗』




「はい、失礼します」




「携帯の使い方ね」




 義嗣は、紅暗の電話の内容を聞いてふと思った。すこし、携帯をいじっておこう。そう思うと行動は早く、いろいろといじってみた。




「ふっ? 異世界なのにネットできるのはなぜ?」




 スマートフォンの方をメインで1回線契約をしていたので、折りたたみの方はネットが使えないのは当たり前だが、どうやらこちらは前の世界の性能を維持しているようだ。全然使わないカメラの機能以外は。




「準備が出来次第、換金にいきましょう」




 そう言って、紅暗は着替え出した。義嗣は、目の前で着替える紅暗に羞恥心はないのかと思いながら着替える姿を見ていた。昨日から見ていた通り、エトファより引き締まった腰のラインや胸に目が行く。




「何、私の着替えを見てるんですか? 義嗣、抱きたいのなら抱きたいと言ってください。別に遠慮しなくてもいいですから。私は、義嗣の従者なんですよ?」




「今は、いいよ。じゃ、俺も着替えるわ」




 義嗣は、着替えが終わり、受付で換金を済ませる。宝石の換金すらギルドでやってくれるのは便利だが、フィージェルは休む必要なないのだろうかと、昨日も今日も会ったので不思議に思った。




「150万ミラか、原価は110万円だから儲かったのか?」




「まあ、無駄遣いしなければ、働かなくても3カ月は暮らせるわね」




「それは何より。……?」




「どうしたんですか?」




「いや、この後ろから声がしたんで」




「この後ろは演習場ですね。ちょっと見ていきますか」




 そう言って、紅暗は扉を開ける。すると、1組の親子が剣の稽古をしていた。




「はぁぁぁぁぁっ!」




「やぁぁぁぁぁ」




「おっ、中々やるな」




「当たり前だい。早くお父さんと一緒に探索に行くんだ」




「ははっ、何甘っちょろいこと言ってる。そんなんじゃ、スライムすらまだ倒せないぞ。お母さんの探索の感も取り戻すのとどちらが早いかな」




「むっ、直ぐに追いついてやる!」




「ふふっ、よし、これで最後だ。一撃思いっきりこい」




「うん」




 最後の一撃で、少年の剣が父親にはじかれたことを見届けた義嗣はその場を去ることにした。




「……そろそろ行くか」




「はい」




「せっかくですから、買い物に行きます?」




「いや、携帯の説明が終わったら寝るつもりだけど」




「じゃ、今から教会の方へ行きます」




「教会? 何で? その場で教えてくれるわけじゃないの?」




「それは、まあ……行きましょう。あっちにはシャワーあるから」




「臭う?」




「まだ、1日ですから大丈夫だと思いますけど」




「まあ、ちょうどいいか。頭すこしかゆいし」




 数十分歩くと、宮殿並みの聖堂のような場所に着いた。




「こっちが、私と葬祭の神の教会です。それで、そのそばにある家位の教会が、葬祭の神から義嗣に与えるものです」




「……俺に、異世界でも……やれというのか」




 義嗣の目は、シュエンに来た直後のように、死んでいた。




「無理やりやれってのはないと思いますよ。エトファさんは、義嗣に相当惚れこんでるだけですから」




「えっ、惚れこんでるって」




「だって、今後ろでチラチラと除いてますよ。仕事ほっぽり出して。はぁ~」




「仕事、神がサボるって結構おおごとじゃないか?」




「そうですね。でも、さすがに従者になってもエトファさんの仕事を手伝うのは嫌ですよ」




「そう。俺は仕事をもうできればしたくない」




「そうですか。まあ、シャワーを使うだけでもいいんじゃないですか? それと、ここはその携帯と指紋、虹彩認証で入ることができるんで、基本的に入れるのは、私とエトファさんと義嗣だけです。それ以外の方は入れませんし、入れようとすると直ぐにはじかれますから」




「はい」




「後、その携帯には念写の機能がついてると思うんで、写真がないこの世界でも大丈夫なはずです」




「それは良かった」




「じゃ、戻りますか」




「ああ」




『~♪』




『小さな教会を手に入れた』




□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:宮下義嗣


レベル:1

職業:探索者

職種:民俗学


信仰神:葬祭の神

クラス:クシャトリア

称号:神を従えし者、教会所持者



筋力:7

体力:7

速度:100

魔力:100

知力:45

器用:45

精神:20

運勢:40


特技:

混乱上昇、記憶力低下、コミュニケーション能力低下、プログラミング、思考力低下


特記事項:

紅暗がそばにいることにより、全てのマイナススキルを緩和する。



現金:なし


アイテム袋:


■前の世界の持ち物

ビジネスバッグ、仕事用のノートと書類、クリアフォルダ、うがい薬入り喉飴、栄養剤、風邪薬、コムラガエリ用(足つった時)薬、洗顔シート、筆記用具、煙草、ライター、胃薬、折りたたみ傘、iP○d、コート(ナイロン製薄くて安いものと、取り外し可能な2枚重ねのコードで高いやつの2着)、スーツ、マフラー、眼鏡、着替え。


■異世界の持ち物

宝石、携帯食料、飲み物、銃弾


折りたたみ携帯の転送登録:

スーツ、宝石、携帯食料、飲み物、栄養剤、銃弾



装備:


武器:折りたたみ式携帯、日本刀(チタン等の合成金属製)、ハンドガン(12発装填)

胴体:防弾刃ジャケット(黒)

足:グラスファイバー製プロテクター(黒)

腕:グラスファイバー製プロテクター(黒)


アクセサリー:時計、眼鏡



□□□□□□□□□□□□□□□□□


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