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異世界の死化粧師  作者: 死化粧P
異世界デイズ
40/49

第15話~信愛の騎士の称号~




「この世界にはエンバーマーという職業は存在しません。」



「へ?」



 紅暗が職場復帰しようと思い始めた俺に、超打撃を喰らわせてくれた。



「だからエンバーマーという職なんてないんです」



「嘘ぉぉぉぉぉぉぉ」



 俺は、冒険者として頑張っていかなきゃいけないようだ。体動かすのきついなぁこの年にでこんなに動くのが辛いって考えるとな。



 現役続けられるの数年くらいしかないんじゃないのか俺?



 そう考えながらギルドカードを見る。



「じゃ、何で教会の特性にエンバーミング施設であることが明記されてるんだ?」



「エンバーミングは、あくまで、あるクラスと称号の一部でしかないの」



「じゃ、俺はそのクラスになれるのか?」



「そうね。称号の方は私がその称号に関係することを説明すれば、義嗣は取得できるわ。クラスに関係することは、説明してもしなくても義嗣はなれないわ。それに私も勧められないし」



「まず、その称号とクラスなんだけれど、名前は同じく『信愛の騎士』と言うわ」



「ふぅ~ん」



 国語苦手だったからあんまり意味とか知らないんだよな。だけど、宗教関係の言葉で、その意味、俺は嫌いだったような気がする。騎士っていうくらいだから戦闘するのか俺。



「義嗣は、どこから仕事を貰ってたの?」



「葬儀業者からの依頼と警察関係からの依頼かな。まあ警察の方が依頼は多かったが」



「この称号の信愛の騎士はエトファさんからギルドを経由して依頼が来ます。」



「へぇ~」



「そして、ご遺体は冒険者のみになり、一般のエンバーミングは受け付けていません」



「…………………………………………………………どうしてだ」



 俺は、その言葉を聞いたとき紅暗に絶対に向けないだろうと思っていた殺意を向けていた。気付かないうちに、それは、紅暗を驚かせるものだったらしい。



「えっ、ええ、簡単にいうと採算が取れないの。圧倒的に」



「圧倒的って、どれくらいだよ」



「一回のエンバーミングで、ここの国家予算の1割は飛ぶわね」



「………………………なんでそんな金かかるんだよ」



「このシュエンは異世界からの技術は極力使えないようになっているの。義嗣も経験したでしょ。ここに来るまでしか円で買い物ができなかったり、武装に制限があったり……………?」



「別に制限といっても、ローン組めなかった位だと思うけど」



 頭にはなかったが、一様クレジットカード使えたんだよな。ローンって嫌いだから使わなかったけど。



「それで、魔法が主体の粗悪なエンバーミングが発展していて、科学技術はそれほど発達してないわ。だから、義嗣が使っている薬品関係をそろえるのに莫大な資金が必要なの」



「………………そうか」



「後、称号の信愛の騎士の特性で、遺族、ご遺体の信愛度が高ければ、そのご遺体の能力を受け継ぐことができるの」



■■■■■■■■■■



From 葬祭の神

to 信愛の騎士

cc 幻想の神、総合診療の神


エンバーミング依頼



■■■■■■■■■■



「早速依頼が来たわね。ギルドに行きましょう」



 ギルドに着くと、パタパタパタっっと、いつものように和む足音ではないことに疑問を持ちながら、フィージェルのいるだろう方向に振り替える。



「フィージェル」



「はい、これ」



 受け取ったのは、黒い封筒。



「これが、信愛の騎士の依頼の受け取り方法よ。その黒い封筒の中に、ご遺体のギルドカードが入っているわ」



「うっ、うそだろ……………………」



「?どうしたの義嗣」



「サエさんのギルドカードだ」






□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:宮下義嗣


レベル:1

職業:システムエンジニア、運用オペレーター、エンバーマー

職種:システムサービス、葬祭サービス



信仰神:葬祭の神

クラス:クシャトリア

称号:信愛の騎士

称号ストック:神の寵愛を受けし者(神から様々な恩恵を受けることができる。)

       神を従えし者   (マイナススキルの緩和、ただし、従者が側にいなくてはいけない。)

教会所持者(教会でシャワーを浴びることができ、エンバーミングを行う場所がその教会で提供される。)


筋力:2

体力:2

速度:3

魔力:3

知力:2

器用:2

精神:2

運勢:2

霊力:3

超能力:3


称号特性:遺族、ご遺体の信愛度が高ければ、高いほど、そのご遺体の能力を受け継ぐことができる

     ???

     ???

     ???



クラス特性:

教会からの依頼を選んで受注できる。


祝福:

プログラミング能力上昇


特技:

混乱上昇、記憶力低下、コミュニケーション能力低下、気力低下、二重人格、霊力、超能力使用不可



特記事項:

職業はSEだが、不況の影響で運用オペレーターをやっていた。


特殊基本能力:

霊力、超能力



所持金:200円、60万ミラ



持ち物:


ビジネスバッグ、仕事用のノートと書類、クリアフォルダ、うがい薬入り喉飴、栄養剤、風邪薬、コムラガエリ用(足つった時)薬、洗顔シート、筆記用具、煙草、ライター、胃薬、折りたたみ傘、タイマー機能だけ使っている折りたたみ式携帯電話、スマートフォン、iP○d、携帯食料、飲み物、銃弾。



着ている服:スーツ、コート(ナイロン製薄くて安いものと、取り外し可能な2枚重ねのコードで高いやつの2着)、マフラー。





折りたたみ携帯の転送登録:

スーツ、携帯食料、飲み物、栄養剤、銃弾



装備

武器:折りたたみ式携帯、桜蒼、デザートイーグルカスタム50AE

胴体:防弾刃ジャケット

足:グラスファイバー製プロテクター(黒)

腕:グラスファイバー製プロテクター(黒)


アクセサリー:時計、眼鏡



装備特性:

火炎耐性、対弾耐性、対刃耐性、射撃命中率上昇



□□□□□□□□□□□□□□□□□


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