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異世界の死化粧師  作者: 死化粧P
異世界デイズ
33/49

第08話~祝福~

 防具は軽いのでいいだろう。いざとなれば変身すればいいし。


 残りは携帯食料と飲料水で、後は、宝石にしとけばいいかな。


「よし、これで大丈夫」


「義嗣、まだ装備しとらんよ」


「へっ?」


「ちゃんとギルドカードに登録しないと装備特性が現れないんじゃ」


「どうやるの?」


「ギルドカードに装備すると念じればいいさ」


「簡単だね」


「ふむ、心配じゃのう。ちと、私も確認してみるかの」


「因みに、今の装備以外は、アイテム袋に放り込んで、直ぐに出したいものは、折りたたみの携帯の方に転送登録している」


「ほぅ、私は機械には疎いからのう。アイテム袋を二つ買って使い分けてたのう」


「あれ」


 俺は、今更気付いた。


「どうしたんじゃ? 義嗣」


「眼鏡が入ってる……そう言えばスペアもカバンの中に入れておいたな」


 どうも、眼鏡はカプセルホテルに忘れたらしい。スペアの眼鏡を掛ける。だが、スペアは度がいくらかいつも掛けている眼鏡より低く、フレーム素材がステンレスなので重い。


「単に、仕事帰りで目が疲れて眼鏡外したままだったのに気付かなかっただけだ。えっと、スーツの中に眼鏡が……あった」


 良かった。置き忘れたわけじゃなかった。ブランドものだから5万もして高かったし、馴染んでいる眼鏡だから無くすと困る。


「スーツと一緒だと雰囲気は教師だのう」


「そう? 俺は向いてないけどね」


「まあそれは後にして、持ち物は大丈夫そうじゃが、少々それだと動きづらいだろうに、義嗣は筋力ないのじゃから」


「でも、これぐらい装備しとかないとだめでしょ」


「そうだが、ダガーは駄目なのか?」


 俺が身につけているものは、軽く見積もっても5kgはある。運動を殆どしない現代人には辛い重さで、もとの世界でこれくらいの装備なら30kgはするから、これでも軽い方だ。


「ダガーは、持っていてかさばるし、お金の消費がそれに向くのも嫌だ」


「そうかい。それならいいが」


「じゃ、行きますか?」


「おうっ! ……これ、これ、義嗣が気合いを入れるのだろう?」


「まあいいじゃないですか。おかげで落ち着いていろいろできましたし」


「ふむ、では、この入口を抜けると、シュエンの首都バックロードの何処かにでるぞ」


「じゃ、出ます。ほいっ」






 見た目は、時代遅れの外国と義嗣は思うだろう中世のヨーロッパな外観をもつ街に出た。






「ふぅ、これからどうすればいい?」


「まず、祝福を授かりに行くことじゃ」


「祝福?」


「探索者は、教会で祝福を受けると信仰神、クラスが与えられ、クラス特性を得る。義嗣の場合はそれに加えて、もとからあった職業特性が分かる。上手くいけば、称号も得られて称号特性も手に入るかもしれん。まあ、デメリットもある。例えば、今まで剣の才能があるなら剣士の神からの祝福を受けることが多い。これがゲームでいうところの初級クラスでの、これが決まってしまうとだいたいの冒険者のスタイルが決まってしまう。これが嫌な冒険者はいろいろな特技を祝福前に身につけてから、祝福を受けたいクラスに必要な特技だけを磨くのが一般的じゃ」


「じゃ、魔法剣士とかなるのは難しそうだね」


「そうじゃな。あんまり見かけんしのう。だが、お前さんは筋力と体力があまりにもないから祝福を受けた方がいいぞ」


「俺もそう思うよ」


 ほんと、そう思うよ。討伐とかできるのかねぇ、桜蒼じゃ、むりかもしれない。


「歩いているうちに着いたのう。ここで祝福を受けるのじゃ。私はここで待っておるからのう」


 まあ、テレビでよく見たことのある教会だ。入ろうか。


 一般的なキリスト教とは違うのか、マリアが赤子を抱いたステンドグラス以外は目立つものはない。十字架がない。


「って、ここはキリスト教じゃないよな」


「どうなさいましたか」


 出てきたシスターは、サエさんと同年代に見えるおばあさんだ。どうもおばあさんと会うのが通例なのか異世界は。


「祝福を受けに来たのですが」


「少々お待ち下さい」


「では、ここで祝福を受けたいと思う神様に祈りを捧げてください」


「どの神様に祈りを捧げたのですか」


「葬祭の神」


「では、神に祈りを捧げてください」


「では、ギルドカードを確認してください」


「特記事項のこれってなんですか?」


「その前に、このクラスは上級クラスです。祝福を受けて直ぐに上級クラスになる方を初めて見ました。そして、この特記事項ですが、このクラス特有のものです。ここでは、他の神を信仰する者もいるので話せない内容です。詳細を口にすることがタブーとされている言葉を使わなければならないのでギルドでお聞きになってください。あっ、サエさんがいるんでしたらサエさんが御存知ですので」


「はぁ~、はい」


「では……貴方に加護があらんことを」


「ありがとうございました」






「どうだったかのう?」


「クラスはクシャトリアになった」


「ほう、かなりあり得ない珍しいことがあるのう」


「後、マイナススキルが増えた」


「そうかい、従者は誰が来ると思う?」


「さあ?」


「何と……主に異性じゃ! 後、頭に美が付く人達じゃな」



□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前:宮下義嗣


レベル:1

職業:システムエンジニア、運用オペレーター

職種:システムサービス



信仰神:葬祭の神

クラス:クシャトリア

称号:神の寵愛を受けし者



筋力:2

体力:2

速度:3

魔力:3

知力:2

器用:2

精神:2

運勢:2



称号特性:

神から様々な恩恵を受けることができる。


クラス特性:

教会からの依頼を選んで受注できる。


祝福:

プログラミング能力上昇


特技:

混乱上昇、記憶力低下、コミュニケーション能力低下、気力低下



特記事項:

職業はSEだが、不況の影響で運用オペレーターをやっていた。



防弾刃ジャケット:

4万5000円


グラスファイバー製プロテクター:

3万6000円


宝石:

50万3000円


携帯食料:

8000円


飲料水:

2000円


差引額合計:8万1000円


残額:200円



持ち物:


ビジネスバッグ、仕事用のノートと書類、クリアフォルダ、うがい薬入り喉飴、栄養剤、風邪薬、コムラガエリ用(足つった時)薬、洗顔シート、筆記用具、煙草、ライター、胃薬、折りたたみ傘、タイマー機能だけ使っている折りたたみ式携帯電話、スマートフォン、iP○d、宝石、携帯食料、飲み物、銃弾。


着ている服:スーツ、コート(ナイロン製薄くて安いものと、取り外し可能な2枚重ねのコードで高いやつの2着)、マフラー。





折りたたみ携帯の転送登録:

スーツ、宝石、携帯食料、飲み物、栄養剤、銃弾



装備

武器:折りたたみ式携帯、桜蒼、デザートイーグルカスタム50AE

胴体:防弾刃ジャケット

足:グラスファイバー製プロテクター(黒)

腕:グラスファイバー製プロテクター(黒)


アクセサリー:時計、眼鏡



装備特性:

火炎耐性、対弾耐性、対刃耐性、射撃命中率上昇



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名前:サエ・ダイヤ


レベル:300

職業:異世界案内人

職種:フィナンシャルサービス



信仰神:案内の神

クラス:先行者

称号:シュエンの母



所属ギルド :バックロード

ギルド種別 :ダイヤ

ギルドランク:QUEEN



筋力:6

体力:9

速度:A

魔力:A

知力:12

器用:13

精神:A

運勢:10



ギルドランク特性:

射撃能力上昇、腕力上昇、脚力上昇、火炎魔法強化、幻想魔法強化、魔力吸収能力、略奪能力、暗視能力



称号特性:

シュエンの人々に愛される。


クラス特性:

先制攻撃の確率が上がり、バックアタックの確率が下がる。



祝福:

どんな状況下でも笑顔を絶やさず、案内者に安心感を与えることができ、信頼も得やすくなる。



特技:

プログラミング、無詠唱、速射、精密射撃(ピンホールショット、ワンホールショット等)



魔法耐性:

火炎魔法耐性、幻想魔法耐性、精神魔法耐性



使用魔法:

加速魔法、強化魔法、幻術魔法、飛行魔法、火炎魔法、特殊魔法



魔法カード:

METAL(銃に強化魔法をかける)

PANCH(パンチの威力強化)

KICK(キックの威力強化)

TRICK(幻術系分身魔法)

FIRE(炎魔法攻撃)

CHARGE(魔法カードの魔力を補充)

FLY(飛行魔法)

CHANGE(登録しているカードの中で、プログラムされたパターンからその場で所持している最適な魔法カードになる)

NASTY(不快な音波を発生させる)

ACCEL(瞬間的に加速する)


残り3枚ブランクカード



装備:

武器:専用武器『リバース』、日本刀、小型ナイフ10本

胴体:炭化チタナイト繊維のジャケット

腕:龍の髭で作ったグローブ

足:計測の足甲

アクセサリー:受け継がれしダイヤの指輪



持ち物:

魔法の袋、携帯食料、薬



装備特性:

魔法カード使用可能、火炎耐性、地形の目視計測力上昇



所持金   :5億4000万8900ミラ




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