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異世界の死化粧師  作者: 死化粧P
初心者迷宮探索編
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第18話

「はぁ」


 俺は、初心者が入る迷宮の入り口の側でため息をついた。紅暗は、側にはいない。いや、すぐ側にはいる。神界と呼ばれる神の住む世界に戻っているらしい。なので称号の恩恵であるマイナススキルの緩和がないのだ。


 つまり、やる気が出ない。


「ヨシツグさん?」


 今、俺の側にいるのは、青い髪の自分より10歳以上年下の少年だ。俺よりも体格が細く、身長も低いが、身体能力は高い期待の新人らしい。初めて迷宮に入る人向けの迷宮なので、探索者からは始まりの迷宮と言われているが、正式名は「受付の迷宮」らしい。


「ああ、すまない。迷宮の名前が変な名前だったので、少し気が抜けてね」


 この迷宮は比較的弱い魔物しかいないので、レベル1でもペアを組めば余程のことが無い限り大丈夫らしい。それに加えて、この受付の迷宮は、神々の力で探索者を守っているらしく、瀕死の状態になると強制的に迷宮の入り口に戻るらしい。


 一様、迷宮内では洞窟のような箇所もあるらしいので、デザートイーグル面倒なのでイーグルを持つ。迷宮で最適なのは、携帯の銃のモードなのだが、いくら強化しているとはいえ携帯だというのと壊れたら自分では修理不可能なので却下、そして刀は狭いところだと取り回しが難しいと聞いている。


 イーグルの方も、天然ガスが充満していれば大変宜しくないことになるのだが、そこは便利な携帯があるので大丈夫だ。


「じゃ、行きましょう」


「ああ」











 迷宮の中は、洞窟らしく暗い。松明とか明かりになるものは買ってないので、携帯のバックライトでも使おうと思ったが……


「我が道筋に光を灯せ「ライト」」


 少年が魔法を使えるらしく、周囲は少し明るくなった。


 迷宮に入る前に自己紹介をしたのだが、未だに俺は少年と呼んでいる。まあ、名前忘れただけなんだが、もう一回聞くのも面倒なのだ。


「おっ、モンスターだな」


「はい」


「俺が先に飛んでいる奴を攻撃するから、その後は任せる」


「はい」


 少年と話し合って決めた戦闘スタイルだが、少年が接近戦担当の前衛、俺は基本的に遠距離攻撃の後衛だが、たまに接近戦をこなすような感じだ。それで、フレンドリーファイヤと言われる敵見方区別なしの攻撃を避けるために、初撃等先制攻撃は俺がやる。


 1回ギルドの訓練場で試し打ちをしたのが起因になっているが、味方も殺せる威力の銃ってどうかともう。イーグルだから威力もそれなりにあるのだろうと、左手で撃ったが、手首痛めた。動いても的には当たったので外すのはあまり心配ないとは思う。


 でも、的が問題で、初心者の剣士志望、騎士志望の人がよく装備する鎧のスティールメイルが貫通して吹っ飛んだ。なので、弾に込める火薬の量を減らしてはいるが、試し打ちしてないし、慣れてない。


 じゃ、何で、そんな大事なことを確認しないまま迷宮に入ったかというと、俺も他の冒険者と同じで、がむしゃらに吐き出したかったのだろう。だが、少年のおかげで、そんなことはない。


 俺が年上で、少年に何故か尊敬されているみたいで、年の離れた弟か息子のようだったからだろうか。












「疲れたぁ~」

「そうですか?」


 初めての戦闘は、結果からすれば、スライム2匹、ヴァンパイアバット4匹を倒した。内容は、まず、俺の銃で、ヴァンパイアバットを2匹倒して、その後少年がスライムを1匹。残りは俺も刀で混じり、スライムにダメージを与えた後ヴァンパイアバットを銃で倒した。


 ヴァンパイアバットは、近づいて撃つには素早くて当たらないので、右手に刀、左手に銃を持って、刀で動きを抑えた後に撃つようにした。倒してホッとしていると、少年もスライムを倒していた。


「それにしても、凄い武器ですね。銃っていうんでしたっけ? はじめて見ますけど」


「ああ、そういえば俺がシュエンの外から来たって言ってなかったっけ? それと似たようなものはサエさんが持っているさ」


「そうなんですか。僕はサエさんが凄く強いとしか聞いたことがなくて、どんな戦い方なのかは聞いてないんですよ」









「だれかー、たすけてー」






「行くぞ」

「はい」


□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:宮下義嗣


レベル:1

職業:システムエンジニア、運用オペレーター、エンバーマー

職種:システムサービス、葬祭サービス



信仰神:葬祭の神

クラス:クシャトリア

称号:信愛の騎士

称号ストック:神の寵愛を受けし者(神から様々な恩恵を受けることができる。)

       神を従えし者   (マイナススキルの緩和、ただし、従者が側にいなくてはいけない。)

教会所持者(教会でシャワーを浴びることができ、エンバーミングを行う場所がその教会で提供される。)


筋力:2

体力:2

速度:3

魔力:3

知力:2

器用:2

精神:2

運勢:2

霊力:3

超能力:3


称号特性:遺族、ご遺体の信愛度が高ければ、高いほど、そのご遺体の能力を受け継ぐことができる

     ???

     ???

     ???



クラス特性:

教会からの依頼を選んで受注できる。


祝福:

プログラミング能力上昇


特技:

混乱上昇、記憶力低下、コミュニケーション能力低下、気力低下、二重人格、霊力、超能力使用不可



特記事項:

職業はSEだが、不況の影響で運用オペレーターをやっていた。


特殊基本能力:

霊力、超能力



所持金:200円、60万ミラ



持ち物:


ビジネスバッグ、仕事用のノートと書類、クリアフォルダ、うがい薬入り喉飴、栄養剤、風邪薬、コムラガエリ用(足つった時)薬、洗顔シート、筆記用具、煙草、ライター、胃薬、折りたたみ傘、タイマー機能だけ使っている折りたたみ式携帯電話、スマートフォン、iP○d、携帯食料、飲み物、銃弾。



着ている服:スーツ、コート(ナイロン製薄くて安いものと、取り外し可能な2枚重ねのコードで高いやつの2着)、マフラー。





折りたたみ携帯の転送登録:

スーツ、携帯食料、飲み物、栄養剤、銃弾 ビジネスバック



装備

武器:折りたたみ式携帯、桜蒼、デザートイーグルカスタム50AE

胴体:防弾刃ジャケット

足:グラスファイバー製プロテクター(黒)

腕:グラスファイバー製プロテクター(黒)


アクセサリー:時計、(眼鏡)



装備特性:

火炎耐性、対弾耐性、対刃耐性、(射撃命中率上昇)



□□□□□□□□□□□□□□□□□


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