表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の死化粧師  作者: 死化粧P
初心者迷宮探索編
49/49

生存報告も兼ねて投稿。

 その、してはならない失敗と、目の前で殺されてしまった人間……だったものを見た俺は、考えることを放棄した。



 目の前に死が迫っていることも、原始的な恐怖も、敵わないものがある。それが、絶望や喪失感。



 それが、日常と化している俺の仕事だったエンバーマー、その仕事から数年離れてぶり返した感覚ともいうべきもの。



「まだ、こちらに来てはいけませんよ」



「……法王」



「今回は私が力を貸します。ですけど、わかっていますね」



「ですが、もう、俺には……」



「後ろを見てみなさい」



「……っ、ラシアとイシー……エクシーラ」



「いいですね」



「はい」







 元の世界で、エンバーミングを施した法王にとって、俺は特別な存在らしい。歴代の法王の中でもエンバーミングを生前にお願いできる人物に会うことができたのは十代近く前の法王だという。



 法王のエンバーミングする特殊な司祭、別名信愛の騎士という。シュエンに来てこの称号を得たときは、驚き、そして悲しくなった。俺はここでもエンバーミングをしなければいけないのかと。



 俺が、高校の修学旅行の時に、日本に来日した法王と偶然出会ったのだが、その法王が自分の目の前まで歩いてきて、法王が自らの法衣を裏返しその法衣を俺に着せた。、俺の足元で、自らひざまずいた時は凄かった。なんせ、周りのカメラマン、記者、SPともども動けなかったのだから。



 そんなこんなで、家族は忙しく、俺は、エンバーミングの初実践を法王で行うという、素晴らしくプレッシャーになるエンバーミングを法王の国で行うこととなり、宗教に入っていないのに法王よりも偉い立場になってしまった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ